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2007/12/12 平成19年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに休憩をとって、本日の流れの確認をさせていただきたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時47分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 休憩中に御確認いただきましたとおり、行政報告、管外視察報告書、所管事務の調査、次回の委員会の日程について、5、その他。以上の内容、順序によりまして委員会を進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、確認させていただきました。
 休憩いたします。
                  午前9時48分 休憩



                  午前9時49分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 次に、本日の委員会における傍聴の許可につきまして、委員の皆様にお諮りいたします。本日の委員会の傍聴を許可することに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしましたので、休憩いたします。
                  午前9時50分 休憩



                  午前9時52分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  文教委員会を再開いたします。
 行政報告について。教育委員会行政報告、本件を議題といたします。最初に、アについて御報告をお願いいたします。


◯施設課長(若林俊樹君)  それでは、三鷹市立東台小学校建替事業の概要について御説明します。資料1をごらんください。東台小学校は、平成20年の耐震補強工事に向けて今年度実施設計を行ってきましたが、その中で耐震補強工事が大規模になり、夏休みを中心とした工事だけでは難しく、長期にわたり児童に多大な影響を与えることが明らかになりました。そこで、さまざまな観点から検討した結果、早期に校舎の建てかえを行うことを決定しました。
 事業の内容でございますけれども、次ページをごらんください。上の地図でございますけれども、仮設校舎の用地でございます。この場所は東台小学校の北側、中原二丁目93番1ほか4筆で、面積としましては約7,200平方メートルの大きさになります。
 今後のスケジュールでございますけれども、平成20年2月より仮設校舎の設計を行い、建築面積1,200平方メートル、延べ床面積3,600平方メートルの3階建ての仮設校舎を平成20年8月までに建設し、10月に児童等を仮設校舎に移転します。移転後の平成21年1月より既存の校舎の解体をし、平成21年7月から8月にかけては、既存の室内運動場につきましては耐震補強工事を行います。新校舎は平成20年2月より設計を行い、児童、学校関係者、保護者、地域の方の御意見をいただきながら、平成21年3月までに設計を完了し、その後事業者を決定し、平成21年9月より工事に着手しまして、平成23年7月の完成を予定しております。完成後、新校舎においては8月に移動し、9月、2学期から授業を開始するという予定でございます。
 続きまして、その次のページですが、これは来年度耐震補強工事を予定している第七小学校、大沢台小学校、それと今回の東台小学校の耐震診断調査の結果の一覧表でございます。
 その次のページにつきましては、現在までの三鷹市内全小・中学校の耐震補強工事の実施結果と今後の計画であります。説明は以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  休憩いたします。
                  午前9時54分 休憩



                  午前9時56分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 アについて質疑に入りたいと思います。


◯委員(浦野英樹君)  まず、仮設校舎の件について、まず1点質問させていただきたいのですけれども、仮設校舎がどれぐらいの建物か。建物の構造等にもよるんですけれども、暑さ、寒さの対策については十分か。私、実は中学校のときに学校が火事になりまして、中学校の半分ぐらい、全部プレハブで授業を受けたんですけれども、夏は大変暑くて、冬は風が入ってくるようなところで授業を受けていたんです。そんなことはないと思いますけれども、暑さ、寒さ対策について何か十分な対応を考えておられるのか、お聞かせいただければと思います。
 仮設校舎を利用している間は、体育館は今の場所を利用するということになるかと思うのですけれども、その場合の児童・生徒の移動等の安全対策と、移動する時間が授業のカリキュラムに影響が出てくるのか。また、影響があるとすれば、その対応をお聞かせいただければと思います。


◯施設課長(若林俊樹君)  仮設校舎の暑さ、寒さということでございますけれども、教室にはすべて空調設備をつけます。仮設ということでございますけれども、普通のプレハブでございますので、断熱材等も入っていますので、暑さ、寒さについては十分対応できると考えております。
 体育館の方への移動等につきましては、今後、ちょうど道を挟んで行く形になりますので、そのあたりで交通安全員等をつけるかどうかという形で今後検討していきたいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  カリキュラム、いわゆる教科等の編成についてでございますが、来年度の編成につきましては、当然この移転、また、体育館やプール等で授業を行う際の移動ということも配慮した形で、学校の校長先生とともに十分連携をとりながら、弾力のある教育課程を編成していきたいと考えているところです。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  仮設校舎については空調があるということであれば、暑さ、寒さについては大丈夫かと思います。ただ、保護者の間にはそういう不安を持つ方も多いと思いますので、そのあたりの事前の説明はきちんと行っていただければと思います。
 体育館への移動ですけれども、歩くと多分二、三分ぐらいですか。実際始まってしまって、児童が移動するような段階になって、あれをしなければ、これをしなければということになってしまうと、何か事故が起きる可能性がありますので、それは事前にシミュレーション等をお願いできたらと思います。
 私の方は以上です。


◯委員(土屋健一君)  まず、上から4行目、5行目あたりに「夏休み等を中心とした工事のみでは対応できずに工事期間の長期化が予想され」とありますけれども、長期化というのは具体的にどのぐらいを。もちろん、1回の夏休みでは対応できないというのはよくわかるのですけれども、例えば2年、3年、2回、3回の夏休みでも対応できないのかということをお伺いします。
 次に、きのうの総務委員の質問の答弁にもあったんですけれども、仮設校舎の賃貸料、補償料が1,726万円かかるという答弁がありました。非常に莫大なお金を使う割には、仮設ですのでまたもとの農地に戻すということで、結果的に何も残らない。ここは第五中学校区でも平成21年度、小・中一貫教育校開園に向けて準備を進めていると思うんですけれども、仮設をつくらないでその第五中学校区内に振り分けられなかったのか。物理的な問題もあると思うのですけれども、にしみたか学園のときには井口小学校と第二小学校の小学生が数々の連携、ともに過ごす時間があって、小学生の多くは友達が倍になったと大変喜んで、いい結果が出たと思います。また、6年生におきましては、検証によりましても、中学生と多くかかわることによって、中学校に行く不安等が解消されて、中学校に行くのが楽しみというアンケート結果も現に出ています。こういう事態になって、あえて小・中一貫教育校に向けて利用すると言ったら変かもしれないんですけれども、そういう活用ができないかという検討をされたかどうかということをお伺いします。
 先ほど文教、建設というお話があったんですけれども、工事が3年間かかって、子どもたちにも多大なる影響が起こるのではないかという観点から質問させていただきます。この耐震調査結果、きのうの総務委員会でもいただいたのですけれども、東台小学校だけが同時期施工の第七小学校や大沢台小学校に比べてとてつもなく強度が低いんです。1割、2割低いのだったらわかるんですけれども、半分とか3分の1、ここまで強度が低いというのは、私は素人考えでも考えられないというか、信じられない。納得できないんです。同時期施工でこれだけ差が出たというのは、東台小学校の場合は平成19年、あとの2校の場合は約10年前ということで、耐震検査方法がそもそも違っていたからこういう数値の差が出たのかという点。
 あとは、この10年間でこれだけ老朽化したという可能性があるのかということ。さらに、ここまで違うと、設計ミスとか、施工ミスとか、余り言いたくないんですけれども、市としての監理、検査ミスもあったのではないかとまで思えるような数値なんです。その辺についての見解、見識をお願いします。


◯施設課長(若林俊樹君)  今回耐震改修工事をしたときに、長期化ということでございますけれども、どれぐらいになるかということにつきましては、夏休み期間だけを利用すると約3年ぐらいかかるのではないかと。続けてやるとなると、1年ぐらいかかるかと思います。
 耐震診断の調査の強度の問題ということでございますけれども、ここに掲げてあります3校の場合ですが、確かに耐震診断結果のIs値が半分以下と出ておりますが、Is値自体が半分だから強度が半分という表示のものではないので、そこは違うのかと。これは、下に書いてありますように、耐震改修促進法の中でIs値という数値を使って、その建物がどうかという判断ですので、この数字が半分だから強度が半分ということでは決してありませんので、その辺は御理解をお願いいたします。
 それと、10年で劣化、老朽化したのではないかという話でございますけれども、この耐震診断自体、ここの東台小学校も大沢台小学校等もそうでございますけれども、現地の耐震診断をするに当たっては、建物のコア抜きといいまして、コンクリート採取し、それを圧縮してコンクリートの強さをはかったり、現地の鉄筋がさびていないかどうかの確認をして、中性化と言うんですけれども、コンクリートが劣化していないかの調査をして、その数値によって、計算上、ある程度劣化していれば、その分を軽減するとか、数値的に補正しながら計算するものです。
 今回のこの3校についてもすべてそういう形の手続をとってやっております。なおかつその後、評定委員会の方で評定をとって、それが正しいのかどうかということで第三者機関に判定していただいていますので、Is値自体はこういう形ということで、東台小学校が特に低いということにつきましては、こちらのコンクリート採取した際にコンクリート強度がほかの学校よりも低いと。専門的に言いますと低強度ということで、コンクリート強度自体が低いということでIs値等も低くなりますし、耐震補強をするにしても、コンクリート強度が少ないために補強する規模も大きくなるという結果でございます。
 では、建てた年度が似たようなところで、なぜ東台小学校だけが悪いのか、その監理体制、検査体制はどうだったのかというお話でございますけれども、34年前のことで、市の方で実際にその細かい資料というのが廃棄されて、ないという中で、その辺についてははっきりわかりませんけれども、ただ、コンクリート強度が低かったということは現実でありますので、その辺の問題はあったとは考えております。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  仮設校舎をつくると経費がかかるという御質問で、第五中学校区で分けられないか、そういう検討はということですけれども、今、第五中学校区も小・中一貫教育校に向けて開設準備委員会等を設置して準備しているところであります。そういう中で、にしみたか学園のような交流などもまだ始まっておりませんので、直ちに振り分けるということは現時点では難しいと思っております。
 ただ、事務的にはいろいろな選択肢が考えられますので、きのうの総務委員会のことは余り言いたくないのですけれども、聞いていたようですからお話ししますと、中原小学校、第五中学校、中原小学校の校庭等、いろいろなことは検討しましたが、将来的な東台小学校の子どもたちの数の推計、中原小学校と東台小学校が一緒になった場合の大規模化の問題、特に子どもたちにとってみれば、今まで東台小学校でずっと来ているわけですから、それが分散されるということは、また違った面での負担もかかっていく可能性があるのではないかということで、現在御提案しているような内容でまとまったということでございます。


◯委員(土屋健一君)  子どもたちが3年間工事中に遭遇するということで、その影響もあると思います。その影響についてはどの程度お考えかという点を、まずお伺いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  子どもたちへの影響ですけれども、現在の校舎から仮設校舎に移るということで、移ること自体で影響は生じてくると思っております。また、仮設校舎に入ることによって体育館、あるいはプールとちょっと離れてしまうということ。それから、校庭も場所がかわってしまうということ、いろいろな面で影響が出てくると思いますけれども、教育委員会としては、それらについて具体的な対策を講じるべきものがあれば講じながら、子どもたちの影響を少なくしていくということで考えているところであります。


◯委員(土屋健一君)  強度の面では、なぜ低いかわからないということなので、これ以上再質問してもしようがないかと思うのですけれども、例えば海砂を使ってしまったのか等、想像はつくのですが、もう、その会社も倒産して、ないということなので、しようがないのかということで再質問はしません。
 先ほど、まだ小・中一貫教育校、準備中だからというお話があったんですけれども、にしみたか学園の場合はその何年も前、準備段階から子どもたちが連携等をしていましたし、今の時期でも、その点については、実際に物理的に、結果的に無理だったというのはよくわかりましたけれども、準備段階だからまだ無理だというのはおかしいという印象を受けました。
 強度が半分ということでもないという説明もよくわかりました。
 再質問とは少し違うんですけれども、先ほどの委員の質問で、暑さ、寒さ対策で、冷暖房、クーラー、エアコン等を設置するから大丈夫だというお答えでしたけれども、仮設だから約3年間、すごい数のクーラー、エアコンがつけられると思うのですが、その後は廃棄処分されてしまうんでしょうか。それとも、新校舎に移設という形ですか。3年間で廃棄となると、かなりもったいないと思いますけれども、その辺についてお願いします。


◯施設課長(若林俊樹君)  説明が足りなかった面もありますけれども、仮設校舎につきましてはリース契約という形でいたしますので、エアコン等についてはリースでお返しするということになります。新校舎につきましても、今、空調設備はつけるという計画をしておりますので、よろしくお願いします。


◯委員(土屋健一君)  わかりました。何せ、きのうも出ましたけれども長期間の工事になるので、当然卒業式、入学式等も3年間にわたって絡んでくるので、子どもたちの安全安心もそうですけれども、メンタルな面での配慮をお願いして、質問を終わらせていただきます。


◯委員(大城美幸さん)  きのうも大分議論されたと思うのですが、ダブらないように何点か聞きたいと思います。住民説明会というか、保護者への説明会が開かれたと思うのですが、参加者が少なかったと聞いているんですが、実際のところどうだったのか。それと、説明会で出された意見というのがどうだったのかというのを教えていただきたいと思います。
 現在、東台小学校の学童保育所とくすの木学級が混合施設になっていると思うのですが、仮校舎というか、仮の移設先ではそれがどうなるのかということをお聞きしたいと思います。
 耐震補強改修計画で、耐震診断、丸とか、星印、2001年版診断等と書いてあるんですけれども、新しく建てかえたところは新耐震基準と最後に備考のところに書いてあって、補強工事をやったところは完了となっているんですが、それは2001年版診断での補強工事が終わっているということをあらわしているというのはわかるんですけれども、新耐震基準で補強されていて、強度の地震でも大丈夫だと考えていいのかということです。
 最後に、先ほど何年何月という説明のところを書きそびれたのですが、1つ、平成21年3月までに設計するとおっしゃったと思うんです。その設計に当たっては保護者等の意見を聞いた上でという説明もあったと思うのですが、このタイムスケジュールでは、どういうふうに意見を聞いていくのかということが細かくわからないので、新しく設計するに当たって、例えば高山小学校をやったときのように体育館で模型までつくってやるとか、そういう細かいことをもう少し教えていただきたいと思います。


◯施設課長(若林俊樹君)  説明会の方でございますけれども、説明会は12月2日と12月9日、保護者向けに2回、12月9日に周辺住民の方と1回、それと12月9日に1回、学童保育の保護者の方という形で開催しました。全部で2日と9日で、延べ164人の方が説明会にいらしたということです。説明会の主な内容でございますけれども、今、御質問にあったような仮設校舎の設備はどうなのか、大きさ等、あと、プール、体育館は既存を使いますので、そこのところに行くときの交通安全というものが主なものでございます。
 学童保育所につきましても、現地、工事に当たりますので、庭の方は全部工事車両とか工事の場所になってしまいますので、庭が使えないということで、こちらについても仮設校舎に一緒に移っていただくという形で考えています。これについても、学童保育の保護者説明会のときにも、安全を考えればそれの方がいいだろうし、校庭も使えるということで、その方が喜ばしいという御意見はいただいております。
 新耐震基準かどうかということでございますけれども、耐震改修促進法というので今回行っているのですが、これにつきましては昭和56年の、新耐震の建築基準法の前のものに対して、新耐震のときの耐力からどの程度落ちているのか、それ以上あるのかというのを診断して、その結果、新耐震をクリアできないというか、達していないようなものについては補強していくという形ですので、あくまでも新耐震後の建築物については対象にはしておりません。新耐震基準をクリアしているかどうかを診断しているということでございます。工事の完了はそれをクリアしたということでございます。
 設計について、地元の意見、子どもたちの意見をどのように聞いていくかということでございますけれども、これにつきましては、来年の2月ごろに地域の方と保護者等を含めた検討委員会のようなものを立ち上げて、その中で意見を反映していくと。それと、今、既に学校の校長の方で、児童に対してどんな学校がいいかということでアンケートを始めていると思うんです。それで、校長の方では早目に児童たちの要望をまとめてこちらの方に出していただけるということになっておりますので、児童の意見も十分反映されるものと考えております。以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  最後の部分ですけれども、高山小学校のときは、ワークショップをたしか1年以上かけてやったんですけれども、今回の場合は早期に新校舎の建設に着手したいということで、基本プランは市がつくりまして、それに基づいて市民の皆さん、保護者の皆さん方から御意見をいただくという形で、少しオーソドックスな形を今のところ考えております。ワークショップ形式ではやりません。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  御質問の中の学童保育所とくすの木学級の今後の移転後の件についてお答えいたします。先ほどの学童保育所の移転については施設課長の方から御説明させていただいたとおりですが、くすの木学級が学童保育の方と混合というのは、おふろの生活単元の学習の中の実習活動として年に数回使っているということをお伺いしています。1つの生活指導です。移転後、その部分につきましては既存の学校を使うなりして、おふろに入るという1つの生活を覚えていくという学習の一環ですので、ほかにおふろのあるところを使わせていただくという補完的な形の中でやっていくということでございます。


◯委員(大城美幸さん)  くすの木学級の年2回の自立活動、おふろの活動は仮設校舎のところにはおふろはないから、別の学校を使うというふうに考えるということですね。順序立てていきますけれども、保護者から交通の安全、移動に当たっての不安、子どもの安全の面で親としては一番心配だと思うので、そういう意見が出されたのだと思います。その辺は、説明会の中で、工事車両が通るときには誘導する人が立ったりということはするんですけれども、安全には万全を期すという答えで保護者が満足されたのかどうかということ。そして、工事に入ってからも毎日子どもの出入りがあるわけだから、いろいろな苦情、気がついたこととかが起こると思うのですが、その都度、起こったことをだれに言って改善できるという窓口というのはあるのでしょうか。
 新耐震の問題はわかりました。
 設計の件なんですが、高山小学校のときと同じようなワークショップ方式ではなくて、市が基本プランは立てた上で意見を取り入れると考えるのですが、やはり新しいものをつくるということは夢のあることだし、せっかくのいい機会なので、先ほどの答弁でも、校長先生が既に児童に対してアンケートをとっているということはとてもいいことだと思うんです。子どもたちの自分たちの学校という位置づけも含めて、意識づけも含めて、いいことだと思うので、市がプランを立てるにしても、なるべく児童の思いを組み入れるという姿勢が大事だと思うんです。基本プランに対して児童から出された要望等があった場合は、今どんなものが出ているかというのはないので具体的にはあれなんですが、出された意見、要望については、基本プランの修正等の可能性はあり得るのでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  交通安全を含めて、学校教育活動上の安全については万全を期したいということで保護者説明会にもお話ししまして、一定の御理解をいただいております。
 窓口につきましては、現在、施設課並びに学校もいつでもお話を聞く体制ができておりますし、学校の方もすぐ教育委員会には連絡がとれるような体制をとっておりますし、これからも当然とっていかなければならないだろうと思っております。
 検討委員会を設置するわけですから、全く意見は聞かないということはありませんので、我々としてはできる限り、決められた予算の範囲で実現できるものについては取り入れていきたい。もちろん、子どもたちもどんな要望を出してくるかわかりませんが、校長先生の話ですと、こういうものが欲しいとかいう個別のも出てくるかもしれませんけれども、デザイン、コンセプト、そんなところでまとめたいというお話もされていますので、先生方ともよく協議しながら、子どもたちの夢の実現というのはできる限り努力していきたいと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  今回、保護者の方、また、周辺の説明会につきましてはおおむね評価をいただいて、また、市長みずからが率先して出られたということは、姿勢として大変ありがたいというお声があります。先ほど、この内容について若干仮設とプール、体育館等々のことがあったというのは、質問だと思うのですが、どういう内容、項目で御説明されたのかを教えていただきたいと思います。また、そのときに渡された資料があれば、これと同じものなのかどうかということを教えてください。その内容の中に、なぜか校長の再任用まで説明されたという話もあるんですが、これは事実でしょうか。
 先ほどから耐震設計の話が出ているわけですが、今になって思えば不良工事だったのではないかという、この説明会を聞いた上で保護者がすとんと落ちないところがあるというお声をいただきました。ただ、この工事会社は目黒の方でしたが、既にないということもあるので、今後、この東台小学校もそうですけれども、入札と実際の工事に当たる上で、これを教訓としてどう生かされる、どういうチェック体制を新たに敷いていくのかというお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
 この耐震審査の中で、東台小学校、階数別というか部屋別で、この指数が大きく変わっていたところがあるのでしょうか。何を言いたいかといいますと、例の阪神・淡路大震災のときに神戸市役所の5階がぺちゃんこにつぶれました。それは、例えば1階は2.0で、1.幾つで、0.幾つで、つまり後で見たら、1階から9階までの間で5階が一番指数がひどくて、そこがぺちゃんこになってしまったということがあったわけです。これが来年、工事が始まって仮設校舎に移動するまでに地震がないとは限らないわけです。特に、もしそういう危険な、アンバランスな箇所があるとすれば、そこの使用を制限するとか、避難経路等も、数カ月ではありますけれども考えていかなければいけないと思いますので、その辺をどう考えているのか。現時点での災害に対しても、そこは逆に生かしていかなければいけないと思いますが、いかがでしょうか。
 学童保育所についてですが、これも保護者の方から、せっかく建てかえた学童保育所をすぐつぶすんですかという話があって、私も整理してみないとわからないと思ったのですが、学童保育は工事の関係で仮設に移るわけですけれども、今の学童施設そのものは残すのでしょうか、壊すのでしょうかということです。これは説明会を受けた後、壊すというふうにとらえた方がいて、何でだという御意見があるので、それは後で再質問の中で議論していきたいと思います。
 工事期間中のことでございますが、保育園は残るわけです。やはり、一番影響を与えるということで、校庭とかプールの使用に戻ってくるということもあるのですが、常時園活動をされる保育園に対しての配慮、そういう方々への説明会、了解、あるいは、いろいろな御要望受けはされていくんでしょうか。
 くすの木学級の件でございます。くすの木学級については、このままですと、来年度からは仮設に行く、行かないは別として3クラス分になってしまうという実態があるようですが、それは事実でしょうか。今の2教室のままでいっぱいいっぱいだったという現状があるわけでございますので、これについては仮設も3クラス、新設も3クラス、あるいは、それに流用できる教室ということを考えて設計されていくのでしょうか。
 きのうの総務委員会で同僚議員が質問した中で、中原小学校の方々がある意味で差別意識を持っていらっしゃる。後でお聞きしますが、きのういただいた御説明ですと、芝生化であるとか、空調設備であるとか、高山小学校並みか、それ以上にすばらしい設備環境になって、古い中原小学校はどうなのだという思いがあるわけです。それは仕方のない面もあるんですが、どうしてということは、中原小学校の保護者の方にも御説明する必要があるのではないかという趣旨で同僚議員が御質問したんですが、それは周辺の説明会でということでした。周辺という意味と、中原小学校に通わせている保護者とは意味が違ったので、御答弁がなかったんですが、私としては、実は中原小学校のPTAの方からの御要望でございますけれども、PTA、保護者会にも説明してほしいということがあります。ですから、この説明会の範囲を周辺とは別に持っていただきたいと思うのですが、その辺のお考えを。
 また、周辺の方にはホームページで説明するというお話があったのですが、ホームページは違う理由でメールサーバーが使えないということで更新されていなかったり、そういった矢先から見えていないという状況がありますので、その辺、打てば響く形で広報活動は実践していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 小・中一貫教育のことでございます。小・中一貫教育がこの途中から始まるわけでございますので、これを実践する上での課題、配慮がここで検討されるのかどうか。
 最後に、きのうも出ておりました4年生、5年生、6年生の方たちがいわゆる恩恵に浴さないということがあります。卒業した後、あるいは幸い中学校を第五中学校に行かれた方がいれば、新しい校舎での行事等を経験できなかった子どもたちへの新たな行事を何か検討してあげるべきだと思いますが、この辺の方向性についてお聞かせください。以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  プール、体育館についての保護者の皆さん方の御質問ということですけれども、1つは、更衣室、着がえの場所がどこにできるのかということがございました。これは、現在の東台小学校の体育館とプールの近くにつくりたいと御説明しました。他は、体育館、プールと仮設校舎との往復の問題、その間の安全対策、交通安全対策等についてはどうだろうかという御質問がほとんどでございました。
 資料は、きょうお手元にお配りしております地図とスケジュールが入ったものを配付しております。表面は当日の式次第でございます。
 学童保育所ですが、これは残します。工事期間中危険ですので、施設は残しますが、保育する場は学校の施設の中に入れると考えております。保護者説明会で私も説明したんですけれども、説明不足だったのかもしれません。
 保育園への配慮ですが、保育園の園長、職員の皆さんには施設課長と子育て支援室長が行きまして御説明しております。工事に入る前に保護者の皆さん方にも説明したいと思っております。当日出た御意見としましては、保育上の配慮が必要だろうと。何を考えているのかという御質問がありまして、特に騒音、振動、粉じん、そういった対策が多かったと思っております。それらにつきましては、工事施工上最大限の配慮をしようということで、午睡の時間への配慮も含めてお話しさせていただいております。
 くすの木学級は3学級というのは校長先生にも言われておりますので、その分は確保する予定でおります。
 中原小学校のPTA、保護者の皆さん方への説明ということですが、校長先生なりを通じてよく事態を把握したいと思っております。今回の場合は、とりあえず東台小学校の保護者の皆さんに最優先でお知らせしようということで説明しましたので、中原小学校だけではなくて、そういう意味では東台小学校より前につくった学校の保護者の皆さん方も、これがわかってきますといろいろな思いをお持ちになるかもしれませんので、その辺の配慮もしながら、今後具体的に検討したいと思っております。
 ホームページにつきましては、私は見ておりませんが、既に見られるということですので、一時期、御質問のような時期があったのかもしれませんが、当日の説明内容等についてはアップしているところであります。
 小・中一貫教育校への取り組みへの配慮ですが、これは児童にかかる影響というものも考えられますし、仮設校舎への移転、その後の教育活動の取り組みという意味では、先生方にも大きな御負担がかかる要素もございます。当日の説明会でも同じような御質問がありまして、教育長の方から小・中一貫教育校への取り組みについては、校長先生、学区の校長先生方とも協議しながら弾力的に考えていきますという御答弁をさせていただいております。
 4年生から6年生の子どもたちは仮設でそのまま卒業。卒業、入学式は体育館を使えますので、どこか借りてということはないと思っておりますが、先ほど校長先生が夢のある学校づくりということで既に取り組みを始めるというお話もさせていただきましたが、新校舎に入れない児童に対しても、自分たちがいた東台小学校が新しく生まれ変わるということで、いろいろな声かけをして、新しい校舎づくりに参加してもらうということをおっしゃっています。また、保護者の皆さん方もそのような意向も説明会では漏らされていましたので、我々としましては、そういったものに最大限取り込めるものは取り込んで校舎づくりに生かすとともに、校舎ができた暁には、卒業された方々にも学校を見ていただくとか。もちろん、地域の皆さん方にも見ていただくことになると思いますので、新しい行事に何か取り組めるかどうかも含めて、その点は念頭に置いて対応していきたいと思っております。


◯施設課長(若林俊樹君)  耐震工事で、今後の工事のときの入札等々、工事のチェックということでございます。入札につきましては管財課の話になってしまいますけれども、設計に当たっては十分注意するのは当然でございますが、前回、当時この東台小学校を建てたときに、うちの方でいろいろ調べたんですけれども、工事監理というものを契約していなかったようです。今、市の工事で大きなものは、すべて工事監理ということで、業者任せというだけではなく、役所だけではなく、監理する会社とも契約して、適正に行われるかどうかという形で工事を進めています。調べてみると、当時その辺は落ちているようなので、今はもうやっておりますので、工事については、工事監理をきちんとつけて、市の方も当然職員がつきますけれども、その中で十分チェックして配慮していきたいと考えております。
 それと、Is値が階によって違うのかということでございますけれども、実際にIs値の出し方としては、各階ごとにそれぞれのIs値を出すという形でございまして、先ほど資料に添付しました中の3校のところも、幾つから幾つというのは階ごとによって値が違いますので、その中の一番少ないのから大きいところという形で範囲で示しております。実際、東台小学校の場合ですと、3階の部分がIs値は一番低いということでございます。ただ、そこを緊急的にどうなのかというお話がありましたけれども、Is値というのは数値であらわされたもので、それが必ずしもすべてではないということ。あと、三鷹市で最近10年間で起きた地震で一番大きいのが、震度4が1回だけということで、三鷹市の中で地震の大きなものは来ていないという事実はあります。
 その中で、当然学校の方ともお話しして、避難訓練等を今後十分していこうということでございますので、緊急的にその階だけを使用しないということは今考えておりません。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  1つ、校長先生の再任用の件がございました。当該学校の校長先生は、今年度限りで定年退職ということでございますが、再任用制度というのが東京都にございまして、今その手続を進めているということでお話をさせていただきました。なぜそうしたかということになるわけですけれども、やはり校舎の建てかえ、あるいは仮設校舎への移転ということがございまして、新任の校長先生がどうのこうのではないのですけれども、今までいらっしゃった校長先生が学校のこと、もちろん児童のことも十分把握されておりますので、教育活動上の継続性も配慮して、再任用の手続に今入っているという説明はさせていただいたところであります。


◯委員(緒方一郎君)  まず、その再任用なんですけれども、何で建設工事の説明会でそういう話が出てきたのかということがあったんです。それと一緒にされると何も言えなくなるという話があります。どこかで1つ区切りがあるのであれば、今の校長先生のいろいろなことについて、いい意見もありますし、こうしてほしいという意見もあるので、教育委員会として聞いていただけないかと。工事があるから今のお話のとおりになってしまったら、何も言えないという話がありましたので、これは御配慮いただきたいと思います。
 それから、今の3階の件でございますけれども、ちょうど典型的には神戸市役所の例をいつも挙げますが、町田市役所がやっぱり建てかえをするときに、全体としてはそうでもなくて、残す、残さないという議論が市長選や市議選の選挙でもあったんですけれども、やっぱりある階が非常に厳しいということで、その階は人がよく出入りするという階だったんだそうです。3階は普通の教室なのか、理科室なのか、わからないんですけれども、いろいろなもので支えをする等、工夫もしながら、全然考慮しないということではなくて、御検討をお願いできればと思います。
 学童保育所のことは安心いたしました。くすの木学級のことも安心いたしました。
 今回、この周辺のことと今度の設計のことで、小・中一貫教育校の中で触れられなかったと思うのですが、ここもコミュニティ・スクール──学校運営協議会というものを目指してされていくのだと思います。この建てかえということも、言ってみればコミュニティの方たちが思いを重ねるというか、単にこうしてくれ、ああしてくれということではなくて、例えば今の仮設校舎になれば、当然交通安全の通学路の表示が違ったと看板を出すとか、警察だけではなくて、商店会や地域の方の御協力もいただくわけですから、今の準備段階から、まさにそうした運営協議会やコミュニティ・スクールのよさが生かせるような取り組みでこの新しい校舎ができていくと、あるいは、仮設校舎で3年間、安全安心で過ごしていただくということが必要なのではないかと思いますので、これも小・中一貫教育の1つの大きな役割としてどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。
 今の小・中一貫教育とも関連するんですが、仮設校舎の中にPTAの方や地域の方が集い合う会議室等、言ってみれば、どちらかというとプラスアルファの付加的な部屋等もきちんと確保していただけるのかどうかという話があって、そうしてほしいということがありました。これをつけ加えてお答えいただければと思います。以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  再任用の件ですけれども、私どもとしましては、教育活動が継続されると、安定的な体制でいきますということで、安心感も感じていただきたいということで説明しました。当日も、確かに校長先生についての話で意見を聞く場はないのかという御質問もあり、教育長の方から、こういう平場で人事のことについていろいろ話すことはできないけれども、教育委員会なりにいつでもお話しくださいということで説明をして、多分御納得いただけたのではないかと思います。
 3階の件ですけれども、これから避難訓練等も新たな視点で行いたいと思っておりますので、工夫できる余地があれば、考えて検討してみたいと思っております。
 小・中一貫教育の取り組みで、三鷹市が目指しているのは連携型の小・中一貫教育校の体制づくりでありますが、その中で第五中学校なり中原小学校からいろいろな意見も出てくると思います。当然東台小学校も小・中一貫教育校を展望した学校づくりということになると思いますので、我々としましては、そういった機会の場の設定等、十分配慮していきたいと思っております。
 今、東台小学校に地域交流棟がございますので、新しい校舎の場合もそういったものは考えていきたいと思っておりますし、仮設でも設置する予定で、地域の皆さん方に支えていただく学校ということで取り組みをしていきたいと考えているところであります。以上です。


◯委員(中村 洋君)  基本的に建物ですから、いつかは建てかえなければいけないときは絶対来るわけですから、保護者の皆さんや地域の皆さんに御理解をいただきながら、費用がかかろうともやることだと思いますので、その点は早期の対応ということで、私は評価していいかと思います。
 また、仮設校舎をつくってということも、逆に、なるべく近いところでよくこれだけの場所を確保できたと思いますので、その点も評価していいかとは思っています。
 これからのことなんですけれども、まずお知らせという意味でも、これはほかのことでも言えるかと思うんですけれども、例えば小・中一貫教育校のことでも保護者からいろいろと聞かれたりするのは、同じような質問が何度も来るんです。例えば、いまだに小・中一貫教育と中高一貫教育とはどう違うのかということを言われたりするんですけれども、説明会があって、そのときの質問と答弁をそのまま載せてもいいんですが、よくある質問というのは必ずあるし、想定できる質問もあるので、こういう大きな出来事のときはそれを載せておけば済むこともあると思うんです。
 ですから、一定程度、あらかじめQアンドA集みたいなものを載せるとか、これはこのことに限らないんですけれども、ほかのことでもやったらいいのではないかと。逆に言うと、そのままざっと全文を載せられてもかえって読めないので、そういう情報の出し方としては工夫すればいいと思うんですけれども、その点、お考えを聞きたいと思います。
 今後、せっかく建てかえるのでというわけではないんですけれども、先ほども地域交流棟の話もありましたが、いろいろな新しい時代のニーズに対応していくことというのは必要だと思うんです。1つは、もともと人口の動きがあって、これから学校の規模をどうしていくかということもあるでしょうし、くすの木学級も3でいいのか、それとも、ひょっとしたら、もっと先を見通せば4なのかという検討も必要でしょう。また、小・中一貫教育であれば、例えば第四小学校のように夢育の人たちみたいなNPOができれば、そういう部屋があるのかもしれないし。そういうことというのはいろいろ取り入れていけばいいかと思うんですけれども、その辺の考え方をお伺いしたいと思います。以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  最初の御質問ですが、QアンドAのようなものということ、我々もそれを心がけていきたいと思っております。多分、同じような御質問が、例えば中原小学校で説明会をやっても出てくると思いますので、工夫してみたいと思っております。
 新校舎のプランづくりですが、多分これからつくる校舎というのは、これからの時代の動き等も十分把握して備えていく必要があると思っております。100年まで見通すのは難しいと思いますが、50年ぐらい先を、地域社会の変動なども踏まえて、工夫できるものがあるとすれば十分な検討をして、時代のニーズに合った施設づくりをしていく必要があるだろうというのは、基本的な考え方で持っております。
 ただ、建設地が第1種住居低層専用地域ということで限られておりますので、都心部にあるような高層のというのは当然無理ですし、地域環境にもマッチした、現在程度のボリュームの施設。その中で情報関連、環境対策、バリアフリーの対策、防災の対策等を十分配慮した学校づくりをしていきたいと思っております。文教委員会の方にも、今後、節目、節目で御報告して、御意見をいただきたいと思っているところであります。


◯委員(中村 洋君)  いろいろな対応をしていただけるということなので、そのとおり進めていただきたいと思います。特に小・中一貫教育校が始まっていく中で、三鷹市は品川区と違って、新しい形にそのままやるのだということにはなっているわけですけれども、せっかく新しく建てるわけですから、例えば一時、最初の案では、第二中学校区などでは学校の改造ということで予算計上して、結局それはやめたわけですけれども、今回は建てるわけなので、これから目指そうとしている教育の施策の内容の方も、施設にきちんと展開できるような進め方をしていただきたいと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、以上で一たんアの質疑を終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 休憩いたします。
                  午前10時56分 休憩



                  午前11時10分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、報告事項のイからエまでについての御報告をお願いいたします。


◯学務課長(石渡 裕君)  それでは、教育委員会報告の平成20年度教育支援学級の新設についてを、資料2に基づきまして御説明いたします。
 本年6月に策定されました三鷹市の教育支援プランに基づきまして、教育支援学級の計画的な設置を進めるということになっておりますけれども、来年4月に開設する第四中学校と高山小学校の概要について御説明いたします。資料2の1枚目、市立第四中学校でございますけれども、既に開級の理由等につきましては平成19年度予算を御審議いただく際に御説明させていただきましたけれども、第一中学校の大規模化を解消するということも含め、また、通学の便も考えまして、第四中学校に開設したところでございます。障がい種別等につきましては知的障がい(固定制)、入級予定生徒につきましては11人、2学級でございます。開級予定年月日は4月1日。学区域は第二中学校、第四中学校、及び第七中学校区域を予定しているところでございます。
 現在の準備状況でございますけれども、保護者説明会を9月26日、これは大沢台小学校わかば学級を対象に、保護者の方12人に参加していただいて行いました。また、10月10日水曜日でございますけれども、第六小学校ふじみ学級、大沢台小学校わかば学級、東台小学校くすの木学級と、ここに記載から漏れましたけれども、第一中学校のふじみ学級の保護者の方を対象に呼びかけまして、5人の方に参加をいただいているところでございます。
 施設設備等の準備でございますけれども、教室整備、トイレ・シャワー設置等々につきましての改修工事は10月末に完了し、引き渡しを受けております。今後は備品、消耗品等の購入を、学校と開設準備委員会をつくっておりますので、委員会で十分に検討しながら購入を進めていきます。
 次に、高山小学校でございます。こちらにつきましては、障がい種別はやはり知的障がい(固定制)でございますけれども、入級予定児童数を4人と見込んでおります。1学級でございます。開級年月日は、同じく来年の4月1日を予定しております。学区域につきましては、第五小学校及び高山小学校区域と考えております。開設の理由でございます。こちらの方にも書いてありますけれども、教育支援プランに基づきまして、個々の児童・生徒の教育ニーズに細かく対応するため、また、第六小学校ふじみ学級の大規模化に緊急対応しなければいけないということで、高山小学校のわか竹学級(肢体不自由・固定制)に知的障がい学級の固定制を併設するということでございます。
 既にわか竹学級には、固定制に必要な浴室などの設備が十分整備されておりまして、共用も可能であるということも確認しているところでございます。教室も、わか竹学級に隣接する少人数教室を改修するということで、施設改修の必要性はないということです。また、備品や消耗品につきましても、わか竹学級の状況を確認しながら、今後整備していきたいと考えているところでございます。
 高山小学校の今後のスケジュールでございますけれども、1月9日、1月10日にそれぞれ保護者説明会を予定するということで、本報告が終わりましたら、保護者の方への御案内をしていきたいと考えているところでございます。配置等につきましては、次ページ等にございますので、よろしくお願いいたします。学務課からは以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  私の方からは、学力テストのまとめと、いじめの実態につきまして御説明させていただきます。
 初めに、資料3−1、平成19年度全国学力・学習状況調査結果のまとめの概要、こちらをもとに説明させていただきたいと思います。なお、この学習状況等の調査につきましては、全国的な義務教育の機会均等と、その水準の維持と向上の観点から、各地域における児童・生徒の学力・学習状況を把握、分析し、教育や教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることが目的で実施しているものでございます。
 また、当然三鷹市といたしましても、三鷹市が進めております教育施策の成果と課題を把握し、改善を図るとともに、学校につきましても授業改善プラン等々の見直しに役立てるものでございます。そして、何よりも子どもたちにこの答案、結果を返し、子どもたち自身にもいま一度自己の学習について見直しを図る目的で始めたものでございます。
 概要の1枚目でございますが、そこに調査の概要と書いてございまして、対象は小学校6年生、中学校3年生、そちらに記載してある人数を対象に実施したところでございます。調査内容につきましては、小学校が国語、算数、中学校は国語と数学でございます。なお、そこでAとBがございますが、Aは主に基礎的なもの、知識等々でございます。Bは、今度はそれをどのような形で実生活に生かし、また、課題の解決に向けてどう取り組んでいくかというもので分けてある問題の内容でございます。5の現状は、三鷹市につきましては、平均正答率だけを見ていきますと、国、あるいは東京都よりも上回っているところでございます。
 なお、II、1の三鷹市の傾向と課題のところで、今申し上げましたとおり全国や東京都、また、先ほど申し上げましたAとB、どちらの問題も三鷹市は正答率は国や都を上回っているところでございます。ただ、これは数値だけですべてを見ることはできませんので、各設問、各教科等で分析を進めていった結果、課題といたしましては、小学校、中学校、それぞれ国語の中で、例えば小学校であれば心情を把握すること、文章や資料等を関係づけて正しく読み取ること、あるいは自分の考えをまとめること。中学校では、自分の考えを明確に書くということ。さらには、書き手の工夫に着目して的確に読み取る、文脈に即して漢字を正しく読んだり書いたりするということが課題となっております。
 次に、小学校の算数、中学校の数学も、それぞれ問題文から式を考えたり、計算方法の説明をすること、必要な情報を取り出して比較して、説明する、百分率を用いて問題を解決する、あるいは、式の形等々に着目して、根拠を明確にして説明することに課題があるという分析が出ております。裏面に参りまして、こちらでは、さらに中学校の数学におきましては、結論が成り立つことを説明するために必要な条件を示すこと、条件に合う式を見出し、文字式を用いてあらわし説明すること、仮定と結論の意味を理解して証明の構想を立てる、確率の意味の理解。実際のデータを単純化したりして数学的に表現する。
 こういったことに課題があるとわかったものですから、2番といたしまして、今後の指導の改善点ということで、そこにそれぞれ、小学校、中学校の国語、小学校の算数、中学校の数学を入れたところでございます。
 端的に御説明申し上げますと、小学校につきましては、文章の要約、条件等に即して文章を書きかえたり、言語活動の充実を図っていくことが大切である。また、中学校の国語につきましては、収集した情報を的確に整理して、自分の考えを書くということと、それを言語活動に生かしていく。さらに、その言語活動で活用する工夫を図る。このようなことを重点的に改善を図る必要があるとまとめたところでございます。
 また、算数につきましては、数値の置きかえ、あるいは工夫して立式をする。さらには、根拠を明らかにして説明する活動の充実を図る。中学校におきましても、それぞれ条件に合う式をつくったり、確率の意味、あるいは数量の関係の理想化。いわゆる実際のデータや数学的な考え方をきちんと示して、説明できるような活動の充実を図っていくというところが改善点でございます。
 あわせまして、IIIでございますが、生活習慣や学習環境についても、調査した結果を端的にまとめているところでございます。三鷹市の児童は、全国等に比べまして、勉強する時間を自分で決めていたり、学校で楽しみな活動がある、さまざまな出来事に関心があったり、家の人や学校での出来事についていろいろ話をするという回答が多かったものでございます。また、肯定的な回答が低いものとしましては、夕食を一緒に食べている、家の人と一緒に運動・スポーツをしている、あるいは、地域の行事、草取りやごみ拾い等に参加したことがあるというのが、回答が低かったというものでございます。
 生徒につきましても、肯定的な回答が高いものは、テレビやゲームの時間を家族とルールを決めている、学校で学校の授業の予習をしている、新聞やテレビのニュースなどに関心があって見ている、自分にはよいところがあると思う、今住んでいる地域が好きという項目がございます。なお、肯定的な回答率が低かったものにつきましては、最後の3枚目、運動・スポーツをして体を動かしている、スポーツを見ることが好き、夢を持っている、地域の行事に参加している、あるいは、総合的な学習は好き、総合的な学習の授業で新しいことを発見できると思う、数学で学習したことは、将来、社会に出たとき役に立つと思う、というところでございます。
 このような結果を今後、教育委員会におきましてはきちんと施策に生かしていくとともに、教員の指導方法と研修等にも生かしてまいります。また、学校におきましては、授業改善プラン、日常の授業の改善に努めていくように指導したところでございます。
 なお、資料3−2につきましては、今の概要をきちんと各教科別に、具体的に課題と傾向についてまとめたものでございます。これを近々に教育委員会のホームページにアップして、市民の皆様に公表することを考えているところでございます。
 次に、資料4でございますが、平成18年度三鷹市立小・中学校における「いじめ」の実態でございます。こちらのデータにつきましては、文部科学省が実施しております「平成18年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」というものからまとめたものでございます。平成18年度の1年度間のまとめでございます。
 なお、当初に御説明させていただきますが、ここに1としていじめの定義で、「いじめ」とは、当該児童・生徒が一定の人間関係にある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものとなっておりますが、これは平成18年度からのものでございます。平成17年度につきましては、自分より弱い者に対して一方的に身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものということで、ニュアンスが、一定の人間関係がある者、あるいは心理的なものが平成17年にはきちんと入っていなかったものですから、このあたりを平成18年度は定義の中に新たに加えて変えたところでございます。
 これをもとに、最終的に平成18年度につきましては、IIの(1)にございますように、最初に認知件数につきましては、小学校は9件、中学校は10件、計19件のいじめがあったということで把握しているところでございます。
 なお、(2)いじめの態様でございますが、小・中学校とも多いものは、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、あるいは嫌なことを言われるというものが一番多いものでございます。次いで、小学校につきましては、仲間外れや集団による無視。中学校におきましては、軽くぶたれたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、けられたりする。また、仲間外れや集団による無視をされるというものが、いじめの態様としてはございます。
 2面に行きまして、(3)いじめる児童・生徒への対応でございます。こちらにつきましては、小・中学校とも、学級担任や他の職員が十分に状況を聞いた上で、さらに学級担任や他の教職員がきちんと指導していく。また、最近の傾向といたしましては、校長や副校長が指導するといったこともふえてきているところでございます。また、いじめる児童・生徒への対応でございますので、当然保護者への報告、また、いじめられた児童・生徒、また、その保護者に対する謝罪の指導もきちんとしているところでございます。
 (4)に、いじめられた児童・生徒への対応というところでございますが、こちらも小・中学校とも学級担任や他の教職員が状況をきちんと聞き、その上で学級担任や他の教職員が継続的に面接しケアを行っているというのが実態でございます。なお、スクールカウンセラー等の相談員が状況を聞いたり、カウンセリングを行っているものもございます。また、中学校では、特に学級担任や他の教職員等が家庭訪問を実施して、いじめられた子どもへのケアなりフォローをしているという事例も多い傾向にございます。
 次に、3ページ目、(5)いじめの現在の状況でございます。小学校につきましては、解消しているものが6、その他、一定の解消や、解消に向けた取り組み中、あるいは他校への転学、退学等を考えることがございまして、これをまとめますと、小学校につきましては9件中9件、中学校では10件中10件、計19件が基本的にはこういう形で、継続支援中のものも含めて、ほぼ解決に至っているというところでございます。
 (6)学校におけるいじめの問題に対する日常の取り組みでございます。そこに丸で挙げてございますが、やはりいじめについて教職員間できちんと共通理解を持つこと、日常的にいじめの問題を取り上げて指導を行っていくこと、子どもたちにいじめの問題をきちんと考えさせて、よりよい人間関係づくりを促していくこと、スクールカウンセラー等の専門の相談員を活用すること、校内でのいじめに対する校内組織、相談体制の一層の充実を図ること、私どものセンターの専門機関、あるいは相談室との連携、相談窓口の周知、広報の徹底を図ること、学校におけるいじめへの対応方針や指導計画を公表し、保護者や地域住民の理解を得るように努めること、こういったことを重点的に取り組んでいるところでございます。
 また、(7)のいじめの日常的な実態把握のために、学校が直接児童・生徒に対して行った具体的な方法でございますが、そちらに書いてございますとおり、アンケート調査、個別面談の調査等々をやって実態の把握に努めているところでございます。
 なお、最後に(8)いじめに関する三鷹市教育委員会と学校の取り組みでございますが、いじめにつきましては、児童・生徒の健全育成の観点から、学校だけではなく、家庭や地域コミュニティ等との連携や協力のもとで進めているところでございます。また、教育委員会におきましては、学校・家庭・地域の方々を代表とした「いじめ問題対策会議」を平成18年12月に設置いたしまして、平成19年3月にこちらから「いじめ防止に向けての提言」を公表したところでございます。その後、それを受けまして、私ども教育委員会といたしまして「いじめ問題への対応指導資料」を作成し、既に学校の方へ配付しているところでございます。これは配付だけではなくて、きちんと説明し、指導の重点について指導したところでございます。各学校につきましては、このいじめ対応の指導資料、また指針をもとにいたしまして、各学校独自のいじめの対策の指針を現在作成して、順次ホームページに掲載していくような形で進めているところでございます。以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  行政からの説明は終わりました。質疑に入りたいと思います。


◯委員(土屋健一君)  まず、エのいじめの方の質問なんですけれども、いじめ問題への対応についてはよくわかったんですが、いじめの予防面に関して説明がなかったというか、よくわからないので、抜本塞源の予防策はどのようなことを行っているのか。要するに、いじめが発生する前の策の検討はどのようなことをされているのかということです。仲よくしようとか、みんなで1つのことに向かって協力してやっていこうとか、いろいろあると思うんですけれども、具体的にどのようなことかをお伺いします。
 あと、これは半分余談になってしまうと思うのですけれども、先日、テレビで30人31脚の全国大会の放映がありまして、そこで東京都の中原小学校と紹介されていたんですけれども、あれは三鷹市の中原小学校なんですか。そうしましたら、中原小学校はああいう取り組みをクラスでやっていたのか、学年でチームをつくったのか知らないんですけれども、ああいうクラスだとしたら、私が考えるのには、いじめなど存在しないのではないかと思いました。もし、1つのことで全国大会まで頑張っている子どもたちのああいう姿を見ると、もし、そのクラスにいじめる児童がいたとしたら、逆にその子が阻害されるような、いい環境になるのかと思いました。そういうことも含めて御見解をお願いします。
 続きまして、ウの学力調査なんですけれども、目的はわかりました。私もこの件については興味があったので、新聞等でいろいろ資料を集めてまとめさせていただいたんですけれども、その中で今回のこの調査というのは、目的が大きくて、漠然として、限定しなかったという点と、基礎的な出題だったために余り大きな差が出なかったと思いました。今回のこの調査におきましては、例えば少人数学級、習熟度別指導の効果が検証できなかったのではないかと思いましたけれども、その点についてどのように考えていますか、教えてください。
 学力の面は、国語の結果を見ると、児童の読解力不足とか、算数からすると、情報選択力不足というのが浮き彫りに出たのかと思います。これから指導の重点項目になっていくと思うんですけれども、学力だけではなくて、私が大変興味があったのは、学力と生活習慣との関係がおもしろいと思いました。これは新聞等の資料なんですけれども、テレビゲーム、インターネットに余り興味がない子どもたち、読書が好きな子どもたちは学力が高い。これは何となくわかるんです。学習時間の差があるという理由かと思うんですけれども、そのほか、学力の高かった子どもたちの点で、毎日朝食を食べている子ども、総合的な学習の時間が好きな子ども、家族と話をする子ども、あいさつをする子ども、この子どもたちが学力が高いという結果が出たと思います。
 この点について、因果関係はどのようにお考えになっているのかと思います。テレビゲームをして、寝不足になって朝寝坊して、朝食を食べられない、朝、眠くてあいさつもできない、そんな三段論法、風が吹けばおけ屋がもうかるではないですけれども、いろいろ考えられると思うんですが、この辺について感想をお願いします。
 学力と経済力との関係というのも新聞等に載っていました。就学援助を受けている子どもが少ない学校の方が正答率が高い。これも学習塾などの影響も考えられるんですけれども、行政としてはどのように分析しているのかという点。
 三鷹市に関してなんですけれども、三鷹市全体の正答率、東京都平均、全国平均よりも高くて、平均が一番高かった小学校だと、秋田県より国語B、算数Bについてはさらに上に行っていると。中学校に関しても福井県とさほど変わらない程度、かなり高い結果が出て、この辺については大変うれしいというか、よかったと思っています。当初、三鷹市は新聞等で公表していなかったと思うんですけれども、ここに来てこういう資料で出るということは、公表したと同じだと思います。なぜ当初、公表しなかったのかという理由と、ここに来てなぜ発表したのかということをお伺いします。
 学校ごとの正答率の公表を控えていると思うんですけれども、その理由をお願いします。もし、今後保護者や市民等から情報公開請求があったら、どのような対応をしていくのかということをお伺いします。
 これは一番興味があるんですけれども、小・中一貫教育校の今現在存在している3校は、市内の他校に比べてどうだったのか。まだ日が浅いので、それは言えないと。とりあえず、お答えできる範囲でお願いします。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、いじめにつきましては、委員御質問のとおり、予防、早期発見、早期対応、これが大きな3本柱でございます。ですので、予防につきましては、子どもたちの学校生活の中で日常的に互いを認め合い、互いに助け合い、互いに支え合うという教育活動を重視しております。特に学級活動、あるいは学校行事等を使って、例えばクラスの団結を行う、あるいは、学級活動の中では友達のいいところを探してみようという教育活動を通して、互いの認め合い、支え合いを教えているところでございます。また、あわせまして、学級経営の中で担任の先生が目標を掲げております。その中でも、クラスみんなで仲よしですとか、一致団結等、きちんと目標を掲げて取り組んでいる学校が全部でございます。
 さらに、御存じのとおり、今、道徳教育の地区公開講座を各学校で実施しております。そういった中でも、やはり地域や保護者の方と一緒に連携した中で、子どもたち同士はもちろんですが、地域や保護者の方と一緒のさまざまな取り組み、あるいは一緒にお話をする中で、お互いの大切さ、あるいは年齢を超えた人間関係の大切さを学ばせているところでございます。
 次に、30人31脚でございますが、子どもたちが何か目的に向かって一致団結して取り組むというのは非常に効果がございます。例えば小学校の運動会でリレー1つをとってもそうですし、クラス対抗の行事をとってもそうでございます。また、中学校ではムカデ競争などをごらんいただくと、朝練から放課後まで練習して、本当にクラスがよくまとまっている例がございます。確かに実践としては大きな効果があるようにとらえているところでございます。
 また、学力の件でございますが、確かに目的は大きいところではございますが、このように市の傾向でまとめました。これを参考に、今度は各学校でもまとめてございます。ですから、各学校ごとに、さらに各教科でどのような傾向があり、どこを指導改善に生かしていくかというところに落として、最終的には教師が授業改善に取り組んでいこうという取り組みにつなげていっております。ですので、そういった意味では、今回の内容は基礎的内容というお話がございましたが、基礎的なものと、その基礎的なものを実生活や課題解決に生かすというBの問題も一応ございましたので、そちらの方でも生かすように学校の方に話をしているところでございます。ただ、これはまだ今年度始まったばかりでございますので、今後継続していく中で、さらに新たな課題、新たな取り組み、新たな見直し等々は出てくるようにとらえているところでございます。
 また、少人数や習熟度につきましても、各学校ごとにまとめておりますので、それを踏まえた上で子どもたちに返し、子どもたち自身が自分がどの程度までできているんだろう、どこが自分の課題なんだろうというところまで子ども自身に振り返らせて、そのもとで、子どもたちがもう一度自分の課題なり、自分の苦手なもの、逆に得意なものを伸ばしていくような形で、少人数、あるいは習熟度指導を進めていくように指導しているところでございます。
 次に、学力の生活習慣との関係でございますが、これは新聞報道にもございましたが、生活習慣と学力というのは非常につながっているというふうに相関関係が出ているところでございます。ですので、委員がお話しになりましたとおり、確かにテレビを見る時間が少なかったり、読書はコミュニケーション法の基礎で、人と人が触れ合うコミュニケーション能力を高める大きな基礎が読書と言われてございます。ですから、こういったものに対して興味を持ち、テレビの時間を少なくしている者については、比較的学力の高い方につながっているという傾向が見えているところでございます。同様に、朝食とか、いわゆる基本的な生活、睡眠時間といったものも学力にかかわってきているところでございます。
 なお、経済的な関係ということでございますが、これは見方がいろいろあって、新聞も一面的な見方をしている部分もあります。決して経済的に環境のよいところがすべて学習が高いかというと、今までの日本の歴史を見ていただければ、そういう状況には決してないわけです。たまたま新聞の方でそういうとらえ方をしている部分があるかと思いますが、いずれにしましても、義務教育として国が機会均等であり、水準の維持ということを考えていきますと、子どもたちの教育環境を整えていったり、子どもたちに必要な学習支援をどうしていくかということを考えていくことが大切だととらえているところでございます。
 三鷹市の平均が高いというところで、確かに平均は高くて、低いよりはいいんですけれども、ただ、先日、「みたかの教育」に伊藤説朗先生からコラムを載せていただいたんですが、御存じのところで恐縮なんですが、正規分布がきれいな富士山のような山になっている場合と、もともとの位置が高くて平たい長い山になっているのと、そういう見方がありますので、ややもすれば、点数の高いところの山なのか、低いところの山なのか、同じ平均正答でも一概に率が高い低いだけで、みんないいんだと言うことはなかなか難しいところでございます。
 そんなことも踏まえまして、新聞の方では、最初市の平均正答率、学校の方は当然出しませんということでお答えしております。市の平均正答率にしましても、それだけは出しませんと。つまり、今申し上げたとおり、平均正答率だけを見て判断するには非常に難しいところがありますので、市教委といたしましては、このように正答率も踏まえた上で、各教科の課題と傾向をそこに生かした上で示していきます。そして、それを検討していますと。まだ文教委員会の皆さんにも御説明していませんので、そういうことを検討していますということで、お答えしたところでございます。
 ですので、こういう形でまとめた中で、あわせて、正答率はこうですが、具体的には全体としてこういう傾向があるという公表の仕方を検討して、このように出させていただいたということでございます。したがいまして、繰り返しで恐縮ですが、学校ごとの正答率を出すことは考えておりません。いわゆる序列化につながりますので、そういう目的ではございませんので。
 また、公開請求があったらどうかということでございますが、これは公開請求がどのような手続で、どなたがされるか、今のところわかりませんので、それがあった時点で、また適時判断、検討していきたいと考えております。
 また、小・中一貫教育校が他校よりどうかということですが、この点は私どもはまだ見ておりません。ただ、小・中一貫教育校の具体的な傾向等を見た場合、小・中一貫教育校の取り組みがある程度生きているのではないかという判断をしているところでございます。具体的には、例えば算数と数学がつながっています。国語も当然つながっていますので、そういう意味では、これは全体的に小学校5、6年生と中学校1年生を見ていくと、正答率だけではなくて課題等も見ていく中で、連携して取り組んでいる姿が見えておりますので、そういうところを確認しております。以上でございます。


◯委員(土屋健一君)  いじめの方なんですけれども、これはお答えできるかどうかわからないんですが、この数値の中に、中学校の方で第三中学校と第五中学校の割合がどのぐらい含まれているのか。9割方、第三中学校、第五中学校だとか、他校はほとんどない等、もしお答えできるのでしたら、お伺いします。
 学力の方、確かに平均の方は零点と100点がいれば、平均は50点になってしまうので、そういう意味ではよくわかりました。この平均ではなく、低い子どもたちをどうするかということだと思います。その子たちをどのように平均にしていくのか、それ以上にしていくのかという、もし具体的なお考えがありましたら、お願いします。
 先日、経済協力開発機構が国際学習到達度調査というのを高校1年生で行ったと思います。これも新聞等の報道によるんですけれども、学校の成績に余り反映されないために、後々のアンケートで多くの子どもたちは真剣に取り組まなかったと答えているんです。今回のこの全国学力テストの方も、ここで点数がよかったから成績が上がるというわけでもないので、やはり成績には反映されないと思うんです。子どもたちがどの程度真剣に取り組んでいたのかと思いました。もしお考えがありましたら、お願いします。
 そういう疑問も残るんですけれども、この調査では、やはり読解力、数学的、科学的応用力が低いということが判明して、将来不安だと、将来の期待が少ないのかと思います。学習を日常生活に活用する力が今の子どもたちに乏しいのかと、私は思いました。これはゆとり教育で提唱してきた生きる力にもつながってくると思います。実際、文科省でも、ゆとり教育は落ちこぼれ救済はしたけれども、上位層は伸ばせなかったという見解を述べています。
 つい先日、12月に入ってからだったと思うんですけれども、教育再生会議で知事とか教育長による全国学力向上サミットのようなものを提言したと聞きました。これはトップに学力向上の意識を高めてもらうことがねらいだと思うんですけれども、三鷹市教育委員会としてはどのように考えていますか。こういう国の提言というか、それについて質問させていただきます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  どこの学校がいじめが多いかというのは、私どもとしては一切そういうことはお答えすることはできません。いじめをなくすために努力しているわけですから、聞きたい気持ちはわかりますけれども、だからといってどうしたらいいんだということになりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。
 それから、成績の調査結果で低い子どもたちに対してどういう支援策をしていくかということでは、先ほど室長が申し上げましたように、少人数学級、習熟度別学習、あるいは補充学習を夏休みやるなど、それぞれの子どもたちの課題に合ったもの。さまざまですから、本当は国語と数学だけではないです。理科も、社会も、生活科もあるでしょうし、いろいろありますから、それぞれの子どもたちの実態に合った指導方法というのは教員が求めていく必要があるだろうと思っております。
 一般質問の中でも申し上げましたが、学力テストというのはいろいろなのをやっているんです。三鷹市もやっていますし、東京都もやっていますし、国もやっているし、そういう意味では、それぞれの学力テスト、どこを目標に置くかということなんですが、それぞれの子どもたちの個性なり学力をきちんと伸ばしていく、そのための学力テストだということを、十分我々としては配慮してやっていく必要があるだろうと。
 国の方もいろいろな提言をしているんですけれども、貝ノ瀬教育長もよく言っておりますが、これが一番だというのがなかなかないという世界だそうであります。ですから、国の提言も時代、時代によって変わってきております。きょうも文部科学省の「生きる力」というのを持ってきて、私、読んだんですけれども、学習指導要領が変わっても理念は変わらないと言っていますので、我々としては三鷹市教育ビジョンで定めております人間力ですとか社会力を伸ばしていく、そういう子ども像ははっきりしておりますので、日々そのための努力を積み重ねていきたいと考えているところであります。


◯委員(土屋健一君)  結果的に平均で見ると、確かに三鷹市は好成績だったんですけれども、先ほどの平均だという点と、子どもたちがどこまで真剣に取り組んだのか疑問も残る点からして、余りこれを手放しで喜ばない方がよろしいのかと思います。その辺を加味して、今お答えいただいた理念を変えないで、三鷹市らしい教育を貫いて、すばらしい子どもたちをはぐくんでいっていただきたいと思います。どうもありがとうございました。


◯委員(浦野英樹君)  いじめの件なんですけれども、資料の方にいじめの認知件数というのがあるんですが、ここに出ていない事例で、例えば調査して、事例として出てきました。しかし、検討した結果、これはいじめではないと判断されたものがあるのか、ないのか、お聞かせいただきたいんですけれども。


◯指導室長(後藤 彰君)  いじめにつきましては、先ほど定義で申し上げさせていただきましたが、本人がいじめと言った場合には当然いじめになってまいります。その際に、本人がいじめと感じないまでも、そこまでは言わないけれども、例えば嫌がらせを受けた等も、実は平成18年度にアンケート調査を実施しております。そういった中で、いじめかどうかわからない、例えばいじめられたと感じていることがあるという形ですと、小学生が169人、中学生は53人おりました。
 これは自分ですが、逆に、友達がいじめられているのではないかと感じたものが、小学生が748人、中学生が192人。全体でいきますと、自分がいじめられていると感じているものにつきましては、小学生169人は2.2%、中学生の53人は1.8%、友達がいじめられていると感じているものにつきましては、小学生は748人ですので、9.6%、中学生は192人で6.6%。これは平成18年度の在籍児童・生徒数から割り出したものですが、これが11月20日から27日にかけて出てきたものでございます。
 ですから、こういったものも、アンケート調査で学校が調べておりますので、これにもきちんと対応して、最終的に本人がいじめ、苦痛と感じて訴えがあり、学校が認知したものがここにある件数であるととらえていただければと思います。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  今、報告いただいた数字、事例なんですけれども、例えば学校内の関係者にはそういった資料は配付されているんでしょうか。なぜかというと、結局何かいじめで事件が起きると、大抵認知していなかったというケースが多いわけです。だから、いじめの可能性があるものについても、可能な限り知らしめておくことが必要と思うんですけれども、今報告をいただいた数字のデータについてどれだけ知らせているのかということについて。


◯指導室長(後藤 彰君)  こちらの数値につきましては、各学校でそれぞれアンケート調査をしておりますので、当然各学校で把握しております。そして、だれがどうしたかということも含めて指導に生かしているものでございます。むしろ、委員が御心配されているのは、逆にこういうところにも出てこなくて、なかなか担任も見つけづらいものが非常に難しい状況になって、改めて表に出てくるということがあるかと思います。そういった意味では、日ごろからの防止、予防関係の指導はもちろんですが、早期発見ということで、子どもたちの何げない変化を、担任やほかの先生方が見逃さないようにお願いしているところでございます。
 それにつきましては、お手元に配付していなくて恐縮でございますが、私どもでいじめの指導資料を作成させていただきました。もし、よろしければ後ほど配付させていただきますが、そちらの方でチェックリストを用意してございまして、担任やほかの先生方が子どもたちの行動や表情を見ている中、ちょっと確認して、何かあるのではないかと声をかけてみようという指導資料を作成して、学校に配付しているところでございます。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  後から気づくと、あれはいじめの兆候だったのだということはあると思いますので、できるだけ小さなものでも情報の共有化をぜひよろしくお願いしたいと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  質疑の途中ですが、今、後藤室長から提案のあった資料をいただくということでよろしいですか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そういうことでお願いします。
 質疑の途中ですが、時間が参りましたので、一たん休憩して昼食としたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前11時57分 休憩



                  午後1時00分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは委員会を再開いたします。
 先ほど後藤指導室長より資料の提供がされましたが、この資料についての説明がありましたら、お願いしたいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  先ほどお話しさせていただきました、いじめ問題への対応の指導資料を配付させていただきましたので、御説明させていただきます。
 1ページをごらんいただけますでしょうか。こちらは、先ほど御説明申し上げましたとおり、地域や家庭、保護者の方々を構成員としました「いじめ問題対策会議」において提言を出していただき、その提言を受けてこの指導資料を作成したものをここに記載しているところでございます。
 また、2ページ、Iでございますが、いじめ問題に対する三鷹市教育委員会の基本的な考え方ということで、先ほどの文部科学省のいじめの定義を載せている中で、なおかつ、いじめられた児童・生徒の立場に立って行うものということをきちんと位置づけているものでございます。
 さらに、2番のところで、いじめ問題に対する基本的な考え方と姿勢に関しましては、いじめは決して許されないものであり、どの学校にも、どの学級にも、どの子にも起こり得るものであるという認識に立って指導していこうというものを載せさせていただいたところでございます。
 なお、3ページのII、いじめ問題への対応というところでございますが、ここにつきましては、まず、いじめ問題全体の解決に向けたこと、さらに、2番では未然防止にかかわること、4ページには、早期発見及び早期対応にかかわることにつきまして、それぞれ項目で記させていただいているところでございます。なお、先ほどの答弁の中で説明させていただきました、いじめ問題への、いじめのサインをどう受けとめていくかということを、5ページにこのようなチェックリストを設けて進めていくようになっているところでございます。
 また、6ページ以降は、さらに早期発見、早期対応につきまして、それぞれ具体的なものを記させていただいているところでございます。
 さらに8ページには、保護者等へも、連携という意味で、家庭や地域というところでの子どもたちの様子はどうかというチェックリストも、そこにつけているところでございます。
 また、いじめ指導につきましては事後の対応も大切でございますので、9ページにございますように、それに関しても、以下、10ページまで載せてあるところでございます。
 なお、最後に恐縮ではございますが、三鷹市いじめ問題対策会議の提言につきましてはここにまとめさせていただいているところでございます。以上で説明を終わらせていただきます。以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  ただいまの資料の説明も含めまして、イ、ウ、エについて質疑を始めたいと思います。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、最初に、教育支援学級の新設についてです。第一中学校もそうですけれども、大規模化の解消ということで言われているんですが、これで解消するのですか。まだまだなのでしょうか。現状と今後の見通しをお聞かせいただきたい。
 第四中学校は平成19年度の中に含まれていたんですけれども、高山小学校が新しく出てきたと思っています。そこの差だろうかということで、開設予定日が4月1日で同じなんですが、保護者説明会の日程が、高山小学校の場合は1月となっています。どうして1月になったのか、第四中学校と同じような時期でないのはどうしてなのかということも含めて、お聞かせいただきたいと思います。
 実際に今、子どもを障がい児学級に通わせているお母さんが、大規模化していることはしているのだけれども、でも、やっとなじんで、ほかの普通学級の子ともなじんできたり、クラスそのものが多い人数でいることが子どもにとって刺激もあるという、逆にいい面もあるのだけれども、例えば高山小学校だと、知的障がい児、固定4人の1学級ですが、人数が少なくなります。そのことに対する心配、人との触れ合いの関係で、高山小学校にも当然ほかの普通学級もあるので、それは心配ないとは思うのだけれども、今後の見通しと、2学級にふえる可能性もあるのかどうかも含めて、お聞かせいただきたいと思います。
 学力テストの問題について伺いたいと思います。先ほど、最初の御答弁の中で、序列化につながる学校ごとの公表はしないという御答弁があったので安心したんですけれども、今回の全国学力テスト、先ほど岩下部長も三鷹市でも行っている、それぞれいろいろな学力テストのやり方があるということがあったのですが、今回、文部科学省が行った全国学力テストの結果公表を受けて、教育的な効果。三鷹市は全国平均を上回っていたとか、概要の説明があったんですけれども、この三鷹市の分析というのは三鷹市の教育委員会で分析されたんですか。どんなメンバーで分析されたのかということをお聞かせいただきたいというのと、全国学力テストの結果で教育的な効果があるのか。全くないとは言いませんけれども、学力テストをする意味があるのかという疑問があるので、お聞きしたいと思います。
 いじめの問題なんですけれども、先ほどアンケートでいじめだと感じている人数、友達がいじめられている人数等を御報告いただいたんですが、その数字は小学校169人、友達の場合は748人等、結構大きな数字になっているのに、実際に学校がここで認知している数というのは1けたの数です。そのギャップというか、実際にはいじめられたと本人が感じていることが問題なので、その差について、やはり対処する必要があるとは思うのですが、その差をどういうふうにとらえているのでしょうか。
 3ページ、現在のいじめの状況というところで、他校への転学、退学等というのが中学校で2件ありますけれども、それは市内の別の学校ではなくて、市外の学校に行ったんでしょうか。それは、学校や教育委員会に対する不満等があって、市外に移られたのかということが心配なので、把握していたらお答えいただきたいと思います。


◯学務課長(石渡 裕君)  教育支援学級の開設についての御質問にお答えいたします。まず、これが第四中学校、高山小学校に開設されることによって大規模化が解消するのかということですけれども、現状を見ましても、5学級、6学級という学級がある中で、1つの学級を新しく別の学校につくったとしても、例えば半分そっくり児童・生徒が移っていくということはあり得ない。近くになるから移りたいという方は、ぜひどうぞというお話をしていますけれども、そうではなくて、無理やり、例えば第一中学校から第四中学校へ行ってくださいということは言っておりません。保護者の説明会でも御納得いただいて転学するなら、こちらできちんとやらせていただきますというお話をしていますので、例えば第一中学校につきましても、もう数年かかるのではないかと思っております。
 ただ、現在見込んでいる来年度4月の第一中学校入学の生徒の数ですけれども、今まで2けた、十五、六人の学年が毎年いたんですけれども、1けたに落ち着くということになりましたので、第四中学校をつくって、第四中学校と第一中学校に分かれるということで、第一中学校の1年生については、ある程度解消が進んできているかと思っております。高山小学校につきましてはまだまだ1学級ですので、ふじみ学級の大規模化、それから大沢台のわかば学級の大規模化についても十分に対応し切れていないものですから、今後も計画的に設置していきたいということで、基本計画の改定の中にも、うたいたいと今努力しているところでございます。
 高山小学校の保護者説明会がなぜ1月なのかということですけれども、まず教育委員会の中で意思決定を行ったのがそれほど昔ではなくて、つい最近の話でございますし、意思決定の後は、教育委員会、そしてきょうの文教委員会に説明し、それから保護者の方へ早急に対応したいということで、これが終わりましたら、早急に保護者の方に開級の説明会があるという通知を出す予定になっているところでございます。
 少人数クラスへの配慮ということで、少人数はどうなのだということですけれども、1つは、高山小学校ですと、わか竹学級がいて、来年、こちらも5人を超す人数で6人、7人となりますので、わか竹学級の中の肢体不自由の児童との交流というのが図れるというのと、高山小学校につきましては、わか竹学級も含めて、通常の学級との授業交流等も非常に活発に行っております。そういうところで、少人数の学級だけで孤立するのではなくて、学校全体で学級を支援していくということになるかと思っております。
 今後の見通しで、高山小学校のクラスはどうなのだということですけれども、1学級は固定級については8人ですので、8人までは1学級で対応していきたいと思っております。その後につきましては、資料にもありますように、第五小学校と高山小学校の学区ですので、現在こちらの学区でふじみ学級に通っている子がそんなに多いわけでもないので、1学級でどうにかしのげるかと思っておりますけれども、もし超えるようでございましたら、また学校と十分協議して、果たして開設ができるかどうかも含めて、今後検討させていただきたいと思っております。以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、学力テストの件でございますが、三鷹市の分析につきましては、今回第1回目ということもあり、また、できるだけ早期に傾向等をまとめたいということで、私ども教育委員会の方と専門性を有しております指導主事を中心にまとめさせていただき、各学校での活用をお願いしたところでございます。
 それから、教育的な効果でございますが、これは最終的には、この結果、市の傾向をもとにしまして、学校でどのような傾向があるのか。つまり、子どもたちは何が得意なのか、何を課題としてそれを解決に向けていけばいいのか、そのために授業をどのようにすればいいのかというところが、大きくポイントになってまいります。例えばポイントになるところを繰り返し指導するとか、小・中一貫教育校であれば、小学校でやったものを中学校でもう一度それを繰り返し、さらに基礎に返ってやるとか、そういった指導法の工夫、改善に大きな効果がございます。
 その指導法の工夫、改善の中でも、子どもたちに個々に答案を返してまいりますので、子どもたちがどこでつまずいているか、小・中一貫教育校でいけば、小学校のどの段階でつまずいているのか、それを中学校の先生が知ることによって非常に大きなものになります。また、逆に小学校の方では、中学校に行ってどこでつまずくのか、それを小学校のうちのどこで教えておけばいいのか。こういったことに非常に効果のあるものでございます。しかも、学習指導要領をつくっております国が作成したものでありますので、全国的な中で三鷹市の子どもたちはどこが課題となっているかというのをとらえるのについても、非常に効果があるところでございます。
 いじめのアンケートの人数でございますが、この平成18年度のものにつきましては、ここに書いてありますとおり、いじめの定義といたしまして、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているという定義のもとで認知したものでございます。そして、裏面にもございますが、先ほど御説明させていただきましたが、いわゆる養護教諭や学級担任、校長や教頭──副校長、まさに学級や学校が対応せざるを得なかったという部分のもとで調査をかけているものでございます。
 したがいまして、このアンケートにつきましては、例えば、いじめは感じているけれども、子どもたち同士の中ではさまざまな誤解や人間関係の交流がございます。ちょっとしたふざけの中で、後で話をしてみたら、後で一緒に遊んでみたら、別にいじめではなかったと。ちょっとこづいた子にしてみれば、たわいない1つの兄弟げんかの延長であり、受けた方にしてみれば、兄弟がいないものですから、そういうふうには受け取らないで、いじめられたのかと。つまり、子どもたち同士の人間関係づくりというのはいろいろございますので、例えば自分の方に気をとめてほしい友達がいれば、その子にまとわりついたり、さまざまな表現がありますので、子どもたち同士で遊んだり、関係して、何か一緒に学習したりという中で、また人間関係が培われていきますので、そういったものまですべていじめということで取り上げていくと、これは膨大なもので、またそれにすべて学級や学校、大人がかかわっていくと、子どもたちの自浄作用、子どもたち自身でいじめを防止するということを考えていきますと、そのあたりも、こういう状況であるからこそ人間関係を大事にしよう、お互いのそういう行為は確認し合おう、あるいは、人の嫌がることはやめようということを、指導の中で生かすための1つのアンケートとして実施したものでございます。
 それから、他校への転学でございますが、こちらについては詳しい資料を今こちらに持ってきておりませんので、後ほど確認して御説明したいと思います。以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  障がい児学級の大規模化の問題では、大規模化解消のために計画的に取り組んでいってもらいたいと思います。具体的に聞きますが、既に行った保護者説明会でも丁寧にされたということだったのですが、第五小学校区で先ほど高山小学校という話をされましたけれども、第五小学校区で今ふじみ学級に行っている人が数人ということだったのですが、その人は今のまま、ふじみ学級でいいと。
 申請に基づくのかということを聞きたいのです。それで、下連雀とか、別の地域の人が、高山小学校に新しくできるのだったら、少人数で丁寧にやってくれるかもしれないから、そちらがいいということで申し込むことができるのかどうか。申請に基づくのか、それとも学区でやるのかということをお聞かせいただきたいと思います。
 学力テストのことなのですけれども、個々に答案を返していくというのは、別に三鷹市でやっている学力テストもそうだし、通常の、学力テストと言わないで、ふだんのテストも当然返していろいろ指導していくと思うんです。三鷹市の子どもの課題をとらえるのに重要だとおっしゃったのですけれども、今回文部科学省が行った全国一斉学力テストの効果で考えると、全員を対象にした悉皆調査をする必要があるのかということが、私は問われると思うんです。三鷹市でやっている学力テスト等でも十分三鷹市の子どもたちの課題等は把握できるのではないんでしょうか。全国一斉学力テストを行わなければわからないことなのかということです。
 いじめのことなんですが、私も去年子どもがいじめに遭って学校に行きたくないと言っているんだけれども、どうしたらいいんだろうという相談を受けたんだけれども、それはすぐ担任の先生に相談して、子どもは、学校に行きたくない、死にたいとお母さんに手紙を書いたみたいなので、学校を休ませなさいと。小学校2年生、そんな小さな子が死にたいとまで手紙に書くぐらいだったら、危険を感じているわけだから、休ませなさいと。休ませて、お母さんが学校に行って相談してきなさいと言って、直接学校に相談して、すぐ対応していただいたんだけれども、残念ながら、相手の男の子の方が転校されたようなんです。
 それで解決となってしまったのだけれども、その男の子の方は市内へ移ったのか、どこへ行ったのか、私も聞かなかったのでわからないんですけれども。そういう解決は本当はよくないと。まだ幼い段階、初期の段階だったので、もう少し子ども同士で別の解決方法があったのではないかと思うんですが、そういう事例が去年か一昨年にあったので、後で数字が正確にわかれば教えていただきたいと思います。
 それと、アンケートの結果の数字との差が余りにも開き過ぎている。子どもたちがいじめだと感じている数がすべていじめではないにしても、午前中も議論があったように、ここの数値に出てこない、特に、今回いじめで自殺された方のニュースがきのうも流れていますけれども、親にも言わない、隠しているというのが一番問題で、つかみにくいところなんです。子ども自身が、先ほど御説明いただいた、子どもが急に目つきがおかしくなったとか、おとなしくなったとか、食欲がなくなったとか、そういうのを親がチェックリストでやるのを、私も学校から配られたもので見ました。それで、うちの子どもに、いじめられたら母さんに言うように言ったら、いじめなんかない、みんな友達だものと、けんかはするけれども、みんな友達だよと言っていたので、その子のクラスは大丈夫かなと。
 あと、子どもと一緒に、クラスの子どもたちがはなかいどうに行く授業を保護者が補助するということで、この間ついて行ったんですけれども、クラスの子どもたちが一生懸命歌を歌ったり、お年寄りと接している姿を見て、ここのクラスにはいじめはないと思いました。でも、うちの子のクラスではないんですが、別の学年の子どもで、お母さん方とお茶を飲んだりしておしゃべりをしていると、子ども同士がうちで遊んでいるときに、だれだれ君がいつもいじめられていて、いつも泣いているんだという話をするのだそうです。それで、そのお母さんもすぐその話を詳しく子どもから聞いて、そのことを担任に伝えて解決してもらったようなんです。やはり、親も気がつかないことでも、子ども同士では感じている問題というのがあるので、やはり早期発見、早期対応というのが、いじめ問題では一番大事だと思うんです。
 そのときに当事者である子ども自身が発信できる、どこかにいじめの芽があるということを、ここに言えばいいのだというのを、常にアンテナを張っている、大人は見守っている、だから学校に言って、先生に言って、親に言ってと言っても、言わないわけだから、ここに駆け込んでというものを、子どもたちにアピールできないかと考えるんです。今配られたものには、学校の電話番号とか、保健室とか、どこどこに来てということは書いていないんですけれども、子どもに対するアピール、PRというのは何かしているんでしょうか。


◯学務課長(石渡 裕君)  ふじみ学級に今通学しているお子さんが、高山小学校に新しくできたからといって、無理にそちらに行ってくださいとは言いません。保護者説明会でこういう学級ができますので、いかがでしょうかというふうに御案内はいたします。あとは、せっかく今なれた学級にいらっしゃるということもあるでしょうから、該当の児童が転校したい、高山小学校の方が近くだから行きたいというお話でしたら、対応させていただきたいと思います。
 では、ほかの地区から高山小学校へというのはどうなのかということですけれども、御存じのとおり、固定級であっても通学区域というのは決まっております。第六小学校でしたら、三鷹通りの東側、大沢台小学校の場合は西側、くすの木学級の場合は東八道路の南側というふうに区切ってありますので、子どもたちの通学の時間の関係もありますので、そこは自由な形での学校というのは、基本的には決めておりません。ただし、特別な事情が何かあるということで御相談があった場合は、その事情について十分に御相談しながら、どうしても必要だという場合には対応させていただきたいと思いますけれども、原則としては、通常の学級と同じですから、地域の子は地域で育てるということで、地域の学校、地域の学級に行くということになります。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、学力テストの効果というところで、何も文科省のでなくてもいいのではないかという御質問でございます。これは、先ほども目的のところで御説明させていただいたところでございますが、全国的な義務教育の機会の均等とその水準の維持、向上、そういった観点から、三鷹市の子どもたちはどうなのかというところをきちんと分析していくことが大切ということで、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施したものでございます。
 三鷹市独自でやっているものももちろんございます。これは、小・中一貫教育校のカリキュラムを作成している中で、それをどう検証してとらえていくかという観点から、こちらは小学校4年生以上、また、中学校では1年生にやっているということはあります。それは目的と内容等が違っておりますので、御理解をいただければと思います。
 いじめのことにつきましては、確かにおっしゃるとおりで、このアンケートや教員が認知するものはもちろんで、それに出てこないもの、なかなか発見しづらいもの、これが確かに一番大きな課題でございます。ですので、チェックリストや日常的な予防の指導はもちろんですけれども、子どもたちがさまざまなところに相談に行けるような雰囲気づくり、クラスで言えば担任やほかの先生、特に養護教諭はその役割が大きいんですが、保健室等に子どもたちがそっと行って相談できるような雰囲気を養護教諭がつくっていたり、あるいは、担任がつくっていたりもしております。
 それだけではなくて、私どもの三鷹市の総合教育相談所からも子どもたちにカードを配りまして、電話番号等も記載してあり、1人で悩まないということで、いつでも電話をしてもらえるような形でやっているところでございます。どちらにしましても、精神的に苦痛を与えられている子にとっては、相談すること自体も非常に勇気の要ることですので、そのあたりの優しい受けとめがあるという雰囲気づくりと、相談の徹底については、今後も継続的に取り組んでいく考えでございます。以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  障がい児学級の件はわかりました。
 いじめの件なんですけれども、うちの子もカードを持ってきていました。名刺大の大きさのカードを見たんですけれども、学校の中では、保健室が駆け込み寺的な、子どもたちに何かあったときに行ってお話、相談ができるというふうになればいいとは思います。いじめはいつでも、どこでも起こり得るという観点で、日本の場合はそういう観点を持たないでやっているということがよく言われますけれども、三鷹市はその観点で根絶に向けた取り組みをさらに強化してもらいたいと思います。これからも子どもたちに、いじめ根絶のためにいつも大人が見守っているというメッセージを発信していただきたいと思います。
 1点、学力テストですが、義務教育の観点ということをおっしゃったのですが、教育評論家の尾木直樹さんが、今回の調査結果は別に全国一斉でやらなくても、これまでやっていたサンプル調査や個別の抽出等でやればわかる結果、同じことなのに、わざわざ全国で一斉にやる必要があるのかという問題提起をされていたので質問したんです。三鷹市が、小・中一貫教育校の目的はそれぞれ違うんですけれども、学力テストをやるときの構えというか、今回は三鷹市では小・中一貫教育のことで学力テストをしていると先ほどおっしゃいましたけれども、文部科学省がやったのは何年ぶりかですね。そのことについては、教育委員会としてはどういうお考えをお持ちだったのでしょうか。全国では、犬山市が拒否しましたけれども、最後にその点だけ。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  全国学力テストで御質問をいただきました。文部科学省も43年ぶり、233万人ぐらいが参加して悉皆テストということで、午前中の質問にもありましたけれども、実施目的がはっきりしないとか、分析の効果がよくあらわれていないとか、悉皆テストをやらなくても、他のテストで十分概要をつかめるという、教育関係の人たちの意見もありますけれども、文部科学省としては、先ほど室長も申し上げましたように、全国状況の中でそれぞれの都道府県、あるいは市町村の子どもたちの学力の状況を判断する。そして、それを教育施策なりに生かしていく。そのために実施するんだという説明でした。
 ただ、今回は集計も、4月24日にやったのが、発表が10月24日ということで、相当時間もかかっていて、3学期に生かせるのかという話も出ていまして、中学3年生はこれは活用できないではないかという議論もありました。そういう意味では、多分文部科学省の方もそういった声をとらえておりまして、次回に向けてはかなり改善していくのではないかと思っております。生活環境等も調査しておりますので、我々としては文部科学省の学力テストを利用することによって、一定のものは得られる可能性も高いということで実施いたしました。教育委員会では、私はまだ異動しておりませんでしたけれども、特段の議論はなかったと聞いております。今後の国の取り組みの推移等も十分見きわめていきたいと考えております。


◯委員(緒方一郎君)  まず、教育支援学級につきましては、高山小学校は大変うれしいお話でございます。
 第四中学校のことから確認でございますが、これは中学校区別で原則的な通学区域というのは分けられるわけですね。ですから、三鷹通りがありますけれども、第三小学校の区域というのは、三鷹通りの東にあり、南浦小学校は三鷹通りの西にあるけれども、それは単純に道路で分けるのではなくて、中学校区で分けて通えるということでよろしいんでしょうか。
 先ほど高山小学校については8人までオーケーということもあり、わか竹学級との連携もあるということで安心いたしました。特に肢体不自由系と知的障がいの方々、また、身体障がいの中でも原因が違うという方もいらっしゃるので、違った意味でのコラボレーションとか、いろいろな生活ということも出てくると思いますし、高山小学校もふだんから普通級との連携もあるので、期待していきたいと思います。
 最終的に、先ほどくすの木学級のこともございましたけれども、教育ビジョンでしたか、目標としている各中学校区において、必ず中学校、ないしは小学校で固定級等々をつくっていくという方向の一部として踏み出されたわけでございますが、該当される児童・生徒がふえる現状の中で、今後はどういうふうに取り組んでいこうという、ここ両3年以内の見通しがありましたら、あわせてお聞きしたいと思います。
 学力テストの方でございます。もちろん、資料、素材はこれだけではないのですけれども、この一番最後のページに、言ってみれば肯定的なものが多いとか少ないというものもございましたので、ある意味で生活環境というか、保護者の就労環境というものも出てきているような感じがいたします。1つは、学校の中のことで、先ほども出ましたけれども、小・中一貫教育のカリキュラムの中でここに出てきたでこぼこをどういうふうに生かそうとするのか。実際に、各教科別のカリキュラム検討会等もおありでございますので、これは中学校区には偏差が別にあると思いますので、そうした課題を実際、具体的にどう取り込んでいこうとするのか、方向性をお聞かせいただきたいと思います。
 それから、小・中一貫教育だけではなくて、数学部会とか、国語部会等、各部会がございます。今回は2教科ということもありましたけれども、その辺、各部会ではこの課題をどのように取り組まれていこうとするのか、今後の取り組みの仕方をお知らせください。
 今、家庭学級的な──就労環境においても随分違ってくると思いますので、保護者を交えて、逆に家庭でこの辺を何とか工夫していただけないかというような啓発、ないしは取り組みへの説明といったものも必要かと思います。保護者に対する理解は、これを踏まえてどのように考えていらっしゃるでしょうか。
 4番目としては、今頑張っていただいています自律的予算、特色ある学校づくりというものがあるわけですが、今回のこの課題等も踏まえて、既にやっているところもあると思いますが、今後、自律的予算の中にも生かしていくべきなのか、各校長先生にこういうお話をされるのかどうか、ありましたら、お聞かせいただきたいと思います。
 いじめでございます。後でいただいたいじめの資料の中で教えていただきたい、確認させていただきたいことが、14ページでございます。いじめ問題の対応指導資料の中で、14ページに、何回か問題対策会議の協議の内容がありまして、協議の概要というのは必ずしも結論を出すというよりも、両論とか、いろいろな意見をここに述べたという角度だと思うのですが、1つ、角度は確認させてください。対策会議でコンセンサスを得たことがここに載ったのか、それとも、各委員から出てきたことが並行して載っているかということを、まず確認させてください。
 平成18年12月25日の中の、全体での協議の丸の4番目、いじめは根絶より「継続させない」ことが現実的かという問いかけがあります。根絶より、継続させないということが現実的なのですが、理想的には根絶を目指さなければいけない。その辺をこの1行、ワンセンテンスは裏で物語っているのか、背景をお教えいただきたいと思います。
 一番最後の平成19年3月9日の全体協議の一番下と、その上の段、家庭への提言は、投げかける口調の文末よりも、訴えかける文末の表現にしたい。これは具体的にはどういうことをおっしゃっているのか。また、先ほどの学力テストと違った意味で保護者の方に御協力いただくという面での、ここに至る背景を教えていただきたいと思います。これが資料についての質問です。
 いじめにつきましては、文科省が新たないじめの定義をつけてから、こういう結果があったわけでございますが、三鷹市においては、いじめについてはその前も一般質問や、いろいろなところでも提言、質問させていただいております。実際この定義が変わって、大きく数が変わった、ここは全く気がついていなかったという点、質と量で何か項目がありましたら、お教えいただきたいと思います。
 いじめについてはいろいろな議論があるんですが、原因はさまざまだと思います。原因の方から言いますと、個々の立ち上がり方としてはいじめなんですが、その前に学級崩壊があったという場合もあったと思います。集団に対するいじめなのか、妨害になるのかということはわからないんですけれども、学級崩壊があり、学校の中が荒れて、ふだんでは抑え切れない行為が実際に出てきて、それが集団にまで広がったという例も実際にあったかと思います。
 原因の部分で、結果としてではなくて、学級崩壊であるとか、例えば発達障がいや障がい児に対する無理解であるとか、いじめに対する定義づけとして、今度はモンスターペアレントとかクレーマーと言われるような、保護者の無知、無理解の部分があったのか。こうした原因の部分について、どのように掌握されているのかを1つ、お聞かせください。
 前にも申し上げましたが、もちろん保健室に行くとか、ここに出ているいろいろなリストのチェックも大事なんですが、私が相談を受けた範囲では結果として不登校になっているというのが、ある意味で重大な結果になったプロセスの1つだと思います。不登校についてはいろいろな原因がありますが、これは不登校という1つの結果から何かチェックされていることがあるのでしょうか。
 いじめられる子のSOSというのはここにも示されておりますけれども、いじめられる子に責任があることではないんですが、実はいじめる子のSOSでもあるという場合があります。自分自身を抑え切れない、自己表現のある意味で正常でない形としていじめてしまう、あるいは、そういう行為をしてしまうということもあるので、いじめられる子への対応と同時に、いじめる子と言われる子どもたちに対してのケアについては、どのように考えられているでしょうか。
 先ほどの協議会の中でもありましたけれども、道徳心がないとか、我慢強さがないという言い方、同時に、IT等で言えば、モラルとしての教育をしなければ──新たな取り組みとして掲げられないものがあります。その辺、内面について、あるいはモラルについてということは、どういう柱で教育委員会としては、このいじめ対策の中では位置づけられているのでしょうか。
 小・中一貫教育校が今始まっているわけですけれども、特ににしみたか学園ですけれども、この中でいじめについてはどういう改善があったのか、あるいは、そういうことに対しての対応策が話し合われたかどうか。
 最後になりますが、私も何度か発見というか、見つけることができましたけれども、校外でのいじめ、目の届かないところのいじめ、暴力行為について、商店会、地域の住民の方、まだまだ校長を中心とした学校からの働きかけ、お願いが足りないような気がいたします。コミュニティ・スクールの進展とあわせて、この辺、今後どういうふうに取り組まれるか、お教えいただきたいと思います。以上です。


◯学務課長(石渡 裕君)  まず、第四中学校の学区域で分けるのかという御質問でございますけれども、おっしゃるとおり、この資料にありますように、第四中学校、第二中学校、第七中学校の学区、小学校でいきますと、第三小学校、第七小学校、第二小学校、井口小学校、大沢台小学校、羽沢小学校、この学校の児童・生徒が、原則としては通っていただくということで考えているところでございます。先ほども委員の方の御質問にも答えましたように、現在、第一中学校に通っている子についても御案内しましたけれども、もし転校の御意思があれば、こちらの方にお伝えくださいということで考えているところでございます。
 中学校区域での今後の開設の取り組みはどういうのがあるかということですけれども、委員も御存じのとおり、まだまだ大規模化につきましては十分に解消されていない。これから基本計画の改定の中で計画的に設置していこうということで、今準備を進めておりますけれども、保護者の強い願いもございますので、今後、限られた予算の中でございますが、言い方は語弊があるかもしれないですけれども、余裕のある学校の中で教室の利用等を効率的に行っていただきながら、固定級、通級等につきましても計画的に開設していきたいと考えているところでございます。今後とも、中学校区を単位として固定級、通級を設置していくという方向性は変わりません。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、学力の点からお答え申し上げます。今回の結果を小・中一貫教育でどのように生かすかということでございますが、こちら、対象は、先ほど申し上げました小学校6年生と中学3年生です。特に小学校6年生については中学校に上がっていきますので、6年生における学習の取り組み状況の中での課題、あるいは、さらに重点としなければいけないこと、そういったことを各学校はもちろんでございますが、小・中一貫教育のカリキュラムを作成しております各部会でもこの資料をもとにし、なおかつ学校の資料を分析しながら、指導の重点化、また、指導の工夫、改善に生かしているところでございます。
 次に、保護者への説明ということですが、私どものまとめにつきましてはホームページで公表させていただきます。各学校の分析等につきましては、授業改善プランの方で保護者に公表し、説明するように、私どもでお願いしているところでございます。特にそういった中で、子どもたちの学習環境、あるいは基本的な生活習慣等も含めた中で、よりよい学習環境の中で子どもたちが学んでいく形をつくっていきましょうと。さらに、そのために指導法の工夫、授業改善を進めていきましょうという、保護者の啓発を進めているところでございます。
 自律経営予算でございますが、これは特色ある活動、または少人数指導や習熟度別指導等々で、教員の加配もございますし、また、逆に学習支援員等も各学校に、校長の経営方針に基づきまして配置するなどして、子どもたちの個々に応じた学習指導の充実に努めているところでございます。
 次に、いじめの点でございますが、いじめの定義が変わったということで、特に平成17年までにつきましては、自分より弱い者に対して一方的にということで、どちらかというと個々のいじめに重点が置かれたような部分がございました。ただ、平成18年は、一定の人間関係のある者からということで、当然複数も考えられると。ですから、集団等、そういう形のあるものがございます。さらに、古い──平成17年までには継続的にとありましたが、平成18年の新しい定義では、その「継続的に」というのは消えております。
 ですから、そういった観点から見ていきますと、先ほどの文部科学省の問題行動調査の数値から見ますと、平成17年度につきましては、小学校が1件、中学校が1件という数だったのですが、平成18年度につきましては、先ほど御説明申し上げましたとおり9人と10人ということで、ふえてきているというところでございます。
 次に、いじめに関して、学級崩壊とか、学校が荒れているという状況が1つの原因となっているのではないかということでございますが、もちろんそういうことも考えられないわけではございません。ただ、最終的には、学校が荒れているということは、学校に対しての1つの子どもたちのストレス発散であり、また、学校に対する何らかの自分たちの意思表示であり、そういう受けとめ方も一方にはあるかと思います。ただ、いじめに関しては、別に学校の秩序と申しましょうか、授業で言えば授業規律、こういったものが根底には一番大切な部分かと思っています。
 ですので、そのあたりを通常ですときちんと指導していく中で行うべきものであり、必ずしも学級崩壊があるから、いじめがあるというふうに限っているわけではありません。可能性がないとは、もちろん申し上げませんが、どちらにしましても、大人であれ、生徒と先生、生徒と生徒、児童と児童、児童と先生、この良好な人間関係のもとで円滑な教育が進められていきますので、同世代、目上、年上、年下、そういった人間関係づくりの大切さについて、小学校でいけば異年齢集団、縦割りで活動したり、中学校では縦割りで部活動や学校行事をやっています。そういったことを重視しているところでございます。
 それから、発達障がい等への無理解ということ、これはまさに特別支援教育──三鷹市では教育支援でございますが、こちらはまさに障がいがある、ないにかかわらず、子どもたち、あるいは1人1人を大切にして、その子を理解してやっていくのだということは大前提でございますので、これは学校の教育活動すべてを通じて取り組んでいるものでございます。その中で、通常学級と教育支援学級との交流とか、共同学習、そういったものを継続的に進めていくことが大事かと思っているところでございます。
 次に、クレーマー、保護者の無理解ということがございますが、いじめには2通りございます。いじめた側の保護者と子どもが、いじめと認めて謝罪する場合と、いじめた側の保護者が、いや、いじめではありません、これは単なるふざけ合いだと、うちの子どもはそう言っていますと言って、非常に難しい対応が迫られるときもあります。ですから、いじめの定義を示すのは、いじめられた子がいじめと言った場合にいじめなんですということを説明しながら、あるいは、日ごろからそういう指導を保護者への啓発を含めてやっているところでございます。
 また、逆に、いじめられた側の保護者につきまして、その子どもをきちんとフォローし、最後まで、卒業するまで見守っていくことは大変重要なことでございます。そのために十分保護者の意や思いを十分酌みながら進んでいるところでございますが、ややもすると、保護者の方が大きな要求をしてきたりして学校が苦慮することもございますが、そのあたりは十分な話し合いを持った上で、理解をいただきながら進めているところでございます。
 結果として不登校になっていないかということでございますが、いじめが原因として不登校になっているケースも幾つかあるわけでございます。ただ、不登校につきましては、これだけでとらえていきますと、非常に複合的な原因、要因がございますので、一概に本当にいじめだけで行けなくなったかどうかというのもなかなか難しい部分がございます。ただ、確かにいじめで不登校になったケースもございますので、どちらにしましても、学校に来られなくなった子につきましては個別指導を充実させ、担任や他の教員が個別に家庭訪問をするなどして、学校に来るような形で指導を充実させているところでございます。
 それから、いじめられる子のSOSをいかにつかむかということですが、これは、日ごろの子どもの行動をつぶさに観察し、見ている中で見つけることが第一かと思っています。先ほどのチェックリストもそうでございますが、また、保護者はもちろんですが、学級担任がその子どもをきちんと見ることによってさまざまなことの変化に気づいてまいります。私どもが毎日顔を合わせると同じように、先生は子どもたちを毎日見ておりますので、きちんと子どもを見る目を養っていく中で、子どもの変化をとらえていくように指導しているところでございます。
 また、いじめる子のSOS、これも2通りあります。1つは、本人はふざけているつもりでいる中で、エスカレートしていじめになってしまう。もう一点は、自分がいじめる側に回って、あるいは、いじめる集団に加わっている中で、自分がいじめられずに済むと。大きく分けると、この2つの形がございます。どちらにしてもいけないこと、いじめは絶対あってはいけないこと、許されない行為ですので、こういったことについては徹底的な指導を図るとともに、そういった子については何らかの不思議な行動がございます。
 つまり、集団のかかわりが変わっていったり、あるいは、特定の子にやけにくっついていたり、逆に、特定の子だけに近づかないでいたり──無視をするということですが、子どものそういった行動の中で見えてくることがありますので、そういったサインを見逃さずに指導することが大切ということで指導しているところでございます。
 最近、規範意識やモラルがないということで非常に厳しいところがございます。そこで、三鷹市の教育委員会におきましては、教育ビジョンの中で人間力、社会力という大きな柱を持ちまして、みずからをきちんと高めていくための人間性と、社会の中では1人で生きていくのではないのだと、みんな支え合って生きていくのが大切だと。このビジョンの中の大きな2つの柱をもとに、落とし込んで、こういったいじめの問題についても対応しているところでございます。
 小・中一貫教育校の中で、にしみたか学園のいじめの改善はということでございますが、これは今、平成19年度の検証委員会を開いて進めているところでございます。その中でも、小・中学生がかかわっていく中で、中学生が小学生の面倒を見る。あるいは、小学生が中学生とかかわっていくという中で、年齢の幅が広がる中での交流ですので、それぞれに思いやりや優しさが生まれてきているということが、検証委員会の中で先生方から報告はされました。こういったいい取り組みを、さらに検証委員会のまとめの中で実践としてまとめていきたいと考えているところでございます。
 最後に、コミュニティ・スクール等々で生かす中で、こういったいじめの防止に向けても校長が中心ではないかという御意見がございます。今一番注目されておりますのは、こういったいじめの問題等に関しまして、地域と保護者の方と一緒になって解決に向かっていくことが重要でございます。ですので、今後、コミュニティ委員会、学校運営協議会の中に、そういったいじめの予防なり、早期発見、早期対応なり、そういった具体的なことも適切な情報提供をしながら、ともに考え、ともに取り組んで解決していくということも、今後検討していきたいと考えているところでございます。
 それから、いじめ問題対策会議の協議内容でございますが、この協議の内容に書いてあるものにつきましては、各委員の代表的な意見を反映させて記載しているものでございます。ですから、コンセンサスをまとめたものではございません。
 いじめの根絶よりも、継続させないことが現実的かという御意見、これは保護者の代表の方から御意見がありまして、今、現実的にあるものをまず解決しなければいけないのではないかという御意見があったので、ここに載せさせていただいたところでございます。ただ、この指導資料にございますように、根絶を図ることが大前提でございます。
 次に、家庭への啓発は、投げる口調ではなくて、訴えかける口調へということでございますが、こちらは語彙的な表現でございまして、スローガン的に何々しようとか、何々しましょうというと、どうしても受けとめ方が弱いのではないかと。いじめの問題は当事者にとってみれば大変な問題ですので、これをもっときちんと受けとめていただくために、何々してくださいということで訴えるような形で表現を考えたというのが、現実的にこの指導資料にも反映させていただいているところでございます。
 いじめの転学の2人でございますが、こちらは市内が1人、市外が1人ということでございます。以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  そのいじめの点でございますが、いじめというのはそれぞれの立場、役職、かかわり方によって、ある意味で部分的なことを積み上げていく、あるいは、それをチェックしていくということが大事だと思うんですが、同時に総合的にそれらの関連性であるとか、重ね合わせがどうだというのを見ていくところが必要だと思うんです。そういう意味で、このいじめ問題対策会議というのは、そういう視点から、保護者の方も、学識経験者の方も、当事者の方も、先生もいらっしゃるのでそういうことをしていると思うんですが、そういう提言を出していく会議という位置づけでよろしいんでしょうか。
 それから、議事録というものがいいのか、今みたいに合意したものを書いた方がいいのか、協議の概要と書いたとき、いろいろな角度から見たとき、今私が質問したところも批判につながってしまう場合もあったり、言葉が足りないということになってしまう場合もあるので、表に出されるときに、この辺の協議の概要の記し方というのは課題を感じられているのかどうか、その辺もお聞かせいただければと思います。
 少しだけ触れたのですけれども、これは一般質問でもさせていただいておりますが、IT環境の中でのいじめ、それも犯罪とか、殺人、事件につながるようなこともありますので、この辺についても、専門的な部分と、まさにアナログ、人対人の顔が見える中でのカバーと、両方重ね合わせないと、メールの世界だけで何かということもあると思いますので、その辺、情報教育の方と連携をとって、どこかに吸い上げて総合化されているところがあるかをお聞かせいただきたいと思います。
 先ほどいじめる子の定義というか、分類の中でございましたとおり、加害者が被害者になったり、被害者が加害者になったりということがありまして、責めるとか何かというよりも、現実的にそういうことが行われている。自分の中で立場が変わってしまう。あるときは慰めなければいけないし、あるときはきちんと言い渡さなければいけないということがあるので、現場では大変御苦労されていると思いますが、先ほどのいじめる子のSOS、いじめられる子のSOS、そして加害者と被害者が入れかわっていくということへの対応について、もう一度お教えいただければと思います。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  こちらの協議の概要につきましては、保護者や地域の方々、さまざまなお考えの方がいらっしゃったものですから、ある程度こういう意見もあるということで、そういったものを載せさせていただいたところでございます。誤解を招くようなことがないように、今後、説明をするときには、きちんとつけ加えていきたいと思っております。
 やはりいじめにつきまして、話の内容をかなり具体的な形を出されたり、特定の方を意識して出されたりということも、会議の中でございます。そういった意味で、会議のまとめ方については、今後さまざまな形で検討していくことが必要かととらえているところでございます。
 ITの関係でございますが、これは確かに本来なら人と人とを円滑につなぐためのコミュニケーションの道具であるにもかかわらず、ややもすれば文字と文字の中傷のたぐいの形になっていくことがございます。これは情報教育を推進していく中で、同時に並行して、情報モラル、道徳的なことを継続的に繰り返し指導していくことが大切かと思っております。特に、昨今の携帯とか自宅におけるパソコンのメール等を考えていきますと、もちろん学校には携帯は持ってきてはいけませんので、学校ではないんですが、家庭での指導が非常に重要になってきますので、家庭への啓発を各学校にも一層お願いしているところでございます。
 加害者と被害者のSOSですが、これは先ほどの指導資料の方にも配付し、何度かお話しさせていただいているところでございます。要するにいじめはどこの学校でも、どの学級にも、どの子にも起こり得る。ですから、いじめる側にも、いじめられる側にも、どちらにもなるのだと。だからこそ、きちんとした道徳教育なり、人間関係を築くための思いやりや規範意識等々を養う教育が必要であり、いわゆる教育の目的である人格の完成を目指していくためのきちんとした教育を進めていくことが大事であります。この指導資料はもちろんですが、私どもが学校に投げさせていただくいじめのさまざまな資料、指導に関しましては、この点は繰り返し指導させていただいているところでございます。以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  この資料の6ページの(2)にありましたように、「いじめられている子どもは、どんなことがあっても守り通すことに徹し、生命や身の安全を最優先する」と、毅然としてこれに対処するという周囲の姿勢が、いじめられている子にも勇気を与えると思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。以上で終わります。


◯委員(加藤久平君)  今それぞれの委員から、いろいろな方面から質問が出たんですけれども、教育委員会の限界という部分を少し感じたところです。いじめを継続させない、撲滅する、まさにいじめありきの中の発想での議論。いじめを発生させないというのならわかるんです。継続させない。この辺は教育委員会の所管で多分限界なのかという部分は感じたんですけれども、教育委員会の考える、教育委員会以外の所管が原因でいじめが発生してしまう、そういった研究というのはされているのか、ぜひお示しをお願いしたいと思います。
 これも1つのとらえ方なんですけれども、愛があれば、いじめというのは発生しにくいと私はとらえているわけです。例えば、郷土を愛する、国を愛する、家族を愛する、友達を愛する、学校を愛する、こういった内面的な気持ちが学校教育の場でなされてはいると思いますけれども、もっと形にあらわれた、もっと目に見えた形でそういったことが教育されれば、今いじめがないとすれば、これから発生する確率は低いだろうと、私は考えるんです。
 一般質問でも、教育長に卒業式のとき国旗に対してどうするんだと。まさしく国を愛する心、郷土を愛する心、地域を愛する心、日本を愛する心を込めて、卒業証書を受け取りに壇上に上がるときに、教育長の答弁は、指導すると。何を指導するか。指導するで終わってしまったんです。この辺の分野、まさしく私はこの辺が発展すれば、ここで議論された学力の問題、いじめの問題についても、いい方向に進んでいくのではないかと考えるわけです。
 そこで教育基本法が改定されました。学力の話といじめの話があるにもかかわらず、今の答弁の中で教育基本法について、もしかしたら触れたのかもしれないけれども、私の認識では全く触れていない。教育現場の人たちが学校教育をどうするんだという話の中で、教育基本法が出てこない。私は、あり得ないだろうと考えます。もちろん、思考の中にはあったんですけれども、質問の内容がそういうところへ行っていないから、教育基本法には触れなかったとはとらえるんですけれども。だとしても、日本国民である以上、一番基本的なところからスタートして、その上で教育ビジョンというお話も、三鷹市の教育という話も出ましたけれども、それを踏まえて議論というのは展開されなければいけないんですけれども、教育基本法と学力、いじめの問題をどうとらえているかをお聞かせください。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、教育委員会の限界ではないかということでございますが、いじめの指導資料の協議はあくまで保護者の1つの意見ということで載せさせていただきましたので、この問題対策協議会がこのような考えですべて動いているということではございません。やはり、いじめの根絶を図って進めていくんだということは、この指導資料、書いてあるとおりでございます。
 次に、愛の話でございますが、確かに愛はいとしさ、優しさ、人を愛する気持ちは非常に大切でございます。そういうところから、子どもたちのいじめ防止に向けていくための指導の手だてとしては、大変大きな意義あることだととらえております。
 さらに、それを具体的な形であらわすというのは、これは子どもたちの人との交流をどう図っていくかという部分が大きいかと思います。人との交流の中、どれだけ人を好きになるか、また、人を愛せるか、人に愛される人になるか、こういった人間が生きていく上で、人間が社会で生きていく上で必要な愛情表現、あるいは愛情そのもの。特に愛情表現については、ややもすれば、人をたたいたり、構ったりすることが愛情表現と誤解されてとられるところもございます。そういった誤った愛情表現をしないような形で進めていくよう、指導しているところでございます。
 それから、国旗に関しましては、これは教育長が再三答弁で申し上げておりますが、学習指導要領に基づいて指導していくということでございますので、私としてはそれを繰り返させていただきたいと思っております。
 教育基本法の改定でございますが、こちらにつきましては、確かに教育基本法何条どうこうということは触れていないところでございますが、先ほども申し上げましたとおり、人格の完成、教育の目的、あるいは、いじめに関しましては、学校・家庭・地域との連携が大切ですので、当然その連携も教育基本法の中に入ってございます。あわせまして、子どもの成長の中で家庭が第一義的に大きな責任を担っているということも教育基本法に記載されておりますので、そういったことも踏まえた上でいじめの指導を行うよう、今後進めていきたいと思っております。
 なお、教育ビジョンにつきましては、前回、教育部長が御説明させていただきましたが、教育基本法等々を参考にしてつくったところでございます。以上でございます。


◯委員(加藤久平君)  忘れないうちにお話しさせていただきますけれども、教育基本法を参考につくったというと、私は委員会でも質問したんですけれども、教育ビジョンが先で、教育基本法が後なんです。ちょっとなじまない答弁かと思います、素案としては上がっていましたけれども。第一義的責任は家庭にあるという話をされて、本当に私はうれしい。今の話は、ほかの委員には大変失礼だけれども、ほかの委員から出た質問の中で、答弁としてあってもしかりと、個人的に思うだけであります。
 今お話しした国、愛というのは大変大切だという話ですね。それを指導していくというような答弁でしたけれども、問題は、私はこの仕事は13年目ですけれども、答弁としては13年前とそれほど内容的には変わっていないです。いろいろな新しいソフトは入ったにしても、答弁はそれほど変わっていない。一生懸命指導しているにもかかわらず、いじめというのは継続させないという表現で、発生させないという形になっていかないわけです。こんなに13年間も同じような答弁を繰り返しているにもかかわらず、またちょっと言い方を変えると、指導だけでは効果が出ていないでしょう。もしかしたら、その指導の仕方に問題があるのではないかという発想の転換がどうしてできないかと、私はいつも思うんです。
 今までやってきたことでは効果があったところと、ないところがある。今までやってきたところで、効果のないところは、違うソフトを持ってきて対応しようという発想にならないかと。それが私が言っている愛、例えば、まず国を愛しましょう、家族を愛しましょう、そこからスタートすればすごくいいわけです。家族のきずな、内助の功なんて、まさしく愛情の1点ではないですか。これを、どうしてもっと学校の教育現場で率先し、親も子どもにもっとそういったところを強く。第一義的責任という部分を親が果たせば、なくなっていくんです。
 これは、やっていると言うのでしょうけれども、私から見る限りは、やっているところもあるけれども、やらない部分もかなりあるのではないかと感じます。この辺を、いかに実践を。難しいのは、させると言うと、何とかというので難しい表現になるんですけれども、この辺の部分を指導という枠を超えて、目に見える形で子どもたちが実践できるような風景づくりをしなければいけないわけです。いつも、教育長もそうなんだけれども、指導、指導と、ずっと指導。私がどういうふうにやるのだと言ったら、指導する、どんな形でやるんだと言ったら、指導するで、私としては、答弁としてはいつも不十分なので、その辺についてぜひお答えをいただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  よく言われているんですが、教育委員会の限界というお話も先ほどありました。子どもたちの育ちというのは、学校だけの任務、仕事ではありません。地域、家庭、そして学校、そういう意味では地域総ぐるみでコミュニティ・スクールという発想が出てきたわけでありますので、教育委員会としてはそういうとらえ方をしております。すべてを学校に何でも求めるという風潮が昨今強いわけですけれども、そうではないだろうと思っています。
 継続させないというのは、先ほどの説明は、教育委員会が継続させないと言ったわけではないんです、根絶ですから、そういうふうに理解してもらいたいと思います。
 それから、教育基本法については常々、加藤委員はそういう御発言というか、お考えでありますので、十分参考にさせていただきたいと思います。


◯委員(加藤久平君)  いい答弁でした。教育委員会だけのことではない、地域もあれば、逆に言えば市長部局にもあるんです。市長部局と教育委員会との協調の中で、現場にいる先生や親や子どもたちに、私が今お話ししたようなことを、どう目に見える形として映るようにするかということが、まさしく今部長がお話しされた、これからの教育委員会の責務であろうと私はとらえたんです。その辺の市長部局との課題について、これからこうしていくんだという思いをぜひお聞かせください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  市長は常々教育には非常に理解がありまして、小・中一貫教育校についても積極的に教職員の支援という形で予算を確保していただいておりますし、引き続き、加藤委員が考えていらっしゃるようなことを踏まえまして、市長部局とよく協力体制を組んでいきたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  教育支援学級については、これまでの第四中学校までの計画に加えて、高山小学校が新しくできるということと、今後も促進されるということなので、その点に関して評価しておりますので、また今後とも進めていただきたいと、これは意見だけ述べさせていただきます。
 学力テストなんですけれども、公表は今のところはしないということで先ほども話があって、情報公開請求があってから考えるということだったんですけれども、結局それに応じてしまえば公表していることと同じことなので、事前にこれは態度をはっきりするというか、しないというなら、しないという法整備、こういう考えでしないということをしっかりと決めておいた方がいいと思います。もちろん、三鷹市の場合は学校選択制をとるわけでもないですし、序列化するのは望ましくないという方向性をとっているわけですから、ここのところは、出てきてからというよりも、しないならしないということをしっかりと事前に固めておいていただいたらいいと思うので、その辺の考え方を聞きたいと思います。
 これは学力テストをやったので、結果についてということが出てくると思うんですけれども、もともと賛否はあるものの、ゆとり教育をやったときには、学力だけではなくてほかの部分もあるからということで始めたわけです。そういうのがあったはずなのに、OECDの結果が出れば、やれ下がったのと騒ぎますけれども、学力の部分もあるけれども、そうではないところも評価していくということは必要だと思います。今回の結果はよかったので、それは三鷹市にとっては非常にいいことだと思うんですけれども、そうではない部分の、そのほかの人間力という部分等々、いろいろないい教育をやっていることも、別にそれは数字で評価するということだけがすべてではないと思うんですが、しっかりと位置づけて、評価して、そういった部分を伸ばすということは、学力テストだけに一喜一憂するのではなくて、同時にあってもいいと思いますので、その辺も考え方を聞きたいと思います。
 いじめに関してなんですけれども、理念とか崇高な考え方だけでなくなるわけではないですから、実際どういうふうに発生してきたことに対応していかなければいけないかということがあると思います。学校は捜査機関ではないわけですから、いろいろ出てきたときにも、その原因をどうするかということを考えていくべきだと思います。発生したときに、いじめた側にどうしたんですかと聞いても、やっていないと言われればそれまでだし、かえって、先生がその子、やった側に怒れば、また水面下になってしまうということもあるので、そこのあたりが、実際にこういう方針だと言っても、本当にそれが実践していけるかどうかということを、もう少しシミュレートしたらいいのか、教師力養成講座もやっていらっしゃると思うんですが、実際にどう対応していくかということをもう少し具体的にやっていかなければ、せっかく去年方針を決めてやっていても、実効性が出てくるのかどうかというところが、一般論ですが、まだ疑問に思うところはあります。ですので、いじめへの対応の具体的な対応の成果を出すためにどうしていくのかという具体策を、少しお話しいただきたいと思います。
 もう一点、不登校に関しても、原因がいろいろあるということだとは思うんですけれども、やっぱりいじめによる部分も大きいのではないかと思うので、この点も、先ほどの数字の中に、不登校の子に調査したのかどうかということはわからないんですが、そこのところはより積極的に調査対応すべきではないかと思うんですが、その点もお答えをお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  学力テストで、教育委員会としましては、学校ごとの結果の公表はしないというのは方針として決めております。ただ、先ほど指導室長が答弁したことは、たしか大阪だったと思いますが、住民監査請求、住民の情報公開で、たしか司法の方にも場が移って、開示すべきだというものが出ているんです。ですから、その辺の対応も含めて、市、教育委員会としては考えた方がいいだろうという立場で、多分説明したと思います。
 私どもとしては、公表しないということは決めておりますけれども、第三者的な、また司法という場でそういったものが出たときについては一定程度考慮しなければならないと考えておりますので、そのように御理解いただければと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、学力の点で、人間力で伸ばすところはということでございますが、本編のこの結果のまとめの方に、例えば細かなところでございますが、子どもたちが非常に読む力があるとか、基本的なところを押さえながら物事を考えているということで、これは学力だけではなくて、基本的なポイントを押さえて物事をとらえたり、考えたりというのは重要なことでございます。それから、基本的な聞く力が身についていると。これも人間関係をつくるのに大切なことですので、そういった意味では、この効果としても具体的なよいところがあらわれてきているところでございます。
 また、生活習慣の中でも、自分で目標を持って生きているなど、そういったところもきちんと生活の中にあらわれております。勉強する時間を確保するためにはちゃんとした生活が大事だという回答も出ておりますので、そういったところは、今後、各学校にそういった回答があるということで、よい点を伸ばしていこうということで指導していきたいと思っております。
 また、いじめは具体的にさまざまな指導資料や、さまざまな対応等々がある中でございますが、具体的に発生したときにどのように対応するか。特に初期対応が本当に重要でございます。特に初期対応におきましては、いじめがそこであったんだと、いじめなんだということを、まず、きちんと全教職員が共通理解を持つことが大切でございます。その共通理解を持った上で、いじめられた子につきまして、きちんと時間をかけて、どういう状況か聞いて、フォローをする。同様に、いじめた子についても、最初はなかなかいじめという認識が薄いものですから、時間をかけて、どのような行為、行動を相手が嫌がって、いじめと認識したのかということを、きちんと本人に振り返らせながら、考えさせていくことが重要でございます。
 ですから、ただ単純に、してはいけないとか、どうしてしたんだと聞いても、なかなか簡単にいくものではございません。そうした中でも、長く継続的に続いたいじめにつきましては、そのいじめられた生徒が学校に来られなくなったり、あるいは、いじめた子と会うのが嫌だということで、保健室登校等々の状況があることもあります。こういった子に関しては、周りの子どもたちのフォロー、サポート、さらには関係教員の個別の対応指導が非常に重要になってまいります。
 これは、いかにその心に寄り添うかということが重要でございますので、私どもはこういった事例につきましては、生活指導主任会、校長会、副校長会で事例をもとに指導しているところでございますが、カウンセリング的な対応につきましては教職員の研修会を開催して、先生方にある意味での基礎的なカウンセリングマインドを身につけていただくように実施しているところでございます。
 それから、不登校につきましては、さまざまな複合的な要因もありますが、いじめが大きな原因となっているものもございます。ですので、昨年度でいきますと、小・中学校とも1件ずつ、いじめが原因で不登校になったということも調査の中で出ております。こういったことにならないようにはもちろんでございますが、なった場合のカウンセリング、また、学校へ登校できるように、きちんとした本人に応じた個別の指導を充実させるよう、今後とも指導してまいりたいと思っております。以上でございます。


◯委員(中村 洋君)  学力テストの公表のことは、いろいろと背景があるのは承知はしておりますので、いざというときのための準備とか研究だけは進めておいていただきたいと思います。各学校それぞれには評価は行くわけでしょうから、そういった中で点数だけによる評価とか、そればかりを追い求めるようなことにならないように、本来、何のために調査をしたんだというところはしっかりとつかんでいていただきたいと思います。
 いじめのことについても、大人の世代としては何とも思わないことが、子どもたちにとっては思うことというのはすごくあると思います。時代の変化等ということもすごくあると思いますし、教師自身がそういう対応ができるかということを、シミュレーションの中で体験してみるとかいう研修があってもいいのかもしれません。その辺も、実行として、実態としてどう対応していけるかという対応力というものについては、もう少し検討していただきたいと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で、イ、ウ、エについての質疑を終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないということですので、終了したいと思います。
 休憩いたします。
                  午後2時28分 休憩



                  午後2時39分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは文教委員会を再開いたします。
 オ、カの行政報告をお願いいたします。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  それでは、天文台構内古墳の確認調査結果につきまして、資料5に基づきまして御説明いたします。平成17年度、平成18年度、そして、ことしの10月29日から、11月19日にかけまして、3回目の調査をいたしました。その結果、下が方形、四角くて、上が丸い、いわゆる上円下方墳という形状の古墳であることが確認されました。
 お手元の資料の次のページをごらんになってください。概略図が示してございますが、東西が28.5メートル、南北が27.1メートル、そして、そういった四角い墳丘の上に直径18メートルの墳丘が乗っているというものでございます。北と東と西には、それぞれ最大で幅7.5メートル、深さ1.8メートルの溝があります。南側につきましては急な斜面になっておりまして、今回調査ができませんでしたので、この南側にもこういった周溝があるかどうかは不明でございます。上円下方墳につきましては全国的にも珍しくて、奈良市、沼津市、東京都の府中市で確認されているところでございます。
 最後の写真をごらんください。国の史跡に指定されています、今申しました府中の熊野神社古墳と、例えば切った石を組み込んで用いたりしまして、高度な技術を用いているんですが、そういったつくり方や形状が非常に似ています。ただ、残念なことに、府中市のこの熊野神社古墳よりも一回り小さいのと、墳丘の段が低いといった違いがありまして、熊野神社古墳に次ぐものであると考えています。3世紀後半から7世紀ぐらいが古墳時代と言われておりますが、その古墳時代の終わりのころに築造されたものと推測されております。その当時の多摩川流域におけます、この地域の支配者のものと考えているところでございます。説明は以上でございます。
 写真につきましては、御説明いたしますと、南側の方から見ました写真でございまして、概略図から見た方向の写真でございますが、一番奥が、いわゆる概略図に書いてございますが、一番奥が玄室、いわゆる遺体が安置されている部屋ということになっております。


◯スポーツ振興課長(中田 清君)  第68回国民体育大会競技会開催に係る合意書の締結について、報告させていただきます。資料6でございます。裏側に東京都が作成いたしました開催準備スケジュールがございますので、こちらの方をごらんいただきたいと思います。第68回国民体育大会につきましては、東京都の区市町村長、議長が委員となりまして、東京都準備委員会が今年の7月9日に設立されまして、第1回の総会が開催されました。この席には、三鷹市から清原市長、石井議長が出席されました。
 この総会におきまして、ここにございます開催スケジュールのような年度別の予定が確認されまして、競技会の区市町村も決定いたしました。三鷹市は、ソフトボール競技、サッカー、アーチェリー競技の3つの種目につきまして、正規視察を経まして競技開催の合意書を締結することになりました。この表でいきますと平成19年度のところでございますが、下のところに区市町村と東京都の合意書締結、競技会場正規視察というのがございます。来年、平成20年3月に行われます都議会におきまして、開催の決議がされるという予定になり、平成20年度から平成25年度までの日程が記載されているところでございます。
 資料6の方に戻させていただきまして、ごらんいただきたいと思います。スケジュールに基づきまして、中央競技団体正規視察が、この資料6の2の(1)、(2)、(3)にございますように実施されまして、会場としての施設の整備状況等、点検等が行われて確認されました。それを踏まえまして、教育委員会といたしましては、3にございますように、11月21日に三鷹市議会正副議長へ経過並びに合意書の締結について報告させていただきました。
 本日、文教委員会におきまして報告させていただき、4のところにございますように、12月21日までに東京都知事あて三鷹市長名で合意書を締結する予定でございます。以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  説明は終わりました。
 委員からの質疑に入りたいと思います。


◯委員(浦野英樹君)  古墳のことについて質問なんですが、基本的な質問になって申しわけないんですけれども、このあたりで、三鷹市の近辺でちょうどハケになっているところで、こういった古墳というのはほかに出てくる可能性というのはあるんでしょうか。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  近辺では、今のところ、先ほど申しました府中市と、中央高速の八王子インターにあります北大谷古墳というのがあるんですが、その3つぐらいが現在わかっているところで、多分出てこないと考えています。


◯委員(大城美幸さん)  古墳のところで、この資料5の一番下に、府中市のものは平成17年7月、国史跡に指定されているとあるんですけれども、それより一回り小さいということだったんですが、そういうものに指定されるだけの価値あるものというふうに考えていいんでしょうか。
 それと、もう埋め戻しているんだと思うんですが、今後、まだ調査内容のところの括弧で、「全容について、いまだ不明な点が課題として残されている」とあるんですが、今後はどのようになるのかお聞かせをいただきたいということ。
 国民体育大会の問題では、12月21日までに東京都知事あて市長名で合意書を提出するということで、既にその3のところでは、三鷹市議会正副議長への合意書の締結について報告とあるんですが、その合意書は資料に出てきていないんですが、どのような中身なのかということをもう少し細かく教えていただければと思います。以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  三鷹市の天文台の古墳につきましても、私どもとしましては、いずれ国指定に持っていきたいとは考えております。国の方でいろいろ決めていきますので、なるかどうかは今の時点でははっきり言えませんが、市としては、そういう方向でいろいろな整備等を考えていきたいと考えているところでございます。
 今後の調査でございますが、来年度以降につきましても、予算の絡みもございますが、先ほども申しましたように、こちらにも書いてありますけれども、玄室──遺体が安置してある一番奥の部屋なんですが、この写真で見ますと、そこの天井の石が落ちておりまして、前回の調査ではできなかったという状況でありますので、来年度以降、できればそこの調査をしていきたいと考えているところでございます。以上でございます。


◯スポーツ振興課長(中田 清君)  合意書の内容につきまして御質問をいただきました。合意書につきましては、例文が一応提示されておりまして、協議の開催を合意するという形で、先ほど説明させていただきました3つの種目につきまして開催するということで、東京都知事あて区市町村長の名義で提出するようなものでございます。


◯委員(緒方一郎君)  古墳の方なんですけれども、この間、市役所の2階展示で昔からの野川を中心とした縄文とか、それ以前からのがありました。教育委員会として、三鷹市の中にある自然と遺跡、そういったことを含めて何か研究発表のグループとか、あるいはICUとか、学術と絡んでの研究をされているところがあるんでしょうか。その一環としてこういうものが出てきたのかどうかというのが1点。
 それから、きのう総務委員会の方でも天文台の絵本の家のことが議論になっていましたけれども、この天文台については、ネットワーク大学の絡みですとか、こうした学術的なことがあるので、教育委員会として何か全体的な取り組みの一環として、この古墳について位置づけるような考え方があるんでしょうか。
 国体の方ですが、これは通称は多摩国体と呼んでいいのか、東京国体と言うのがいいのかということが1点。
 それから、この整備予想図の中にありますが、これは国体のための競技場をこういうふうにつくる形でしたか。暫定的で、終わったらこういうふうにするという、つまり、後で、通常、三鷹市とか調布市で使えるものが、形としてはこれは別だということだったんでしょうか、そこを確認させてください。
 現実に多摩国体というか、東京国体に向けていきますと、三鷹市の教育委員会、あるいは体協といった、三鷹市内の市民の方々のかかわり方については、オール東京ということもありますけれども、地元開催、メーンの開催ということになりますので、そうした協力体制等についてはどのような方向性があるのでしょうか。以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  古墳に関する1点目の御質問でございますが、特に研究グループというのはないように思っております。ただ、例えば明治大学の中・高校は、建設予定地では明治大学と調布市と三鷹市の遺跡調査会が協力し合って研究発表会を行ったとか、そのような動きがございます。
 2点目の、天文台には、御存じのようにいろいろな文化的な施設がございます。また、古墳も当然そういったものの1つになってきますけれども、こういったものをあわせまして、より市民の方、特に子どもたちに対して、そのすばらしさをわかるような形で公開ということを将来的には考えていきたいと思いますが、何せ天文台の中でございますので、天文台とも十分調整を図りながら、より多くの方の御理解をいただくような形での公開を考えていきたいと思っております。以上でございます。


◯スポーツ振興課長(中田 清君)  多摩国体か、東京国体かということでございますけれども、区部の会場が約25%、市町村部が75%会場になっているというところから見たり、考え方から見ますと、多摩国体と言えるのではないかと思います。
 それから、大沢総合グラウンドの整備につきましては、東京都の武蔵野の森公園の南側地区の整備がございまして、その計画図がこの内容でございます。たまたま国体がここに入ったことによりまして、国体の整備の補助をいただいて、スポーツ公園としての整備をしていくという形でございます。
 体協等のかかわり、協力体制ですけれども、3種目実施するわけですが、この種目の各連盟等の方々には全面的に御協力をいただき、東京都の競技団体等とも連携しながら進めていくわけです。全体としては、三鷹市全体で準備委員会を設けまして、盛り上げをさせていただく中で実施していくという状況でございます。


◯委員(緒方一郎君)  確認なんですが、通称、略称としては多摩国体、正式には何と呼ぶのかというのをもう一回確認させてください。
 それから、このグラウンドなんですが、アーチェリーをここでやるというのは、この右側の東側の方のグラウンドを使うのでしたか。つまり、国体で使う会場と、その後、恒久的に使う会場が違うというふうに聞いているんですけれども、ここに書いてあるのは、後の恒久的に使う姿なんでしょうか。
 当初、東京都等との約束では、アリーナやいろいろなほかの施設もつくる等という話があったんですけれども、結局サブグラウンドなどをつくってしまうと、つくれないという話もあったんですが、その辺の調整もその後どうなっているのか、教えてください。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  3点についてお答えします。まず、先ほどの補足にもなりますけれども、この会場につきましては、今までの経過も含めての説明ですけれども、暫定使用ということで、東京都からお借りして使っているという施設でございます。今後は、公園として整備され、その東京都の公園の中の土地を借りるということで本格整備する。たまたま国体もあるということで、これからきちんとした設置条例として、使用料も取れるような形で、三鷹市の施設として本格的な使用になるということでございます。
 それぞれの競技につきましては、競技施設の整備、アーチェリー、ソフトボールでは正式に2面使えます。あとはサッカーがあります。それぞれの施設については、整備費について補助金が出ます。これは国体に使うということでの整備です。それは、当然そのまま使っていきます。それとともに、例えば大会日にちょっとした仮設の観覧席をつくるとか、プレハブの施設をつくるとか、そういうものは暫定的なものになりますけれども、スポーツ施設としては恒久的なものということになります。
 それから、名称につきましては、ここにも書いてあります、第68回国民体育大会競技会ということになりますけれども、それが、それぞれの県ごとの東京国体という通称として行います。多摩国体という言い方をしたのは、一応、多摩を中心に開催するので、多摩国体として位置づけたいという言い方の中での、通称よりも、さらに愛称的な感じで使われているという面があるかと思います。ですから、それぞれ報道等でも、どちらかというと東京国体というよりは多摩国体と使われている例が多いと思いますけれども、正式には、法令上は第68回国民体育大会競技会という位置づけです。
 アーチェリーの会場につきましては、先ほど御案内した地図の野球場の中央部になりますけれども、ここにアーチェリーの場合はほとんど仮設と──100%と言っていいかと思います。ここの図面で申し上げますと、整備予想図のちょうどソフトボール、野球場がございます、この真ん中の部分を使って、南側から北側に向かって矢を射ると。そういう中で、危なくないようにネットを張ったり、的は移動的なものですので、的を北側に置いて向こう側が見えないように、道路側が見えないようにとか、矢が飛び越えないようにという仮設です。アーチェリーについては、備品以外は全部一時的なものとなります。以上です。
 アリーナ関係の方については、聞いている範囲では、結論で申し上げますと、まだ十分に固まっていないと。ただ、陸上競技場をつくるとした場合には、あそこを正式な第1種の陸上競技場とするにはサブが必要ですので、そのサブ的なものについてはつくるということまでは聞いていますけれども、その場所、それがある程度恒久的なものになるかということについても、まだそこは決定していないというふうに聞いております。以上です。


◯委員(土屋健一君)  古墳の方なんですけれども、まだ調査途中だと思うんですが、いつごろまで調査がかかるか、完了はいつごろとお聞きしていますでしょうか。
 あと、まだこの段階でははっきりはしていないと思うんですけれども、今後、文化、教育並びに観光の観点から、三鷹市としてはどのように活用していくおつもりでしょうか。
 名称もまだ途中なので決まっていないと思うんですけれども、何とか古墳と名前をつけるときに、三鷹市も参加できるんでしょうか。命名権と言っては変なんですけれども、そのとき、例えば国立天文台三鷹古墳とか、三鷹市国立天文台古墳だとか、ぜひ三鷹という名称を入れていただきたいと思います。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  調査につきましては、一応予算の関係がございますので、今後、できれば来年度と思っておりますが、先ほど言いました玄室を中心に調査していきたいと。一応、それである程度終わると考えているところでございます。
 今後の活用ということでございますが、先ほども申し上げましたけれども、天文台の中にさまざまな自然的な環境、文化財的な遺産はほかにもございます。そういうところと連携したり、少しがけ下に行きますと大沢の里がございます。そういうところとの連携なども含めて、今後検討していきたいと思っておりますが、大いにPRはしていきたいと考えているところでございます。
 また、名称のことが出ましたけれども、三鷹市という名前が入るような形で検討していきたいと思っているところでございます。以上でございます。


◯委員(土屋健一君)  昔、父親に聞いたことがあるんですけれども、天文台通りの、方角でいうと西側は昔ずっと川だったと、サワガニをよくとったと。ですので、まだまだ何かほかにも出る可能性があるのではないかと。それを期待しつつ、名前の方も、三鷹市を全国的にアピールできるような名称を考えてほしいと思います。以上です。


◯委員(中村 洋君)  まず、古墳のことなんですけれども、きのうも総務委員会で絵本の家のことについて議論があった中で、天文台というところとの協定を結ぶ中で、あそこを市民がどう使えるかということは1つの策だったと思うんです。今回、古墳が出たことで、歴史的意義はすごくあることだと思うし、それは国の指定になるように一生懸命国に働きかけてもらえればと思うんですが、ある意味で、あそこの地が国の施設なのになかなか市民が入れないところを、絵本館で1つこじあけようということをやったわけでしょうけれども、せっかく古墳が出たのだから、これを利用するというわけではないですが、この意義みたいなところもあるんだけれども、歴史的意義の部分は国に任せておいて、市民としてはこれを生かして、ここにこういう古墳があって、古墳を公開して等で市民が入れるようにすると。せっかく天文台と協定を結んだときに、絵本の家だけではなくて、これも1つの意義として、市民が広大な天文台を利用できるような生かし方というのを、市としてはやった方が、むしろ、歴史的な意義に対してよりも、そちらの方が今生きている私たちにとっては意義深いと思うんですけれども。その点、どう生かしていけるかというのをお伺いしたいと思います。
 国体の方ですけれども、国体とたまたま時期的に合うからということでいろいろ整備をしていただけると思うんですが、市が東京都から土地を借りているということにはなると思うのですが、なるべく都からいろいろな条件を引き出して、市民が利活用できるように。何でも引き出せばいいというものでもないとは思うのですが、とかく三多摩格差ということも言われたりもしていますし、きのうのように総理と都知事が協定して、東京の金を地方へ持っていってしまうかわりに何かをもらうみたいなことをやっているようですけれども、そういうことで三鷹市のお金を持って行かれても困りますから。そういう話ではないですけれども、これをてこにして、今度は三鷹市にきちんとそういう施設を持ってこられるような交渉もしっかりとやっていただきたいと思うので、そういう意気込みを含めてお聞かせいただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  まず、古墳の点につきましてですけれども、委員がおっしゃっていますように、今回の1号官舎も含めまして、天文台としましても、この古墳につきましては、あの辺は貴重な植物もあるらしいんですけれども、そのような点も含めまして非常に協力的に、また、貴重なものであるという認識を持っていただいております。先ほども課長の方からも答弁しましたように、この間も、向こうの管理者の代表者と、グラウンドも含めてあそこの天文台のあり方について施設課長と話してきたところです。また、いろいろ協定も結んでいることですので、市民に貴重な文化施設として活用できるような視点から、総合的に考えていきたいと思っております。
 特に、古墳についてはまだ調査等に時間がかかっていくという面があるかと思います。調査した後、どのように保存して、公開していくのかということも、今後の調査結果を待たなければならない部分もございますので、まず古墳の方がある程度はっきりした時点で、天文台の中における史跡や文化財の市民への活用の仕方、特に先ほども質問が出ました小・中学生にとりましても、いろいろな学びの場となることが大切だと考えておりますので、これからも積極的に天文台とも交渉を進めていきたいと思っております。
 次に、国体につきまして、国体の補助金は準備委員会の段階でも施設整備費、運営費、それから役割分担についてある程度示された段階です。しかしながら、例えば私どもの交渉段階で、管理棟についても一定の範囲で認めてほしいとか、関係施設の整備についても、都の方で、例えば味の素スタジアムを整備するだけではなくて、その関係施設の整備についてもいろいろ話をして、積極的に働きかけているところです。特に大沢グラウンドについては、細かい話になりますけれども、補助金の範囲を、アーチェリーも含めて芝生等、1円でもより多く予算をとれるように、今も東京都と交渉を重ねているところです。私も、この補助金だけでも東京都の方にもう3回お伺いして、お願いしているところでございます。以上です。


◯委員(中村 洋君)  国体の関係では力強い意気込みを聞かせていただきまして、ありがとうございます。今後もその点、頑張っていただきたいと思います。
 古墳の方も、きのうの総務委員会の議論では余りなかったんですけれども、国がああいう施設を民間に出していくというのは、よほどこじあけるのは苦労されたんだと思うんです。だから、よくあそこまでこぎつけたという点では評価しています。さらに、あそこの広い緑のところが市民に公園として使えるように、古墳というのはある意味でたまたまこの時期に出たのかどうかわかりませんけれども、すごく大きなチャンスだと思うんです。絵本の家もあり、これもありというので、とにかく市民があそこの大きな緑を使っていけるようにということは、今後てこにしてやっていただければと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で、オ、カについて報告を受け、質疑を終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 以上で、オ、カについての質疑を終了いたします。以上で行政報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後3時10分 休憩



                  午後3時11分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  文教委員会を再開いたします。
 2の管外視察結果報告書について、最初に事務局の説明をお願いします。
 休憩します。
                  午後3時12分 休憩



                  午後3時13分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  再開いたします。
 それでは、管外視察結果報告書について、休憩中に確認させていただいたとおりということでお願いいたします。
 続いて、3の所管事務の調査について、三鷹の教育・文化・スポーツの振興策についてということで議会閉会中の継続審査を申し出ることでよろしいでしょうか。お諮りいたします。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、継続していきたいと思います。確認をとらせていただきます。
 4、次回委員会の日程についてということでございます。
 休憩いたします。
                  午後3時15分 休憩



                  午後3時35分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 先ほど、休憩中に御協議いただきましたように、12月21日、本会議最終日に次の委員会の開催について協議する委員会協議会を開催することといたします。御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、確認させていただきました。
 5、その他について、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、本日の文教委員会を以上で閉会とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
                  午後3時36分 散会