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平成18年第1回定例会(第5号)本文

               午前9時29分 開議
◯議長(金井富雄君)  おはようございます。ただいまから平成18年第1回三鷹市議会定例会第5日目の会議を開きます。
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◯議長(金井富雄君)  本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
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◯議長(金井富雄君)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 1番 丹羽秀男君、登壇願います。
              〔1番 丹羽秀男君 登壇〕


◯1番(丹羽秀男君)  おはようございます。3月24日の議会運営委員会において、議長より諮問を受けた事項について協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告をいたします。
 本日上程される議員提出議案11件についての取り扱いを協議いたしました結果、いずれも本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
 以上、本委員会に諮問された議案の取り扱いについての協議結果を報告いたします。よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほどよろしくお願いいたします。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  この際、市長の行政報告を求めます。
              〔市長 清原慶子さん 登壇〕


◯市長(清原慶子さん)  おはようございます。報告事項は、「損害賠償請求事件について」でございます。
 この事件は、東京都中央区新川一丁目の廣屋国分株式会社を原告とし、三鷹市を相手方として、平成18年3月9日付で、東京地方裁判所に提起された損害賠償請求事件でございます。
 訴えの内容でございますが、原告が三鷹市大沢四丁目に所有する倉庫兼事務所敷地内における漏水事故は、給水装置を検査し漏水事故の発見・防止に努める注意義務に違反する不法行為によるものであったとして、三鷹市に対し、「金2,241万4,171円及びこれに相当する訴状送達の日の翌日から支払済みに至るまで年5分の割合による金員を支払え。」というものでございます。
 市といたしましては、訴訟代理人を立て、これに応訴してまいります。
 報告事項は、以上でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。


◯議長(金井富雄君)  以上をもって市長の行政報告は終わります。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第1 「15請願第7号 住宅地における墓地造営について」の撤回について


◯議長(金井富雄君)  これより日程に入ります。
 日程第1 「15請願第7号 住宅地における墓地造営について」の撤回について、本件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件につきましては、お手元に配付のとおり撤回の申し出がありますので、これを承認することに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、本件の撤回については、これを承認することに決定いたしました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
               午前9時33分 休憩



               午後1時00分 再開
◯議長(金井富雄君)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
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    日程第2 総務委員会審査報告
        (1) 議案第1号 三鷹市男女平等参画条例
        (2) 議案第2号 三鷹市パブリックコメント手続条例
        (3) 議案第3号 三鷹市市民会議、審議会等の会議の公開に関する条例
        (4) 議案第4号 三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例
        (5) 議案第5号 三鷹市国民保護協議会条例
        (6) 議案第9号 三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正す
                る条例
        (7) 議案第15号 平成17年度三鷹市一般会計補正予算(第4号)
        (8) 議案第16号 平成17年度三鷹市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
        (9) 議案第17号 平成17年度三鷹市再開発事業特別会計補正予算(第2号)
        (10)議案第18号 平成17年度三鷹市老人医療特別会計補正予算(第2号)
        (11)所管事務の調査について
          IT・地方分権と行政サービスについて


◯議長(金井富雄君)  日程第2 総務委員会審査報告。総務委員長の審査の報告を求めます。
 3番 久保田輝男君、登壇願います。
              〔3番 久保田輝男君 登壇〕


◯3番(久保田輝男君)  それでは、総務委員会の審査報告をさせていただきます。

                                     平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                              総務委員長 久保田 輝 男
                  総務委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 平成18年3月8日
 (2) 平成18年3月9日
 (3) 平成18年3月29日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第1号 三鷹市男女平等参画条例
 この議案は、男女平等参画に関し基本理念を定め、市、市民、事業者等の責務を明らかにするとともに、男女平等参画施策を総合的かつ計画的に推進し、もって男女平等参画社会を実現するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・三鷹市男女平等参画条例が策定された背景について
 ・三鷹市男女平等参画条例検討案に対する市民の意見の中身と市役所内の男女平等に対する取り組み
  について
 ・男女平等参画社会を実現するための普及広報活動を拡充する方策について
 ・女性の社会進出を側面から支援する市の環境整備への取り組みについて
 ・男女平等参画相談員を設置した理由とその役割について
 ・中高年齢者に対する機会均等と市の施策について
 ・「個性と能力」の定義、権利侵害の判断基準について
 ・三鷹市男女平等参画審議会の構成員とその男女比率について
 ・三鷹市男女平等参画条例と三鷹市女性憲章との関係について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市男女平等参画相談員及び三鷹市男女平等参画審議会に関する規則(案)
 ・三鷹市男女平等参画条例検討案に対する市民の意見(概要)と市の考え方
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第1号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
2 議案第2号 三鷹市パブリックコメント手続条例
 この議案は、パブリックコメント手続に関し必要な事項を定めることにより、市政における公正の確保と透明性の向上及び市民参加の促進を図り、もって開かれた市政運営と協働のまちづくりを推進するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・パブリックコメント手続の対象となる政策等の中身について
 ・パブリックコメント手続の特例措置について
 ・広報等を活用した市民への周知徹底について
 ・三鷹市パブリックコメント手続条例検討案に対する市民の意見が少ない理由について
 ・市民の意見が反映されない場合の対応と市政における公正の確保、透明性の向上との関係について
 ・パブリックコメント手続以外で聴取した意見の取り扱いについて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市パブリックコメント手続条例検討案に対する市民の意見(概要)と市の考え方
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第2号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 議案第3号 三鷹市市民会議、審議会等の会議の公開に関する条例
 この議案は、市民会議、審議会等の会議の公開に関し必要な事項を定めることにより、市民の知る権利の保障に資するとともに、市民参加の促進を図り、もって開かれた市政の実現を推進するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・条例制定に伴う過去の議事録閲覧の可能性について
 ・非公開とする事項と非公開の対象となる会議数について
 ・公開・非公開の判断基準とその考え方について
 ・会議録の作成責任者について
 ・公開に伴い会議の活性化が損なわれる懸念とその対処策について
 ・会議の傍聴等における報道機関等への対応について
 ・非公開から公開となった場合の会議録の写しの閲覧について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市市民会議、審議会等の会議の公開に関する条例施行規則(案)
 ・三鷹市市民会議、審議会等の会議の公開に関する条例(検討案)に対する市民の意見(概要)と市
  の考え方
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第3号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 議案第4号 三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例
 この議案は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第31条及び同法第183条において準用する同法第31条の規定に基づき、三鷹市国民保護対策本部及び三鷹市緊急対処事態対策本部の組織、会議等に関し必要な事項を定めるため、提案されたものであります。
5 議案第5号 三鷹市国民保護協議会条例
 この議案は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第40条第8項の規定に基づき、三鷹市国民保護協議会の組織及び運営に関し必要な事項を定めるため、提案されたものであります。
 以上2件につきましては、関連性がありますので一括して審査を進めました。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律が制定された背景について
 ・事態発生時を想定した避難訓練の実施と国・東京都との連携のあり方について
 ・三鷹市国民保護計画策定までの今後のスケジュールについて
 ・三鷹市国民保護協議会の委員構成と市民参加について
 ・市民の財産・生命を守るための方策について
 ・事態発生時のシミュレーションについて
 ・事態発生時における高齢者・障がい者等の避難・誘導について
 ・ライフラインの確保や交通機関などの協力による市民の安全輸送について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・「国民の保護に関する計画」と「地域防災計画」の相違について
 ・国民保護について
 ・三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部の設置について及び議案第4号の提案説明
 ・三鷹市国民保護協議会の設置について及び議案第5号の提案説明
 ・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(抜粋)(市町村国民保護計画)
 ・国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部に関する法律(抜粋)
 ・国民保護協議会に関する法律(抜粋)
 ・参考 武力攻撃事態等の発生から三鷹市国民保護計画に基づく三鷹市の国民保護措置及び緊急対処
  保護措置の実施まで
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、以上2件についてそれぞれ採決いたしました結果、議案第4号、議案第5号については、いずれも賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
6 議案第9号 三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例
 この議案は、非常勤の特別職職員として、文化財保護審議会委員、男女平等参画相談員、男女平等参画審議会委員、国民保護協議会委員及び障がい程度区分判定等審査会委員を新設し、報酬額を定めるとともに、規定を整備するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・委員報酬の算出根拠について
 ・障がい程度区分判定等審査会委員報酬を日額とした理由について
 ・男女平等参画相談員の報酬を20,000円以内とした理由について
 ・市職員が委員になる場合の報酬と職務専念義務の取り扱いについて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例(抜粋)の新旧対照表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第9号については、賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
7 議案第15号 平成17年度三鷹市一般会計補正予算(第4号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ4億674万8,000円を追加し、総額を579億3,887万6,000円とするとともに、繰越明許費及び地方債の補正を行うため、提案されたものであります。
8 議案第16号 平成17年度三鷹市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億4,089万1,000円を追加し、総額を135億667万3,000円とするため、提案されたものであります。
9 議案第17号 平成17年度三鷹市再開発事業特別会計補正予算(第2号)
 この議案は、再開発費の「三鷹駅南口地区市街地再開発助成事業」について繰越明許費を設定するため、提案されたものであります。
10 議案第18号 平成17年度三鷹市老人医療特別会計補正予算(第2号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ3億9,067万5,000円を追加し、総額を128億1,402万円とするため、提案されたものであります。
 以上4件につきましては、関連性がありますので一括して審査を進めました。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・すずかけ駐輪場整備事業に係る地方債の振替と工事遅延に伴う新たな税負担について
 ・退職金分割支払制度の導入について
 ・西側地区協同ビル(仮称)に係る繰越明許の理由について
 ・土地売払いを行った理由とその根拠、補正のあり方について
 ・国民健康保険事業特別会計並びに老人医療特別会計における歳出増額の要因について
 ・老人医療制度の一部改正に伴う対象年齢の引き上げが国民健康保険並びに老人医療へ及ぼす影響に
  ついて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・平成17年度基金運用計画
 ・平成17年度退職者の状況及び退職予定者数の推移
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、以上4件についてそれぞれ採決いたしました結果、議案第15号、議案第16号、議案第17号、議案第18号については、いずれも全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
11 所管事務の調査について
  IT・地方分権と行政サービスについて
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  以上をもって総務委員長の審査の報告は終わりました。
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◯議長(金井富雄君)  議案第1号 三鷹市男女平等参画条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯15番(中村 洋君)  それでは、会派を代表して討論いたします。
 男女が平等であることは、国際的にも憲法上にも当然に認められていることから、会派としてもたびたびこの条例の制定を求める主張を行い、市の検討案についても意見書を提出し、より施策が推進されるよう主張してきました。三鷹市も条例制定のかなり前から、男女平等施策については積極的に取り組んできたのであり、その経過も含め大いに賛成するものです。
 しかし、当然に平等であるはずが、こうした条例を定めなければいけない状況がまだまだ社会に存在し、差別や偏見により苦しんでいる方がいるという事実には残念でなりません。差別は、行う側からは差別ではないと主張します。差別することでみずからが属している立場の強い集団の優越性を確保しようとし、差別される側からの主張に対して阻止する動きをする傾向にあります。しかし、差別される側が苦しんでいる以上、それは差別であり、そうした社会的弊害はなくしていかなければなりません。
 条例の制定により、さらなる男女平等施策を推進するためにも、その実効性を伴う必要があります。そのため新たに設置される審議会や相談員などの人選を適正に行い、健全な運営を行うことが必要となります。この条例制定の意義は大変重く、差別や偏見に苦しむ人がいなくなることを目指し、引き続き取り組んでいただくことを要望して、賛成の討論とします。


◯28番(岩田康男君)  議案第1号 三鷹市男女平等参画条例について討論いたします。
 我が会派は、残念ながら総務委員がおりませんので、総務委員会報告に討論を──これともう一つさせてもらいますけれども、討論いたします。
 この条例については、その後に採決に付される三鷹市パブリックコメント手続条例、そして三鷹市民会議、審議会の公開に関する条例、この3件について、私ども、1月27日に市長に意見と要望を提出をいたしました。その回答は、3月9日、総務委員会が終了後に私ども受け取りましたが、これらの条例について、私どもは歓迎して評価をいたしました。その上に立って幾つか意見を申し上げましたので、この際、意見を発言をしておきたいと思います。
 1つは、条例の前文を今後検討してもらいたい。この種の大変有効な条例については、その意義、役割、こういったものを前文でも明らかにしてもらいたいというのが1点です。
 2点目は、現状として男女差別がどこで一番強く行われているか。これは職場やあるいは雇用、こういうところに一番今、強く残っている。あらゆる社会的、文化的な面での差別というのは現存しておりますが、特に強く残っている雇用や職場、こういうところでどう改善を図っていくかという点では、企業や事業者の責務、役割、これが大変重要になってくるだろうというふうに思います。市の条例ですので、どこまで踏み込めるかということはあるんですが、ここで述べている責務にとどまらずに、ぜひ行動計画や、これからの施行の中でさらに踏み込んだ対応をしていただきたいということです。
 3点目は、審議会委員の公募、あるいは民間団体への支援、こういったこともあわせて要望しておきたいと思います。
 いずれにしても私ども、市長に意見と要望を提出したのは会派のホームページにも公開しておりますので、今後続くパブリックコメント条例とか、市民会議等の条例については、その公開でということで、今回討論は省略をいたしますので、ぜひよろしくお願いいたします。


◯11番(斎藤 隆君)  三鷹市男女平等参画条例に対する賛成討論を行います。
 男女平等参画社会基本法の理念や方針を三鷹市の施策に反映させるためには、理念、方針をより具体的にする必要があります。また、地域の実情に応じて男女平等参画に関するきめ細かい政策を実行するには、法的根拠を与える条例の制定は欠かせないものと思います。
 男女平等参画に関し行動計画の作成に際しては、男女の性別にかかわりなく、個性と能力を十分に発揮する形式的平等の機会の確保だけではなく、実質的に男女平等を確保されることが必要であると思います。市は、事業者の雇用の分野における男女平等参画を促進する施策を行い、市民に対しては、家事、育児、介護の家庭生活における実質的平等が確保されるような行動計画を実施する必要があると思います。
 以上、賛成討論とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 本件は全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第2号 三鷹市パブリックコメント手続条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第3号 三鷹市市民会議、審議会等の会議の公開に関する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯15番(中村 洋君)  それでは、条例に対して賛成の討論をいたします。
 これまで市政の公開や市民参加が推進されるよう、市民会議や審議会などの公開を求めてみずからも積極的に傍聴してきました。いろいろあったわけですけれども、今回の条例制定はそういった意味でも大変大きく評価をしております。
 しかし、これまでも制度上は公開していると言われていましたが、十分な広報がされておらず、どこで開かれているかもわからず、実質は非公開と同じでした。この点は明文化されて改善されるわけですが、さきのパブリックコメントとあわせて、広報やホームページなどで一覧で見られる仕組みづくりを工夫することを要望いたします。さらには次の段階として、真の公開とは何か、何のために公開するのか、条例としての制度化されることの重みを改めて認識した上での運営をお願いします。つまり、ただ公開するのではなく、傍聴している人にもわかりやすく、そしてその方々が市政により関心を持ち、さらには傍聴していない人にも波及していくような運営が求められます。
 先ほどのパブリックコメントとあわせて、手続の作業はふえ、事務手続の時間がかかることも当然には発生します。しかし、職員の皆様には、これを遠回りや手間と思わないでいただきたい。意思決定の過程から知っていただくことや、参加していただくことで、実行の際に逆に迅速に進むこともあります。また、市民からの意見が大きく施策を発展させることもあります。制度そのものが市政全体への理解を深めていきます。この制度を単に形式ではなく、一層市政が向上するものであると積極的にとらえ、運営していただくことを要望して、賛成の討論といたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第4号 三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯26番(栗原健治君)  それでは討論します。議案第4号 三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例について討論します。なお、これから諮られる議案第5号 三鷹市国民保護協議会条例、議案第9号 三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例について、関連しているので一括して討論します。
 本条例は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律の制定に伴い定めるとあるものですが、恒久平和を理念とする日本国憲法、戦争の放棄をうたった第9条と根本的に相入れない条例です。
 この条例は、有事関連法案に伴い、米軍の戦争に自衛隊と国民を総動員することを具体化するもので、米国の先制攻撃戦略に市民と自治体を組み込む体制づくりにあります。武力攻撃事態、大規模テロなど緊急事態を前提に、市民の基本的人権を制約することにつながる本条例は認められません。国民保護に関する重要事項を審議する国民保護協議会は、国民保護計画について諮問を受けることになります。国民保護協議会は、国民保護計画策定のためであり、その協議会の構成に自衛隊関係者が入ることは、自衛隊──軍が自治体、市民生活に介入することにつながり、認められません。
 有事、大規模テロを前提にした国民保護計画の策定はやめるべきです。現在の日本において、本土に対する他国からの武力攻撃を受ける事態は、極めて可能性の低いことと政府自身が認めるところです。可能性があるのは、イラクに見られるように、アメリカの行う先制攻撃戦略による戦争に自衛隊が協力することにより、報復による大規模テロなどを呼び込むことです。平和憲法改定、9条改悪を許さず、平和憲法を堅持すること、有事や大規模テロを起こさせない努力、対応こそが国民の生命と財産を守ることにつながります。平和憲法による積極的平和外交こそ、その基盤です。今日の世界では、紛争をいかに平和的、外交的な手段で解決するかが安全保障の最優先の国策となっていることからも明らかです。
 以上意見を述べ、三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例、三鷹市国民保護協議会条例については反対をします。
 三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例においては、国民保護協議会委員の費用、報酬が入っていることは、今まで述べた点から問題であることを指摘しておきます。


◯18番(半田伸明君)  一言申し上げます。衆議院の小委員会の記録をちょっと拝見をいたしました。それで松浦参考人が出ていまして、憲法違反かどうかという議論がありましたけれども、18条に違反するとまでは言えないだろうという議論を発見をいたしました。私も全く同感であります。法律自体は憲法違反とまで直接的に言い切れるかどうかは、そういう意味でいうとちょっと疑問を感じるわけです。
 法律違反ではないとしても、では、自治体としてどういう対応をすべきかというところが次の段階の論点になろうかと思います。ここで必ず出てくるのが無防備地域宣言の問題であります。一方では、無防備地域宣言自体が、いわゆる白旗ですと。この地域は占領してもいいから、だから、もうこれ以上攻撃しないでくれよという、いわば自分から紛争の相手国に対し差し出すときに宣言されるものであって、いわば平時から宣言しておくことで相手の攻撃から身を守るような代物ではないという説もあります。これは確かに一理あると思います。
 ですが、地方分権一括法の考え方からすれば、あくまで自治体と国は対等であって、国民保護法自体はその点からすると若干の疑問を感じます。また、憲法に定める地方自治の本旨から考えますと、自治体は本来、地域住民の側に立つべきではないでしょうか。そういったことから考えあわせますと、日本政府の公式見解自体は、確かに、無防備地域宣言は基礎的自治体ではできないと首相官邸ホームページに載ってはいるんですが、また先ほど申し上げたように、平時に出すことの意義はどこにあるのかという効力性の問題から考えれば、確かに効力はないのかもしれませんが、しかし、自治体の首長が常にどこに目を向けているべきかという視点から考えていった場合、やはり国民保護法の流れではなくて、地域住民を守るために、中央政府から独立した地方自治体として、住民保護、無防備地域宣言の主体となってですね、自治体平和外交に踏み出して戦争の根を断つべきではないでしょうか。実効性がないと言われている無防備地域宣言を、平時であるときだからこそ宣言をすることによって、飛んでくる爆弾に対処するという中身ではなくて、いかに爆弾が飛んでこないようにするべきかを考えていく時代ではないでしょうか。
 以上をもちまして、第4号及び関連条例である第5号、第9号に反対をいたします。


◯11番(斎藤 隆君)  三鷹市国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例及び三鷹市国民保護協議会条例は関連しますから、一括して反対討論をします。
 三鷹市への敵軍の侵略行為に対抗して米軍や自衛隊が作戦行為を展開したとする。
 この作戦行動は、自衛隊や米軍に専属していて、三鷹市は介入できません。三鷹市が避難計画を作成しても、避難計画を避けて戦争してくれるように、敵軍はもちろん、米軍や自衛隊にも言えないので、せっかくつくった避難行為も展開できないから、避難行為はむだになると思われます。
 これに対して、ゲリラの上陸等の事態では突発的に起こるので、これに対する米軍とか自衛隊の作戦行動を継続するわけではない。自治体主体の被災者対策もあり得るが、こうした事態は、地震でビルが崩壊したと同様に、住民救済等を実行すれば目的が達成できます。この救済活動や住民避難行為は防災計画の実行であり、特別避難計画をつくる必要はないと思われます。
 国民保護計画の作成や、すべての住民の区域外への避難まで想定して訓練をすることは、住民に疑心暗鬼や不安を拡大することになります。
 以上、2条例に反対します。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第5号 三鷹市国民保護協議会条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第9号 三鷹市非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯11番(斎藤 隆君)  三鷹市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例に反対する反対討論をします。
 男女平等参画相談員等の職の新設については賛成でありますが、先ほど三鷹市国民保護協議会条例において反対討論をしたように、国民保護協議会委員の新設については容認できず、本改正については反対します。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第15号 平成17年度三鷹市一般会計補正予算(第4号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第16号 平成17年度三鷹市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第17号 平成17年度三鷹市再開発事業特別会計補正予算(第2号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第18号 平成17年度三鷹市老人医療特別会計補正予算(第2号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、IT・地方分権と行政サービスについて、本件については、総務委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第3 文教委員会審査報告
        (1) 議案第7号 三鷹市文化財保護条例
        (2) 所管事務の調査について
          三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について


◯議長(金井富雄君)  日程第3 文教委員会審査報告。文教委員長の審査の報告を求めます。
 21番 田中順子さん、登壇願います。
              〔21番 田中順子さん 登壇〕


◯21番(田中順子さん)  お手元に配付をいたしております審査報告書を朗読いたしまして、文教委員会の審査報告とさせていただきます。

                                     平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                              文教委員長 田 中 順 子
                  文教委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 平成18年3月8日
 (2) 平成18年3月29日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第7号 三鷹市文化財保護条例
 この議案は、三鷹市における文化財の種別の体系を文化財保護法に定める文化財の種別の体系に準じ改めるとともに、文化財の指定、登録等の手続及び三鷹市文化財保護審議会について必要な事項を定めるため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・第4条の見出しを「市民等の責務」とした考え方とこれまでの市民の自発的な活動による文化財保
  護活動への影響について
 ・防災対策等文化財保護施策のあり方と、文化財保護行政を含む文化行政の所管部局・体系のあり方
  について
 ・東京都の指定に伴い本市の指定を「解除されたものとする」場合においての協議の実施等、文化財
  保護行政における東京都との連携のあり方について
 ・東京都指定有形民俗文化財である水車経営農家の修理等に係る費用負担について
 ・今回の条例改正の目的と今後の文化財保護施策の具体的な展開について
 ・無形文化財と名勝を新たに規定した考え方、及び登録制度の創設の考え方と今後登録が予定される
  文化財について
 ・市指定有形文化財の管理または修理に係る補助金、及び出品に対する謝礼等の具体的な金額設定に
  ついて
 ・三鷹市文化財保護条例施行規則(案)の改正点について
 ・開発行為等において事業者が尊重しなければならない「助言又は指導」の及ぶ範囲と国・東京都等
  との連携について
 ・三鷹市文化財保護審議会と現行の三鷹市文化財専門委員制度との実質的な変更点について
 ・指定等手続における文化財の所有者の負担感に対する配慮について
 ・文化財保護行政と学校教育との連携、及び市内文化財の周知・公開に向けた具体的な取り組みにつ
  いて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市文化財保護条例(案)新旧対照
 ・三鷹市文化財保護条例(案)の概要
 ・三鷹市文化財保護条例(案)の体系 新旧対照表
 ・三鷹市文化財保護条例施行規則(案)
 ・三鷹の歴史と自然を歩く(三鷹市文化財マップ)
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第7号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
2 所管事務の調査について
  三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上です。よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  以上をもって文教委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第7号 三鷹市文化財保護条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は文教委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件については、文教委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第4 厚生委員会審査報告
        (1) 議案第6号 三鷹市障がい程度区分判定等審査会の委員の定数を定める条例
        (2) 議案第13号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例
        (3) 議案第11号 社会福祉法人の設置する保育所に対する助成に関する条例の一部を
                改正する条例
        (4) 議案第27号 三鷹市介護福祉条例の一部を改正する条例
        (5) 議案第10号 三鷹市介護保険保険給付費準備基金条例の一部を改正する条例
        (6) 所管事務の調査について
          福祉、環境施策の充実について


◯議長(金井富雄君)  日程第4 厚生委員会審査報告。厚生委員長の審査の報告を求めます。
 22番 石井良司君、登壇願います。
               〔22番 石井良司君 登壇〕


◯22番(石井良司君)  それでは、お手元に御配付の厚生委員会の報告書を朗読することによって報告といたします。

                                     平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                              厚生委員長 石 井 良 司
                  厚生委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 平成18年3月8日
 (2) 平成18年3月29日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第6号 三鷹市障がい程度区分判定等審査会の委員の定数を定める条例
 この議案は、三鷹市障がい程度区分判定等審査会の委員の定数を定めるため、提案されたものであります。
2 議案第13号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例
 この議案は、障害者自立支援法の施行に伴い、精神医療給付金の支給対象者を市町村民税非課税者から市町村民税世帯非課税者に改めるとともに、当該給付金の支給額を引き続き自己負担の額に相当する額とするほか、規定を整備するため、提案されたものであります。
 以上2件につきましては、関連性がありますので一括して審査を進めました。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・障害者自立支援法の周知とサービス利用の促進について
 ・委員定数の考え方と障がい種別に対応した合議体のあり方について
 ・障がい特性に応じた判定への取り組みと判定結果に対する不服への対応及び判定結果の有効期間に
  ついて
 ・障がい程度区分によるサービス量及び利用者負担の差の有無について
 ・サービス提供事業者参入に係る課題について
 ・判定の結果、サービスを受けられない者への対応について
 ・精神医療給付金の支給対象が市町村民税世帯非課税者となることによる影響について
 ・支給対象者の要件変更や税制改正により支給対象外となる者への対応について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市障がい程度区分判定等審査会の委員の定数を定める条例施行規則(案)
 ・市町村審査会の概要等
 ・三鷹市国民健康保険条例(案)新旧対照表
 ・三鷹市結核・精神医療給付金の支給に関する規則(案)新旧対照表
 ・「障害者自立支援法」施行に伴う国民健康保険の付加給付
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第6号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第13号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 今回の精神医療給付金についての患者負担率と東京都の補助内容の変更に伴い、市民負担増になる
 ことが明らかである。
  患者負担率が5%から10%になっただけでなく、低所得者の患者負担分補助の扱いが本人住民税非
 課税から世帯住民税非課税になることによって、家族に課税される者がいる者は補助対象から外され
 ることになった。新制度でも引き続き補助対象者がいる一方、家族の被扶養者になっている者は他の
 制約が大きく簡単に補助対象への移行はできない。継続的医療が必要な精神障がい者の受診抑制を招
 くことになれば重大である。
  よって、本議案に反対する。
(2) 精神障がい者の自立の精神からして、精神医療給付金の支給対象者は障がい者本人の所得によって
 決定すべきである。
  よって、本条例に反対する。
 以上の討論の後、本件を採決いたしました結果、議案第13号については、賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 議案第11号 社会福祉法人の設置する保育所に対する助成に関する条例の一部を改正する条例
 この議案は、社会福祉法人の設置する保育所の新設又は増設に要する費用に係る補助金及び貸付金の額は、予算の範囲内において、市長が別に定める額とするため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・保育所施設整備費に係る国・東京都の制度変更など条例改正の背景について
 ・社会福祉法人の設置する保育所に対する市の補助上限額の考え方と補助の内訳について
 ・保育園運営主体の今後の方向性について
 ・弘済保育園(仮称)の住民説明会や保育園と高齢者施設の一体化等に係る市の助言について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・社会福祉法人の設置する保育所に対する助成に関する条例(案)新旧対照表
 ・弘済保育園(仮称)平面図
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第11号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 議案第27号 三鷹市介護福祉条例の一部を改正する条例
 この議案は、介護保険第1号被保険者の保険料に係る所得段階を増設し、各段階における平成18年度から平成20年度までの各年度における保険料の額を定めるとともに、介護保険事業計画の策定周期を変更するほか、規定を整備するため、提案されたものであります。
5 議案第10号 三鷹市介護保険保険給付費準備基金条例の一部を改正する条例
 この議案は、介護保険保険給付費準備基金の処分の事由に、地域支援事業に要する費用に不足が生じた場合を加えるとともに、規定を整備するため、提案されたものであります。
 以上2件につきましては、関連性がありますので一括して審査を進めました。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・今後の高齢者人口の予測について
 ・介護保険料の収納状況と未納者対策及び保険料のさらなる多段階制の検討について
 ・税制改正に伴う保険料の激変緩和措置と在宅サービスに係る利用料の減免について
 ・新予防給付に係る利用料減免と居住費・食費の負担のあり方について
 ・利用者本位のケアプラン作成について
 ・介護予防市町村モデル事業の結果とこれまで培われた介護予防事業のノウハウの活用について
 ・介護予防に向けた意識啓発と地域支援事業の実施場所及び自立に向けた関係各機関の連携について
 ・地域支援事業に係る基本チェックリストの正確性確保と本市独自項目の考え方について
 ・地域支援事業の利用対象者と利用者負担について
 ・地域支援事業の財源と介護保険保険給付費準備基金を地域支援事業のために処分する際の判断基準
  について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市介護福祉条例(案)新旧対照表
 ・三鷹市介護保険高額サービス費資金貸付基金条例(案)新旧対照表
 ・第三期三鷹市介護保険事業計画(平成18年度〜20年度)
 ・三鷹市介護保険保険給付費準備基金条例(案)新旧対照表
 ・三鷹市健康長寿・地域介護予防ネットワーク検討委員会報告書
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第27号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 第三期三鷹市介護保険事業計画の策定に当たり、検討市民会議や市民説明会の開催、基金取り崩し
 による保険料増の抑制、各種の減免策の継続・拡充については評価をする。
  しかしながら、保険料の引き上げ、保険料の段階については6段階からさらに高額所得者への段階
 を設定することが社会保障であるのに設定しないこと、また、税制改悪で収入が上がらないのに非課
 税から課税になった者に対するすべての利用料の据え置きや減免、新たに課税になった者への保険料
 の本市独自減免、ホテルコスト徴収による利用者への影響に対する対応などが不十分である。
  よって、本議案に反対する。
(2) 介護保険第1号被保険者は大部分が年金生活者であり、生活に余裕がない者も多い。特に所得の低
 い階層の者には、今回の値上げにより生活に少なからず悪影響を与えることが明白である。
  市が3億円の積立金の取り崩しによる保険料の抑制に努力したことは高く評価する。しかし、所得
 の再分配の見地から考察すれば、所得階層を6段階よりも8段階に分割すべきであると考える。
  以上の見地から、本条例に反対する。
〔賛成討論〕
(1) 今回の改正は、介護保険第1号被保険者の保険料に係る所得段階を増設し、各段階における平成18
 年度から平成20年度までの各年度における保険料の額を定めるものである。
  我々としては、以前より多段階制を主張しており、今回の6段階制に対しては、高額所得者に対し
 てもう少し多段階制にすべきであると考えるが、今回3億円もの基金を取り崩し、保険料基準額を当
 初計画よりも下げたこと、また、その額は全国的に見ても低いことを考慮し、低所得者に対し配慮が
 なされていると評価できる。
  よって、本議案には賛成する。
 以上の討論の後、本件を採決いたしました結果、議案第27号については、賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第10号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
6 所管事務の調査について
  福祉、環境施策の充実について
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上であります。よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  以上をもって厚生委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第6号 三鷹市障がい程度区分判定等審査会の委員の定数を定める条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第13号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯19番(増田 仁君)  討論します。今回の改正は、非課税者から非課税世帯への変更が大きな論点です。確かに世帯収入が高額の部類であれば、負担増はやむを得ない面もあります。しかしながら、低所得または年金生活でぎりぎりである場合、世帯合算により非課税枠から外れるような場合は、負担増に関して、年収に占める割合から見て非常に深刻な影響となります。こういった部分の線引き、つまり、低所得者への減免といった救済する配慮が欠けた中での一律導入は、障がい者自立支援阻害と生活の質が落ちるという面で非常に問題があるということから、反対とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第11号 社会福祉法人の設置する保育所に対する助成に関する条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第27号 三鷹市介護福祉条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯19番(増田 仁君)  討論します。課題となっていた旧所得段階の2区分の方は新区分で分割され、減額となった面は大いに評価できます。しかしながら、全体的には負担増となっていることは明らかに問題です。制度改正で被保険者の負担割合が1%ふえることや、サービス内容の強化、対象人数増など増額要因があることから、仕方のない面と、他方、基金取り崩しで標準月額の増を抑えたことも理解はします。ただ、利用者が自身の収入状況に応じ受容できる負担かどうか、こういった面で見ると、前述の理由をもって単純に負担増として容認できるものではありません。
 先ほどの討論にもありましたが、ほかに取り得る方策があった以上、今回の改正内容では賛成することができません。反対とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第10号 三鷹市介護保険保険給付費準備基金条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、福祉、環境施策の充実について、本件については、厚生委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第5 建設委員会審査報告
        (1) 議案第12号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例
        (2) 議案第14号 三鷹市まちづくり条例の一部を改正する条例
        (3) 17請願第6号 コミュニティバス新路線について
        (4) 所管事務の調査について
          まちづくりについて


◯議長(金井富雄君)  日程第5 建設委員会審査報告。建設委員長の審査の報告を求めます。
 17番 高谷真一朗君、登壇願います。
              〔17番 高谷真一朗君 登壇〕


◯17番(高谷真一朗君)  それでは、皆様のお手元に配付されております審査報告書を朗読いたしまして、建設委員会の報告とかえさせていただきます。

                                     平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                              建設委員長 高 谷 真一朗
                  建設委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 平成18年3月8日
 (2) 平成18年3月29日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第12号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例
 この議案は、公営住宅法施行令等の一部改正に伴い、市営住宅の単身使用者の資格及び公募の例外を変更するとともに、規定を整備するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・条例第6条第2項第1号中「50歳」を「60歳」に改める根拠等について
 ・条例第6条第2項第3号中「第4条の規定により戦傷病者手帳の交付を受けている者で当該手帳に
  記載されている身体上の」を「第2条第1項に規定する戦傷病者でその」に改める根拠等について
 ・配偶者からの暴力の防止及び被害者保護の観点からの住宅施策について
 ・三鷹市営住宅の利用状況等について
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第12号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
2 議案第14号 三鷹市まちづくり条例の一部を改正する条例
 この議案は、解体事業者が解体事業を施行する際に遵守しなければならない事項等を定めるとともに、規定を整備するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・解体工事においても開発事業と同様に事前周知などを義務づけることとした根拠及び対象建築物設
  定の考え方について
 ・条例第28条第2項の「市長が説明会等を省略することに相当な理由があると認めるとき」の考え方
  について
 ・指定作業場からの騒音、振動、粉じん等の近隣住民への影響等について
 ・市内における建築物の解体工事の実態等について
 ・本条例(案)作成に当たっての手順について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・まちづくり条例を一部改正する条例説明資料
 ・まちづくり条例に基づく解体事業申請手続き(案)
 ・三鷹市まちづくり条例新旧対照表(案)
 ・三鷹市まちづくり条例施行規則新旧対照表(案)
 ・三鷹市開発事業に係る紛争の調整に関する条例
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、本件を採決いたしました結果、議案第14号については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 17請願第6号 コミュニティバス新路線について
4 所管事務の調査について
  まちづくりについて
 以上2件については、なお審査及び調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  以上をもって建設委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第12号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は建設委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第14号 三鷹市まちづくり条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は建設委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  お諮りいたします。17請願第6号 コミュニティバス新路線について、所管事務の調査について、まちづくりについて、以上2件については、建設委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第6 予算審査特別委員会審査報告
        (1) 議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算
        (2) 議案第20号 平成18年度三鷹市国民健康保険事業特別会計予算
        (3) 議案第21号 平成18年度三鷹市下水道事業特別会計予算
        (4) 議案第22号 平成18年度三鷹市再開発事業特別会計予算
        (5) 議案第23号 平成18年度三鷹市老人医療特別会計予算
        (6) 議案第24号 平成18年度三鷹市老人保健施設事業特別会計予算
        (7) 議案第25号 平成18年度三鷹市介護保険事業特別会計予算
        (8) 議案第26号 平成18年度三鷹市受託水道事業特別会計予算


◯議長(金井富雄君)  日程第6 予算審査特別委員会審査報告。予算審査特別委員長の報告を求めます。1番 丹羽秀男君、登壇願います。
               〔1番 丹羽秀男君 登壇〕


◯1番(丹羽秀男君)  お手元の報告書を朗読いたしますので、よろしくお願いいたします。

                                     平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          予算審査特別委員長 丹 羽 秀 男
        平成18年度三鷹市一般会計予算ほか7件審査特別委員会審査報告書
 本委員会に付託された議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算ほか7件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 正副委員長互選の結果
  平成18年3月7日
   委員長 丹 羽 秀 男
   副委員長 後 藤 貴 光 を選任
○ 委員会開会月日
 (1) 平成18年3月7日
 (2) 平成18年3月13日
 (3) 平成18年3月14日
 (4) 平成18年3月15日
 (5) 平成18年3月16日
 (6) 平成18年3月17日
 (7) 平成18年3月20日
 (8) 平成18年3月27日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
                     〔予算審査の結論〕
1 議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算
                 賛成多数をもって原案可決
  (議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算の編成替えを求める動議(栗原健治委員提出)につい
  ては賛成少数により否決)
2 議案第20号 平成18年度三鷹市国民健康保険事業特別会計予算
                 全員一致をもって原案可決
3 議案第21号 平成18年度三鷹市下水道事業特別会計予算
                 全員一致をもって原案可決
4 議案第22号 平成18年度三鷹市再開発事業特別会計予算
                 賛成多数をもって原案可決
5 議案第23号 平成18年度三鷹市老人医療特別会計予算
                 全員一致をもって原案可決
6 議案第24号 平成18年度三鷹市老人保健施設事業特別会計予算
                 全員一致をもって原案可決
7 議案第25号 平成18年度三鷹市介護保険事業特別会計予算
                 賛成多数をもって原案可決
8 議案第26号 平成18年度三鷹市受託水道事業特別会計予算
                 全員一致をもって原案可決

                  〔総 括 意 見〕
 平成18年度の本市予算は、近年、景気回復の歩みは次第に確かなものになっているとされているが、いまだその効果は社会全般に行き渡らず、依然として厳しい社会経済状況のもとでの編成となった。
 政府は我が国経済の見通しについて、平成18年度においても、消費及び設備投資は引き続き増加し、民間需要中心の緩やかな回復を続けると見込んでおり、一方、日本銀行においても3月9日の金融政策決定会合において、2001年3月に導入した量的金融緩和政策の解除に踏み切ったところである。
 しかし、国や東京都では景気回復により法人関係を中心とした税収増が見込まれることに比べ、本市予算では、歳入の根幹である市税収入について、税制改正による増要因を除いては、引き続き伸び悩む個人の所得状況を反映したものとなっている。
 こうした状況のもとで編成された平成18年度の本市予算は、前年度に計上した三鷹ネットワーク大学、すずかけ駐輪場の整備等の大規模な建設事業がおおむね終了したことなどにより、一般会計で548億7,583万7,000円と前々年度である平成16年度の実質予算規模とほぼ同規模となった。
 その内容を見ると、
(1) 公共施設の保全・活用に向けた取り組み、災害時医療救護所の整備、都市型水害対策としての雨水
 管の整備などの安全安心のまちづくりプロジェクトの推進
(2) 介護予防事業の実施、地域包括支援センターの開設、障がい福祉計画の策定などの地域ケア推進プ
 ロジェクトの推進
(3) ベンチのあるみちづくりの推進、市道第135号線(三鷹台駅前通り)用地の取得、駅エレベーター
 整備等によるバリアフリー化の推進など、バリアフリーのまちづくりプロジェクトの推進
(4) 教育・子育てのまち三鷹憲章(仮称)制定の取り組み、ちどりこども園(仮称)の整備などの子ど
 も・子育て支援プロジェクトの推進
(5) 自治基本条例の定着と新たな自治の仕組みの整備・運用などの協働のまちづくりプロジェクトの推
 進
(6) 統合型地理情報システム(GIS)の検討、IT消防団(災害情報収集システム)モデル事業の実施
 などのIT活用プロジェクトの推進
(7) コミュニティバス等市内バス交通の見直し、基本健康診査における生活機能に関する基本チェック
 リストの導入などの基本計画における重点プロジェクト事業等の推進
(8) 市立小・中一貫教育モデル校の開設、安全な小学校の実現に向けた学校安全推進員の配置、総合教
 育相談窓口の設置などの教育施策の推進
 など、依然として厳しい財政状況の中、数多くの新規・拡充事業が盛り込まれたことは、「高環境・高福祉」のまちづくりの実現に向け、着実に努力を続けているものとして評価するところである。
 また、当該年度は、昨年制定された本市の最高規範である「三鷹市自治基本条例」が施行される最初の年度であり、この条例の施行に合わせて、パブリックコメント制度等市の諸制度の改革も予定されているところである。
 こうした中で、西野保育園整備事業や高山小学童保育所整備事業において、保護者等への情報提供のあり方や保護者・PTAとの連携・協働について問われたことは、改めて「協働のまちづくり」を進めることの厳しさ、難しさを認識させるものとなった。
 自治基本条例施行元年にふさわしい積極的な取り組みを市民や関係団体とともに進め、市民への条例のPRのほか、パブリックコメント制度や市民会議・審議会等の公開などの新たな自治の制度の円滑な運用を図り、市政全体に条例の理念の共有と浸透、具体的な取り組みの推進を図ることを強く望むところである。
 以上、総括的に意見を述べたが、市理事者は、後に述べる各会計、各款ごとに付した意見とあわせて十分配慮の上、市政の執行に当たることを要望するものである。

                平成18年度三鷹市一般会計予算
                  〔付 帯 意 見〕
                    歳  入
1 自治体経営を念頭に置いて、地方交付税制度や補助金の見直し、税財源の配分・移譲などの動向を
 注視するとともに、財源確保に向けた長期的な視野を持って、国・東京都に強く働きかけること。
2 収入未済額については、税に対する不信感や不公平感を市民に与えることのないよう納税義務のP
 R・啓発手法や徴収方法などを検討し、その縮減に努めること。
                    歳  出
 第2款 総務費
1 人財育成システムの構築については、その運用に当たり職員に過度の負担を強いることのないよう
 に配慮すること。
2 職員に対する労働安全衛生施策の推進に当たっては、精神的不安を取り除くように今後もメンタル
 ヘルスの積極的活用を図ること。
3 パブリックコメントについては、構想や検討段階からの実施も含めて広く市民の意見やアイデアを
 集めるとともに、手続前後におけるPRを拡充させ、協働の手法として多角的に活用すること。
4 本市の将来にわたる「まちづくり」の重要な骨格となる東八道路、南北交通については、新都市交
 通システムなどの導入に向けた調査・研究に積極的に取り組むこと。
5 教育・子育てのまち三鷹憲章(仮称)の制定に当たっては、関係団体はもとより、広く市民の意見
 も積極的に取り入れること。
6 市民センターや体育館を初めとする市内公共施設の保全・活用に向けた調査の実施に当たっては、
 ファシリティーマネジメントの視点から、耐震性や耐用年数の診断を行い、コスト計算の見直し、費
 用対効果、効率的運用等の複合的な観点から長寿命化・建て直しを含めた見通しについて総合的に判
 断し、効果的対策を検討すること。
 第3款 民生費
1 高齢者等地域ケアサポート推進モデル事業の実施に当たっては、ひとり暮らしや引きこもりの高齢
 者などの実態の把握に取り組み、その情報を消防署等と共有できるシステムの構築に努めること。
2 障害者自立支援法の施行に当たっては、特に精神障がいに係る程度区分の判定について、十分検討
 を加え、追加の修正や補強が行えるよう配慮すること。
3 学童保育所や保育園等の改善・増設に当たっては、待機児童の解消と質の確保に最重点を置き、よ
 り早い時期から各機関の関係者や保護者と検討や協議を進められるように、地域別の人口動態を十分
 把握しながら早期に計画を策定すること。
 第4款 衛生費
1 介護予防の取り組みに当たっては、基本健康診査と各種検診のさらなる周知徹底を図ること。
2 基本健康診査等に係る隣接他市区との相互乗り入れについては、早期にその拡充に向け努力するこ
 と。
3 ごみ対策施策のあり方については、総排出量抑制による環境への配慮や財政支出抑制による経済効
 率などの複眼的視点から、ごみのリサイクルなどを包括的にとらえて調査を行うこと。また、新ごみ
 処理施設の整備に当たっては、余熱利用などの総合的な視点から計画策定に取り組むこと。
 第5款 労働費
1 しごとの相談窓口の充実に当たっては、単なるコーディネーターとしての役割にとどまらず、市も
 主体性を持って積極的に取り組むこと。
2 若年層の就労支援に当たっては、「若年者就職基礎能力支援事業(YES−プログラム)」の取り
 組みを始めるとともに、NPOとの協働を含めた幅広い活動の推進を図ること。
 第6款 農林費
1 市内の農地については、多面的な機能を有する地域資源であることから、良好な生活環境の維持継
 続のために都市農地の保全に取り組むこと。また、継続できる都市農業のあり方と法改正について国
 に積極的に働きかけること。
 第7款 商工費
1 商工振興施策の推進に当たっては、商工業者が持っている潜在力を引き出し、意欲を持って地域の
 資源を生かした商店街づくりや活性化に取り組むことができるよう、情報提供、環境整備、後継者育
 成、起業支援などに積極的に取り組むこと。
2 コミュニティビジネスの支援に当たっては、地域の人材や資源などを生かし、地域産業の創出と雇
 用の拡大に向けて活用を図ること。
3 アニメーション・コンテンツ関連産業の誘致・育成に当たっては、その経済的影響も考慮し、誘致
 場所の選定等を含め慎重に対応すること。
 第8款 土木費
1 ベンチのあるみちづくりの推進に当たっては、設置場所に配慮をするとともに、設置後の保守管理
 等については市民参加で行うこと。
2 放置自転車対策については、市民の交通モラルの向上等、啓発活動をより積極的に推進するととも
 に、放置防止条例の適切な運用により、実効が上がるように努力すること。
  また、三鷹駅南口駅前広場の整備に伴い、放置自転車等の撤去など、必要かつ十分な取り組みを行
 うこと。
3 駐輪場の確保に当たっては、駅エレベーター整備等バリアフリー化事業費を助成していることから、
 鉄道事業者へ強力に働きかけること。
4 コミュニティバス等市内バス交通の見直しに当たっては、市民の意見も取り入れつつ地域の事情に
 配慮した運行時間・ルート計画にするとともに、車両の小型化等も検討すること。
5 安全で安心な公園づくりに当たっては、防災公園としての視点も取り入れること。
 第10款 教育費
1 給食調理業務委託化等の検討に当たっては、安全な国内産食材の利用、地産地消の推進及び食育の
 充実を図るとともに、アレルギーや障がい児への対応及び食の安全にも引き続き配慮すること。
  また、コミュニティビジネス等支援事業推進の観点から、保護者によるNPO法人立も含む、給食
 調理業務への新規参入の方策等を検討すること。
  あわせて、安全・衛生・栄養・健康等の点から、保護者や関係者への十分な説明を行い、その理解
 を求めること。
2 中学校の部活動の活性化に当たっては、教諭の意識の向上を図るとともに外部指導者を確保し、生
 徒の意見や希望も尊重しながら、総合型地域スポーツクラブとの連携、中体連開催大会への参加を目
 指して、教育委員会・学校・保護者が協力し合い推進すること。
3 特別支援教育の計画策定に当たっては、担当教諭のみならず、校長・副校長を初め他の教諭の理解
 と認識及び参加を促し、普通学級におけるありようも含め、保護者の声をしっかりと受けとめながら、
 全員参加の支援教育となるよう努めること。
    ──────────────────────────────────────
       〔議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算の編成替えを求める動議〕
   議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算の編成替えを求める動議
 上記の動議を別紙の通り提出する。
  平成18年3月20日
 予算審査特別委員長 丹 羽 秀 男 様
                         提出者 予算審査特別委員 栗原 健治
 議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算について、市長はこれを撤回し、下記要領により速やかに編成替えを行い、再提出するよう求める。
                      記
歳入
 歳入を5,451万6,000円増額する。
1 第17款 寄附金を1,000円増額する。
 (1) 子育て支援協力金を新設し、1,000円を計上する。
2 第18款 繰入金を5,538万5,000円増額する。
 (1) 財政調整基金とりくずし収入について歳出増に対応し、5,538万5,000円増額する。
3 第20款 諸収入を87万円減額する。
 (1) 手話講習会事業利用料金収入について利用料金導入を取りやめ、36万円を削る。
 (2) 緊急一時保育利用料金収入について利用料金改定を取りやめ、51万円減額する。
歳出
 歳出を5,451万6,000円増額する。
1 第3款 民生費を4,951万6,000円増額する。
 (1) 社会福祉協議会法外援護事業について夏期見舞金廃止を取りやめ、生活保護家庭等見舞金事業を
  1,201万6,000円増額する。
 (2) 乳幼児医療費助成事業について就学前児童まで所得制限を撤廃し、医療費助成金(扶)を3,750
  万円増額する。
2 第8款 土木費を500万円増額する。
 (1) 住宅リフォーム助成事業費を新設し、住宅リフォーム補助金500万円を計上する。
          〔本会計予算の編成替えを求める動議に対する反対討論〕
1 動議については、手話講習の利用料金制度の取りやめ、一時保育の利用料金改定の取りやめといっ
 た恒久的な歳入減が2件、夏期法外援護見舞金の実施、乳幼児医療の所得制限の撤廃、住宅リフォー
 ム助成制度の新設といった恒久的な歳出増が3件である。
  一方で、この5件の提案の財源の過不足を補うための財源は、基金の取り崩し、寄附金としている
 が、三位一体の改革などにより、18年度は1億6,000万円、19年度以降は5億9,000万円の減収影響が
 残ることが想定されている。
  このように本市が厳しい財政環境を求められている中で、恒久的な制度の財源を歳出の削減提案も
 なしに基金の取り崩しなどによって賄うことは、極めて無責任な提案であり本動議に反対する。
                 〔本会計に対する反対討論〕
1 小泉「構造改革」による「規制緩和」、「暮らしの格差の広がり」が市民の生活を苦しめている。
 本市でも生活保護世帯、就学援助を受ける児童、そして低所得者世帯の増加が市民の深刻な現状を示
 している。市民、高齢者に対する控除の縮小・廃止、恒久的減税の削減の影響は、大変大きいものが
 ある。
  我々は、市民生活を支援するため子育て支援策として近隣自治体で既に実施されている乳幼児医療
 費の就学前までの所得制限の撤廃や耐震化促進、市民と商工支援のためのリフォーム助成制度の新設、
 新たな利用料、手数料の新設、見直しの中止を予算組み替え動議として提出した。
  今、市政に求められているものは、小泉構造改革の痛みから市民生活を守り、福祉の増進、社会保
 障充実の本市独自の取り組みである。
  清原市長は、施政方針で「最も身近な政府」である本市が、セーフティ・ネットとしての機能を果
 たすことが何より必要だと考えますと述べ、本予算でも障がい福祉サービス利用者助成や訪問介護等
 利用者助成など一定の対応はあるが、住民税非課税世帯という世帯単位の基準によって制度が利用で
 きず、負担のふえる障がい者、高齢者が数多く出る。自立支援法によって、利用者負担の増、給食サ
 ービスなどのサービス低下など利用者の痛みは解消されていない。
  所得がふえないのに非課税から新たに課税になった市民に対する支援策が不十分である。
  厳しい市民生活の現状から高齢者支援、子育て支援の拡充は評価する。しかし、高齢者の緊急ショ
 ートステイ、緊急一時保育や手話講習会事業の利用料金の新設、見直しによる新たな負担増は、受益
 と負担の適正化の名のもとでも容認できない。また生活保護受給世帯の厳しい生活実態から見ても、
 夏冬見舞金事業の廃止方向での段階的見直し、本年度の夏見舞金の廃止はやめるべきである。
  小・中一貫校の取り組みも実践の中での慎重な検証が必要であり、今、本市の小・中学校の児童・
 生徒に必要な施策は、30人以下の少人数学級による行き届いた教育である。
  「官から民へ」の流れに乗り、企業委託による公設民営の保育園の推進、公立保育園及び学校給食
 の調理業務の民間委託化の検討は、本市の保育の質、安全な学校給食の質を確保する上でも認められ
 ない。
  国民保護計画の策定は、市民と地方自治体を戦争に協力させる体制づくりにつながっている。市民
 の生命、財産を守るためにも、日本国憲法とも相入れない国民保護計画の策定は認められない。
  以上容認できない問題点、市政、施策を指摘して、2006年度本予算に反対をする。
                 〔本会計に対する賛成討論〕
1 景気回復の兆しは民需中心の緩やかな回復が続くと見られているが市民への実感としてとらえるこ
 とはできない状態にある。このような中で本市の財政は、「三位一体の改革」により、所得譲与税の
 増額があるものの国庫補助負担金等の減額があり、結果として前年度を下回った。また、税制改革に
 よる地方特例交付金の削減や家屋の評価がえによる固定資産税が減少した。安定した財源確保のため
 に、国、東京都の制度改正や枠組みの見直しなどに注視し、適切な対応をすることが必要である。
  予算編成においては各種交付金等の的確な把握を行う必要がある。このような中でさらなる積極的
 で自立的な財政運営と健全性が求められると同時に、広範囲かつ多種多様な市民ニーズに対応するサ
 ービスの提供に取り組むべきである。
  「創造的予算編成」に当たっては、インセンティブ手法を取り入れ、指定管理者制度の導入、補助
 金の見直しや自転車駐輪場の料金制導入等、受益と負担の適正化に取り組むなど財政運営に工夫が見
 られる。市民のセーフティ・ネットとしての安全安心のまちづくり、地域ケアの推進、子ども・子育
 て支援などの各種施策の取り組みは評価できるが、歳出予算の款別内訳の中で民生費が41.5%を占め
 ており、将来的に「元気な三鷹市」となるような視点で一定の目標値を設定し、抑制に努める必要が
 ある。
  以上を申し添えて賛成討論とする。
2 近年、景気が回復し、緩やかな経済成長が見込まれていると言われているが、その傾向は実感とし
 て我々市民には届いていない。
  本市の市税収入も1.3%の増収を見込んでいるが、それは税制改正による定率減税の引き下げや老
 年者控除の廃止など、まさに市民の痛みのたまものである。
  こうした市民から預かった大切な税金の使い道は市民生活に還元されなければならない。
  少子高齢化の時代に当たり、民生費が40%を超えた。我々としては単に総体として数値の多寡で判
 断するのではなく、国の制度変更によるやむを得ない事由や市民生活に配慮して、市独自によりサー
 ビスを充実した事業など個別事業を吟味した結果、その積み重ねによる数値であるものとして評価を
 する。
  また、昨年発生した大規模水害に対する取り組みや住居用建築物のアスベスト調査など、市民不安
 を解消する施策として積極的な推進を要望する。
  地方分権時代に真の協働を目指す本市であるが、高山小学童の建設を見ても若干、市民感覚とのず
 れも見られる。
  今後、我々としても市民生活の安定のために協力をするが、行政側も市民の視点に立った施策の推
 進を図ること、また、引き続き市民生活の現状を的確に把握することに努め予算の執行に当たること
 を要望し、本予算に賛成する。
    ----------------------------------------------------------------------------
            平成18年度三鷹市老人保健施設事業特別会計予算
                   〔付 帯 意 見〕
1 はなかいどうの運営に当たっては、ホテルコストの導入により利用者負担がふえていることにかん
 がみ、本市における高齢者福祉のモデルとなるよう、利用者の声を把握・反映し、より一層のサービ
 ス向上に努めること。
    ----------------------------------------------------------------------------
            平成18年度三鷹市介護保険事業特別会計予算
                 〔本会計に対する反対討論〕
1 第三期介護保険事業計画の策定において、市民の意見を聞き、改定のための取り組みとして検討会
 議や市民説明会の開催は評価するものである。また、基金を取り崩して保険料の大幅増を抑制したこ
 と、市独自の利用料の減免など減免策の継続・拡充についても市民負担の軽減策の実施として評価す
 るものである。しかし、6段階以上の保険料の多段階制によって、応能負担によるより適正な高額所
 得者への保険料の段階を設定できるのに、6段階にとどめ、保険料を4,000円まで引き上げたことは
 容認できない。また、収入がふえないのに税制改革によって非課税から新たに課税になった人の利用
 料の据え置き、減免制度や本市独自の保険料減免など市民負担軽減の対応がまだ不十分である。
  よって、本予算に反対する。
 以上が、本委員会に付託された平成18年度三鷹市一般会計予算ほか7件に係る審査の報告であります。よろしくお願いいたします。
 なお、予算審査特別委員会委員の名前を付記してありますので、御参照いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
   〔付記〕予算審査特別委員氏名
    ◎丹羽 秀男    ○後藤 貴光     緒方 一郎
     白鳥  孝     斎藤  隆     高谷真一朗
     田中 順子     栗原 健治
                      (◎は委員長、○は副委員長)


◯議長(金井富雄君)  以上をもって予算審査特別委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第19号 平成18年度三鷹市一般会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯3番(久保田輝男君)  それでは、平成18年度の三鷹市一般会計予算に対する討論をさせていただきます。委員会では討論していなかったということでございますので、よろしくお願いいたします。
 先日は、気象庁が東京の桜の満開宣言をいたしました。きょう役所に来る途中、深大寺、宇宙研究所、桜が満開でございました──ちょっと、そこ起こせよ。今回の予算は、清原市長当選以来4年目の一つの節目の予算として私ども会派も関心を持って見てまいりましたが、きょうの桜のように、まさしく清原予算が桜花らんまん、清原カラーが随所に見られ、今、市民から求められている声を最大限反映させようとする取り組みへの努力に対し、私ども会派として評価をしているところでございます。
 この新年度の予算における各施策が、次の年度にも引き続き生かされることを期待しているところでもあります。特に施政方針の中で示されている予算編成における背景の中で、国における行政改革、この改革に伴う痛み、これを引き受けざるを得ないとして市民と直接向き合う自治体として、そのセーフティ・ネットの機能を果たそうとする市側の姿勢に、私ども会派も共感をしているところでございます。
 各施策を具体的に見ますと、今最も求められている安心安全へのまちづくりへの取り組み、地域ケアの推進事業、子ども・子育て支援への取り組み、バリアフリーへのまちづくり、IT活用へのプロジェクト、協働へのまちづくり、アスベスト対策、耐震対策など、この取り組みについては、私ども会派が常々訴えてきたものであり、しっかりとした取り組みを願うところでもあります。いずれも財源が伴う事業であり、私どもが主張しております事業仕分けによる行政の効率化、これを訴えてきましたが、この点については明確にされていないのが不満でございます。
 職員定数の削減、事業の効率化、民間活力の導入など、行財政改革は今後も積極的に取り組まなければならないテーマでもあります。先進自治体を自負する三鷹として、さらに本格的なこの取り組みを期待するところでもあります。このことを要望いたしまして、平成18年度の一般会計に対する賛成討論とさせていただきます。


◯12番(杉本英騎君)  2006年度三鷹市一般会計予算について討論します。
 私たち市民の党は、かねてより小泉構造改革の負の側面である経済の二極化による市民生活の窮乏と、三位一体改革による地方自治体への負担転嫁の中で、教育・子育て施策の推進とセーフティ・ネットの充実を最重点課題として経営資源の集中を図るべきであると主張してきました。
 歳入の根幹である市税収入が低迷し、国庫補助負担金等の削減による影響額が2006年度約1億6,000万円、2007年度以降約5億9,000万円見込まれるという厳しい財政状況の中にあって、民生費を前年度比2億4,000万円余、0.9%ふやし、その結果、予算額における構成比が41.5%に達したことは、高福祉の実現を目指してきた三鷹市政を継承する清原市政の努力として評価をしたいと思います。
 一昨年、三鷹市は日本経済新聞社の自治体ランキングにおいて、子育て日本一の評価を得ました。一つの第三者の評価とはいえ、1996年以来、高齢者、障がい者に子育てを加え福祉の3本柱として長年にわたって施策を進めてきたことの評価であり、子育て支援を最重要課題として取り組んできた私としては感慨にたえません。
 2006年度は子育て支援において、保育の質を確保し、さらなるサービスの展開を図るものとして、三鷹市社会福祉事業団を受け皿に、市の責任をより重視した保育園の新たな公設民営の方策が提案されています。子ども、保護者及び保育士にとってよりよきものとなるよう、市民の十分な合意のもとに進められることを望みます。と同時に、認可保育園と認可外保育園の利用者負担の格差を早急に是正することを要望します。
 教育において、本年4月、第二中学校区において小・中一貫教育校、にしみたか学園が開園をします。経済の二極化が進み、教育格差が子どもたちの、ひいては我が国の将来を危うくする重大問題となっており、児童・生徒の教育を保障するために何としても成功させなければなりません。
 次に、本年度新規事業の公共施設の保全・活用に向けた取り組みは非常に重要であると考えます。先進自治体では、数年前からファシリティーマネジメント、ストックマネジメントなどの研究・取り組みが行われています。三鷹市においても、人口急増期からバブル期にかけて建築された公共施設の維持補修・更新費が今後の財政運営に大きな影響を与えることは必至であり、この取り組みが市民との協働で行われるか、清原市政の真価が問われると思います。
 さらに障害者自立支援法施行への対応が新たに計上されています。清原市長が市長就任前から長年取り組んできたチャレンジド──障がい者を納税者へという運動と理念がこの三鷹市で具現化するよう、最大限の努力を望みたいと思います。
 また、国民保護法などの法制化によって、国民保護協議会の設置と国民保護計画の策定に160万円余が計上されています。これは国民保護と言いながら、米軍と一体化した有事に対応し、国民の基本的人権を侵害する新たな徴用令、国民動員令と言わざるを得ず、容認できるものではありません。しかし、この施策は清原市長が推進する施策とは言えず、これをもって本予算まで否決するものではないと考えます。
 議会においては、2005年度に「議会だより」の充実、市議会本会議のインターネット中継、議場システムの改修に8,400万円余が投じられ、本予算ではネットワークシステムの構築に約800万円が計上されています。この2カ年で9,000万円を超える投資が行われることになり、協働の一翼を担う議会がより市民に開かれ、活力に満ちたものとならなければ、市民の厳しい指弾が待っていることを覚悟しなければなりません。
 名実ともに教育・子育て日本一を達成し、セーフティ・ネットが充実した安心安全の三鷹市を市民との協働によって実現すべく私たちも力を尽くすことを表明し、賛成討論といたします。


◯18番(半田伸明君)  前年度の予算案と比較いたしますと、投資的経費は著しく落としていて、平成12年度以降を比べますと、非常によい予算なのではないかと思っております。物件費や補助費の部分ですね、増加傾向があるものの、義務的経費の削減である程度それに対応しているというのが今年度予算の最大の特徴なのかなと思っております。未来の子どもたちに借金を残さないという会派のスタンスから見ても、今回の予算案は十分に賛成できる予算案であると考え、昨年度は反対をいたしましたが、今年度は賛成をさせていただきたいと思います。
 今回は予算ベースで、まず人件費なんですが、110億円台をちょっと切りそうです。これ以上の削減は、正直厳しいと思いますので、今後はまず、3番議員さんからもお話がありましたが、事業仕分けのことをですね、一つ一つの業務の見直しを行っていただいてですね、それぞれの業務を公共性の議論、これを進めていただく必要があると考えます。公が担わなくてもよいと解釈されるものについては、できるだけどんどん民間に開放していくべきではないでしょうか。今、職員分析をなされている最中だと思いますけれども、あわせましてですね、業務自体のですね、精査を行っていただきたい。その旨指摘をいたします。
 その際ですね、退職者が発生するであろう部分についてなんですが、うまく人員配置をするなどをしてですね、できるだけ退職者不補充の考え方で臨んでいただきたい旨、表明をさせていただきます。それぞれの業務の公共性の議論、この部分が進んでくれば、これも可能であると思われます。
 さらに、物件費、補助費の部分についてもう一言述べますと、これは、増加傾向は今後やむを得ないと思います。その部分について指定管理者制度の活用、特命随契を含む随意契約一般の見直しなどを含めですね、経常的な支出をなるべく控えるように努力していただきたいと思います。今までは定量削減といいますか、義務的経費の人件費の部分をですね、削減、削減、削減というのが一般的な行革の流れだったんだろうけれども、今後は物件費などを含めたその他経費でいかに工夫をしてですね、支出を減らしていくかという状況に変わってきたのではないか、そのように判断をいたします。義務的経費はそういった部分でですね、これ以上の削減はなかなか厳しいだろうと言われますので、物件費及び補助費等の部分について、次年度の予算以降もですね、より一層の厳格な支出の見直しをお願いしたいと思います。
 さらに、今予算案について及び今議会についての最大のポイントは、やはり各議員さんからもお話があったように、ファシリティーマネジメントの論点が浮上してきたということにあろうかと思います。そういった部分で、各会派からもいろいろな意見が出されました。我が会派からも一言申し上げたいんですが、その他経費のいわゆる維持補修費の部分に該当するかと思いますけれども、いわゆる公共施設の維持改修費用の部分についてですね、費用の算出についてなんですが、今後検討が始まると思うんですが、そもそも既存施設のですね、改修の費用自体を、公の機関がですね、本来的に出さなければいけないものなのかについて、ちょっと問題提起をさせていただきたいと思います。
 従来は、公共が所有している施設の老朽化、これが原因となるふぐあいの関連リスクはですね、民間事業者に移転することは不可能であると、そういうふうに言われておったんですが、公共の自己責任でやるしかないと、そういう意味では考えられてきていたんですけれども、例えば建てかえの場合ならですね、施設自体を民間に所有させるという発想もありだと思うんですね。もう一つ言うと、大規模修繕であれば、該当施設を名目上の金額で事業者にリースをしてしまう。いわば一種の見方を変えた所有権譲渡だと思うんですが、そういった部分で、いわば改修のリスク自体を民間に転嫁してしまう。そういう発想が必要なのではないでしょうか。現に大阪市の計画調整局は、既存施設の改修関係のですね、PFIを支出ゼロでできるのではないかという検討を始めているそうです。ぜひ行政改革ナンバーワンと言われている我が市もですね、PFIと言ったらどうしても初期投資からというイメージになってしまうんだけれども、既存施設の改修の費用についてですね、PFIの手法を用いてですね、いわばアメリカ型ではなくイギリス型ですね、それをうまく活用することによって、支出をいかに減らすかという部分をですね、ぜひ今後、議論の土台にのせていただければと思います。
 そういった意味で、一つ例えば例として挙げられるのが、これは大阪で検討が始まっているようなんですが、改修が必要な公共施設でですね、PFI事業者自体が民間の収益施設を合併・併設をする。この収益を、それ自体は耐震の改修費に充てるというような検討もなされているようです。今後はですね、その他経費の維持補修費の部分で頭を痛めるのが何年も続いていくんだろうと思うんですが、その部分で、ぜひ支出ゼロ型PFIの検討をですね、ぜひ企画サイドで始めていただきたいと思います。及び物件費、補助費の部分については、先ほど申し上げた点を指摘させていただきたいと思います。
 本年度の予算は賛成をいたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数をもって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第20号 平成18年度三鷹市国民健康保険事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯19番(増田 仁君)  討論します。後の介護保険事業とも関連しますが、生存に直結する部分は単純に経営という概念は当てはめられないことを事前より会派で主張しています。その点から、地方自治体財政に依存した形での保険料の差が生じる現状というのは問題があります。
 地方分権推進の論点による地方自治体運営ではなく、国がすべて直接携わるのが国民全体の社会福祉としてあるべき形と考えています。市独自で保険料増の抑制に向けての繰入金や、介護においての基金取り崩しなどの努力はもちろん評価はします。しかし、現場である地方自治体の対応には限界があり、保険料の増が続き、市民負担が増すことや、市財政の負担増など引き続き問題は継続していることから、予算には賛成することができません。反対とします。


◯27番(森  徹君)  それでは討論いたします。この特別会計の中に、精神医療の改悪や税制改悪により連動した値上げ部分など、認められない部分も含まれております。社会保障の考え方を投げ捨てた国の施策は、自治体と市民への負担を強いるものとなっております。景気回復の兆しが報道されているわけでありますが、市民生活にはその実感が全く感じられない。自営業者や収入の低い人が加入する国保世帯を国は痛めつけているというふうに言えます。
 市民生活を守る上から、三鷹市は独自の保険料の減免策を行うとともに、安心して医療が受けられるよう被保険者の生活に留意した対応を求め、国保財政全体の運営については賛成とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第21号 平成18年度三鷹市下水道事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第22号 平成18年度三鷹市再開発事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯12番(杉本英騎君)  2006年度三鷹市再開発事業特別会計について討論します。
 私たち市民の党は、三鷹駅南口駅前広場第2期整備事業について、既存のデッキを活用したエレベーター、エスカレーターの増設によるバリアフリーへの対応を主張し、総額65億円に上るこの事業に反対してきましたが、本年度、三鷹駅南口西側地区協同ビル(仮称)に接続する新たなデッキの建設に1億3,500万円余が予定されており、賛成できません。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第23号 平成18年度三鷹市老人医療特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯2番(川原純子さん)  三鷹市老人医療特別会計予算について討論いたします。
 老人医療費の国民全体の医療費に占める割合は、ここ数年、37〜38%の高どまりになっています。また、老人1人当たりの診療費は、一般と比較すると4.7〜5倍、入院では6.7〜7倍、外来で4倍と高く、高齢者は入院、外来とも受診率が高く、また受診日数も多いことが統計上示されています。三鷹市では、総額120億を超える老人医療費の内訳で、入院費が全体の41%、通院費が30%、薬代が20%と大別されます。この特別会計では、実際に生じた医療行為の費用をレセプトからそのまま計上されているわけですが、その動向と経緯、そして今後の傾向性については十分に吟味をする必要があると考えます。
 例えば地域特性としての疾病の内容と発症状況、患者の受診動向、保健事業、三鷹市及び周辺の医療提供体制及び介護サービスの実施状況、医療に関する住民意識やニーズの動向等をよく調査することが大切です。その上で、例えば奈良市のように、病院に集う高齢者の方々の特技と経験を生かした音楽療法等の活用で実際の老人医療費自体の削減にもつながったように、高齢者の方々が生きがいを持って生涯を送れるよう、医療現場の実態もよく勘案しながら、他の健康の増進施策との組み合わせも検討されるべきだと思います。
 今後は、予算審査と決算審査時での詳細な資料等情報の提供や医療、保健、介護各機関とのより一層の連携と強化を要請して、賛成討論といたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第24号 平成18年度三鷹市老人保健施設事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第25号 平成18年度三鷹市介護保険事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯12番(杉本英騎君)  2006年度三鷹市介護保険事業特別会計予算について討論します。
 私たち市民の党は、三鷹市介護福祉条例の一部を改正する条例について、厚生委員会において3億円の基金の取り崩しは評価するが、所得段階を6段階ではなく8段階にすべきであると斎藤 隆議員が反対討論をしました。
 本予算において、現行年額4万800円の保険料の引き上げを、基金の取り崩しにより4万8,000円に抑制するとともに、通所介護・通所リハビリテーションを利用する低所得者の利用負担割合を現行の6%から5%に引き下げ、特別養護老人ホーム・短期入所の介護サービスを利用する低所得者への減免制度を拡充したことは評価します。
 しかし、年金生活者がほとんどを占める第1号保険者にとって、介護保険料の負担増は容易ならざるものがあります。所得段階を8段階にし、所得金額800万円以下の人々に対する負担軽減を図るべきであると考え、反対をいたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第26号 平成18年度三鷹市受託水道事業特別会計予算、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 本件は予算審査特別委員長報告どおり原案を可決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第7 議案第28号 教育委員会委員の任命について
    日程第8 議案第29号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
    日程第9 議案第30号 固定資産評価審査委員会委員の選任について


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第7 議案第28号から日程第9 議案第30号までの3件を一括議題といたします。
                 〔書記朗読〕
 提案理由の説明を求めます。市長 清原慶子さん。
              〔市長 清原慶子さん 登壇〕


◯市長(清原慶子さん)  ただいま上程されました議案第28号から議案第30号までの3件につきまして御説明申し上げます。
 議案第28号 教育委員会委員の任命について
 この議案は、本年5月25日をもって任期満了となります教育委員会委員につきまして、引き続き磯谷文明さんを任命いたしたいので、議会の御同意をお願いするものでございます。
 磯谷文明さんは再任でございますので、御紹介は省略させていただきますが、略歴は議案添付資料のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
 議案第29号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
 議案第30号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
 以上の議案2件につきましては、いずれも本年3月31日をもって任期満了となります固定資産評価審査委員会委員につきまして、引き続き外立憲和さん、実藤一稔さんを選任いたしたいので、議会の御同意をお願いするものでございます。
 お二人につきましても、再任でございますので、御紹介は省略させていただきますが、略歴は議案添付資料のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
 提案理由の説明は、以上でございます。
 よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
               午後3時13分 休憩



               午後3時50分 再開
◯議長(金井富雄君)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第28号 教育委員会委員の任命について、これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。議案第28号は原案に同意することに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第29号 固定資産評価審査委員会委員の選任について、これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。議案第29号は原案に同意することに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  議案第30号 固定資産評価審査委員会委員の選任について、これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。議案第30号は原案に同意することに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第10 意見書(案)第1号 さらなる総合的な少子化対策を求める意見書
    日程第11 意見書(案)第2号 抜本的な都市農業振興策の確立を求める意見書


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第10 意見書(案)第1号及び日程第11 意見書(案)第2号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。5番 緒方一郎君。

              〔5番 緒方一郎君 登壇〕


◯5番(緒方一郎君)  お手元に御配付の意見書案文を朗読して提案説明にかえさせていただきます。

意見書(案)第1号
   さらなる総合的な少子化対策を求める意見書
意見書(案)第2号
   抜本的な都市農業振興策の確立を求める意見書
 上記2件の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 緒方 一郎
                          賛成者    〃    丹羽 秀男
                           〃     〃    川原 純子
                           〃     〃    久保田輝男
                           〃     〃    永原 美代

             さらなる総合的な少子化対策を求める意見書
 2005年版「少子化社会白書」では、04年の合計特殊出生率が1.28と過去最低を更新したことを踏まえ、我が国を、初めて「超少子化国」と位置づけた。
 予想を上回る少子化の進行によって、速報値であるが、いよいよ「人口減少社会」に突入し、これまで講じられたさまざまな少子化対策を超えて、依然として少子化傾向に歯どめがかかっていない。
 これまでの施策の徹底的な検証とともに、効果的な支援策のさらなる検討と創出が必須となっている。
 その上で、今後の少子化対策は、単に少子化への歯どめがかかることだけを目的とするだけではなく、すべての子どもたちが「生まれてきてよかった」と心から思える社会、それが実感できる制度とシステムを実現していく視点が、大変重要であると考えられる。
 「出産・子育て」は、世代を超えて、地域全体、社会全体がサポートできる体制を構築すること、そしてそれは、子育てへの「経済的支援」のほか、地域や社会における支え合う子育てのための「環境整備」、働き方を見直す社会への「構造改革」など、総合的な視点から組み合わせた子育て支援策を展開すべきであると考えられる。
 よって、本市議会は、政府に対し、さらなる総合的な少子化対策として、次のような施策を早急に検討し、そして実現するよう強く求めるものである。
                       記
1 支給対象年齢や所得制限の緩和策を含む<抜本的な児童手当の拡充>を進めること。
2 出産一時金の拡充や、妊産婦健診への助成拡大等の<出産費用負担の軽減>を図ること。
3 子育て世代への良質な住宅提供に資する民間賃貸住宅等の登録制度の創設や、公共住宅における優
 遇措置の拡充、及び社会福祉施設(保育施設等)との一体化整備等、<子育てに適した住宅支援の充
 実>を図ること。
4 保育所の増設等受け入れ児童数の量的な拡大とともに、一時保育や特定保育等、保護者の就労形態
 の多様さに対しても、柔軟に対応できる保育所の整備、保育要件の弾力化、保育水準の向上等の質的
 な拡充にも努めること。
  また、広場機能、ファミリーサポート機能の充実等、すべての家庭を対象とした地域子育て支援サ
 ービスの拡充や企業内保育所、大規模住宅内保育所等の支援を含め、<子どもを預けやすい保育シス
 テムへの転換>を図ること。
5 教育現場・施設とも密接な連携を強化しつつ、放課後児童クラブ等の整備を推進するとともに、受
 け入れ児童の対象年齢の拡大や、障がい児の受け入れ支援の拡充など、<放課後児童健全育成事業等
 の質量ともの充実>を図ること。
6 短時間勤務やフレックス、在宅ワークなど、子育てを中心としたライフステージの変化に対応でき
 る、弾力的な労働時間・就業形態の確保
  育児休業取得と有給休暇取得の推進のための中小企業への支援策の充実や、出産後等の女性の再就
 職のためのワンストップサービスの充実等、<仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が実
 現出来る働き方の見直し>を図ること。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
    ----------------------------------------------------------------------------
            抜本的な都市農業振興策の確立を求める意見書
 都市農業は、消費者に新鮮で安全な農産物を供給するとともに、緑地としての環境保全、市民との交流を通じたコミュニティの形成、災害時の緊急避難場所等、多面的な機能を担ってきた。
 近年、まちづくりを進めていく上でも、都市農業の果たしている役割が、再評価、新評価されるようになり、本市においても、「身近な農地・農業をできるだけ残してほしい」との、地域住民の要望が大変強く意識されてきた。
 「地域の資源」としての価値ある農地・農業を、後世の時代にも確実に残していくことが、まちづくりの重要な課題であると認識している。
 国政においては、平成11年に成立した「食料・農業・農村基本法」で、都市農業の振興が国の責務であると初めて明記され、昨年3月の「食料・農業・農村基本計画」の見直しに際しては、都市農業振興への一定の配慮が示され、10月には、農林水産省内に「都市農業・地域交流室」が新設された。
 しかしながら、生産緑地法や都市計画法、相続税納税猶予制度などの、都市農業関連の現行法制や税制の根幹部分は、旧来の「宅地化優先」の価値観を色濃く残したままであり、国の改革への取り組みは、なお、不十分であると言わざるを得ない。
 こうした現状の下で、全国的には農地・農家の減少傾向が認められる中、今後の都市農業関連税制の見直しに当たっては、市街化区域内に農地を持つ農家が、希望を持って持続的に農業を営むことのできる仕組みに再構築し、「持続可能な都市農業」を実現する本格的な対策を急がなければならないと考える。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、都市農業者が安心して営農に取り組めるよう、下記に掲げる抜本的な都市農地保全・農業振興に取り組むよう強く要望する。
                      記
1 大都市圏における農地保全・農業振興のための新法「都市農業振興特別措置法(仮称)」の制定も
 視野に入れた、抜本的な都市農業政策を確立すること。
2 農業構造改革の一環として、集落営農・法人化が推進されているところであり、相対的に地価の高
 い都市部、及びその周辺においても、農業法人の設立が円滑に行えるよう制度を整備すること。
3 認定農業者制度を都市農業にもマッチするように改革するとともに、中高年サラリーマン等の援農
 制度等、新たな担い手の参加を促す制度の創設を図ること。
4 学校給食と農家の連携など、都市部における「地産地消」を拡充するとともに、農業体験農園・市
 民農園などの市民参加型農業や、学校・学童農園などを通じた総合的な「食育」の一層の普及促進を
 図ること。
5 上記の政策課題に対処するため、関係各府省・機関による、時代に即し時代を先取りする「都市農
 業政策」への横断的な検討機関を設置し、平成18年度中に成案を得ること。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
 よろしくお願いをいたします。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。意見書(案)第1号 さらなる総合的な少子化対策を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第1号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第1号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第2号 抜本的な都市農業振興策の確立を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯14番(嶋崎英治君)  抜本的な都市農業振興策の確立を求める意見書について、討論をさせていただきたいと思います。
 都市の農地が果たす役割は、本当に大きいと思います。土に触れ、命をはぐくむ喜びを肌で感じることのできるすばらしい営みだと思います。レジャー農園の人気の高さ、市民農園の要望が多いことも、都市の農地の大切さを示していると思います。問題は、税制も含めた日本の農業政策のあり方です。後継者が希望を持って農業にいそしめ、後継者もどんどん生まれる、そういう状態にしたいと思います。それには食糧自給率を高めていくことなど、抜本的な農業政策の改革が求められていると思います。本意見書のいう農業法人化の問題点や、都市農業振興特別措置法(仮称)については、内容をきわめなければならないことがありますが、大筋賛成したいと思います。
 この際、私も小学生のころから高校生まで、土に遊ぶというか、ものをつくってきた経験があります。そのことからすれば、本当にこの都市でそういうことができるということは、この上ない喜びだと思います。そして、この際、日本の農業の現状と未来について少し意見を述べさせていただきます。
 山間部の棚田、森林が都市で生活する人にとって、水や空気を含めて潤いのある生活を保障してくれました。それが、市町村合併などにより、人々が森、棚田を離れていくということは、このままいくと必至だと思います。山間部の森林、棚田の保全に今努めることがあわせて必要だと思いますし、都市農業を含めた日本の農の見直しが図られ、団塊の世代の活躍の場が希望を持って生まれてくることを期待して、本意見書に賛成したいと思います。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第2号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第2号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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    日程第12 意見書(案)第3号 アメリカ産の牛肉輸入再開に関する意見書
    日程第13 意見書(案)第4号 米軍のトランスフォーメーションに反対する意見書
    日程第14 意見書(案)第5号 労働時間の規制緩和に反対する意見書
    日程第15 意見書(案)第6号 イラクに派遣された自衛隊員の被曝検査の実施を求める意見
                   書


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第12 意見書(案)第3号から日程第15 意見書(案)第6号までの4件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。14番 嶋崎英治君。
              〔14番 嶋崎英治君 登壇〕


◯14番(嶋崎英治君)  お手元に配付させていただきました案文を朗読させていただいて、提案にかえさせていただきたいと思います。

意見書(案)第3号
   アメリカ産の牛肉輸入再開に関する意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 嶋崎 英治
                          賛成者    〃    森   徹
                           〃     〃    杉本 英騎
                           〃     〃    増田  仁

             アメリカ産の牛肉輸入再開に関する意見書
 BSE(牛海綿状脳症)に感染の危険性があるアメリカ産牛肉の輸入は、消費者を中心とする世論は、安全性を危惧し、さまざまな指摘をしていたにもかかわらず、政府は、2005年12月12日「リスクは非常に少ない」として輸入再開を決定し、実行した。
 しかし、解禁してわずか1カ月後に危険部位として、本来除去されていなければならなかった脊柱部がついたままの牛肉が成田空港の検疫手続中に発見されたために、政府は1月20日、再度禁輸措置をとった。
 さきの輸入再開の決定に当たっては、食品安全委員会の委員の間からも、アメリカの食肉業者がきちんと危険部位を取り除けるのかという不安の声が出ていた。その指摘がすぐに的中したのである。また、国会審議を通じて明らかになったように、政府は、2005年11月18日に「輸入再開に現地調査が必要」ということを閣議決定していながら、これを履行せずに、視察団の派遣前に輸入再開を実行してしまった。閣議決定に反することを政府みずからがしてしまったことになる。
 このように、今回のアメリカ産牛肉の輸入再開は、極めて拙速でずさんな対応と言わざるを得ない。アメリカ側の強力な政治的圧力が背景にあったとも言われているが、事は「生命」に係る重要なことである。人々の日常生活に欠くことのできない食べ物に関して、今回のような事件が発生したことは国民に大きな不安を与えることであり、本来あってはならないことである。
 しかるに、アメリカ政府関係者の交通事故になぞらえての輸入再開を求める発言は、断じて認めることはできない。
 今後、アメリカ産牛肉の輸入問題を検討するに当たっては、今回のようなずさんで拙速な政府の対応を十分に反省し、原点に立ち返って徹底した安全対策を最優先するとともに、専門家はもとより消費者の意見も十分に聞き、米国産牛肉の輸入が妥当かどうか、一から議論をやり直す必要がある。同時に、今回は脊柱つきであったから成田空港の検疫という水際で発見することができたが、アメリカ政府の検査・監視体制は不十分と言わざるを得ない。月齢「20カ月以下」と「21〜30カ月以下」が混在していた場合、完全に区分けすることができるのかという疑問が依然として残る。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、アメリカの検査・監視体制について、トレーサビリティー、全頭検査、特定危険部位(SRM)の除去など日本と同様の安全基準が確保されるまで、アメリカ産の牛肉輸入を再開しないよう強く求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
    ----------------------------------------------------------------------------
意見書(案)第4号
   米軍のトランスフォーメーションに反対する意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 嶋崎 英治
                          賛成者    〃    杉本 英騎

           米軍のトランスフォーメーションに反対する意見書
 米軍のトランスフォーメーションとは、世界の中で絶対優位の経済機構と1,000兆円に及ぶGDPの権益を守るために、主要な脅威と新たな脅威に向けて全世界に配置されている20万人の米軍の再配置計画である。米国の裏側を第7艦隊で軍事的な支配を確立していて、日本列島をその最重要拠点と位置づけている。
 現在進行している米軍のトランスフォーメーションの特徴は次の4点に集約される。
 (1) 同盟国の役割の強化と米軍を歓迎するところに配置する
 (2) 地域を越える能力を重視する
 (3) 迅速能力展開、同盟国の柔軟な法制度と支援制度
 (4) 数でなく能力重点
 以上のような観点から、ヨーロッパから軍隊を移動させ、不安定なところにシフトし、日本の自衛隊とともにアジアの憲兵になるために米軍の軍事基地をより強化しようというものである。
 具体的には、米陸軍第一軍団司令部(権限は中東から日本までの米国の裏側全体に及ぶ)の座間キャンプへの移駐であり、原子力空母の横須賀母港化であり、岩国基地への米海兵隊の移駐など日本列島総体を米国の基地帝国とし、横田基地への航空自衛隊の移駐、岩国への航空団の移駐、相模原補給廠への1,300人の移駐を初め自衛隊もトランスフォーメーションしようというものである。
 こうした米軍再編を地元自治体との協議もなく、政府は強引に押し進めようとしている。それに対して、相模原市は、自治体として反対行動懸垂幕・横断幕、ポスターなどを行い、神奈川県も懸垂幕を掲げ、知事は防衛庁交渉を行っている。
 米海軍厚木基地に所属する空母艦載機の米海兵隊岩国基地への移転案について、受け入れの是非を問う岩国市の住民投票が3月20日に行われた。投票率は、成立要件の50%を超え、反対は4万3,433票となり、投票資格者8万4,659人の51.30%に達した。全国で初となった中間報告をめぐる住民投票は、圧倒多数で「NO」の判断を示した。井原勝介市長は結果を受け、移転案の撤回を国に求める行動をした。
 米軍は、60年以上にわたって数え切れないほど多くの事故や犯罪を繰り返している。昨年12月22日、八王子市大谷町の国道交差点で米海軍厚木基地の女性二等水兵が横断中の小学生男児3名をひき逃げし、重軽傷を負わせたこと。続いて、本年1月3日、横須賀で女性会社員が空母・キテイホークの乗組員によって惨殺されたこと。同7日には、佐世保市で米海軍佐世保基地配備の強襲揚陸艦エセックスの乗組員がひき逃げ致傷事件を起こすなど米兵による犯罪が頻発している。
 米軍再編が大々的に推進されようとしている中で、これらの犯罪が示しているのは、永続的な米軍の居座りとグローバルな軍事行動の拠点化が日本国民の生命を踏みにじっている実態であり、今後ますますその危険性が大きくなるということである。
 さらに、横須賀に配備される予定(2008年)の原子力空母の原子力出力は、30万キロワット級の原発と同程度と言われ、その原子炉は、日本の法規制が及ばない危険なものである。
 トランスフォーメーションを受け入れることにより、米軍人による犯罪と屈辱的な事態はますます増加することは容易に予測できる。
 さらに、米軍が起こす戦争により、人々が危険にさらされることは必至である。
 よって、本市議会は、政府に対し、米軍のトランスフォーメーションを受け入れないことを強く求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
    ----------------------------------------------------------------------------
意見書(案)第5号
   労働時間の規制緩和に反対する意見書
意見書(案)第6号
   イラクに派遣された自衛隊員の被曝検査の実施を求める意見書
 上記2件の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 嶋崎 英治
                          賛成者    〃    中村  洋
                           〃     〃    谷口 敏也
                           〃     〃    高谷真一朗

              労働時間の規制緩和に反対する意見書
 厚生労働省の「今後の労働時間制度に関する研究会」は、1月25日、一定の要件のもとで、事務系・技術系労働者を8時間労働制の枠外にし、労働時間制限や超過勤務割り増し手当の支払いのない制度提案を盛り込んだ報告書をまとめた。
 厚生労働省は、労働基準法を「改正」し、2007年に制定する予定の「労働契約法」に盛り込みたい方針であると言われている。
 「報告書」は、「自律的に働き、かつ、労働時間の長短ではなく、成果や能力などにより評価されることがふさわしい労働者」がふえているとし、それらの労働者に対しては労働時間規制の適用除外の「新裁量労働制」を導入すべきだとしている。
 制度を適用する要件として、まる1、職務執行の手法や労働時間配分について使用者から具体的な指示を受けていないこと、まる2、労働時間の長短ではなく成果や能力に応じて賃金が決定されていること、まる3、一定水準以上の収入が確保されていること、まる4、本人が同意していること、まる5、健康状態が確保されていること、まる6、労使協議に基づく合意があることなどを挙げている。
 しかし、裁量労働で働く労働者がこのような適用要件を満たし、自己裁量で働ける立場や環境にあるのかどうかについては、労働組合側からも強い疑問の声が上がっている。また、これまでの裁量労働で働いている当事者からは、「業務量が過大」、「労働時間が長い」などの強い不満が上がっている。
 「報告書」は「恒常的な所定外労働の削減や賃金不払い残業の解消」、「有給休暇の取得促進」、「限度基準を超える残業に対する高い割増」などについても提案しており、これらの提案は改善策としては一定の評価はできるが、8時間労働制の除外の拡大については慎重に対処しなければならない。なぜなら、現下の8時間労働制においても、所定外労働時間がふえ、業務も複雑化する中で労働者は常に疲労感を持ち、健康障害が広まり、過労死が頻発している実態や家庭において家族の触れ合う時間が制約され、少なくなっていることなどの深刻な状況を考慮すれば、現時点で労働時間の規制緩和は大いに問題がある。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、労働時間の規制を緩和する労働基準法の「改正」は行わないよう求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
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         イラクに派遣された自衛隊員の被曝検査の実施を求める意見書
 米英軍は放射性廃棄物である劣化ウラン(DU)を兵器に転用、イラクに撃ち込み、多くの人々を殺傷した。その上、戦場に残った毒物であるウラニウムが原因と見られるがんや白血病が、子どもたちを含めて多くの人々を死に追いやっている。
 ウラニウムは放射性物質であり、放置されればそれが呼吸などを通じて体内に入り、放射線や重金属毒性の影響で病に倒れることになる。DUによる低線量被曝は、アルファ線が遺伝子を傷つける作用が高いという性質上このような兵器を戦争に使うことを禁止しているが(ジュネーブ条約等)、現実にイラクの人々は、今大きな脅威にさらされている。特に子どもを襲うがんや白血病の被害は、家族も含めて大きな悲劇を生んでおり、国境を超えた医療支援が求められている。
 昨年11月、市民運動団体の招きで来日したイラク帰還・元米兵ジェラルド・マシュー夫妻は、広島、長崎で、被爆者を初め現地の人々と交流し、原爆資料館を訪れみずからの病像と似ている実感を持った。東京では、みずからのイラク、サマワでの従軍、体調異変、検査結果(通常の4〜8倍のDUが体内にある)を報告し、ヒロシマ・ナガサキの人々と同じ症状になっていると感じ、アメリカ人の一人として原爆を落としてしまったことを申しわけなく思うと語り、自衛隊員の被曝検査と家族への支援を呼びかけ、帰国した。
 ペンタゴン関係者も、サマワはDUで汚染されていると証言をしていることも明らかになった。
 よって、本市議会は、政府に対し、イラクに派遣され、帰国した自衛隊員及びこれから帰国する自衛隊員に対してDUの被曝検査・特殊健康診断を実施し、使用者の保護安全義務を全うすることを求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
 以上です。どうぞよろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。
 意見書(案)第3号 アメリカ産の牛肉輸入再開に関する意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯6番(後藤貴光君)  討論いたします。牛肉の安全性については、全頭検査こそが安全を保障してくれるといった誤解がいまだに日本では少なくない意見だと思われますが、食の安全の保障に当たって重視されるべきなのは、むしろ危険部位の確実な除去です。国内においては、BSE検査には感度の問題で検出限界があることから、BSEの原因物質がたまりやすい危険部位の除去を全頭で続ければ、検査対象から検出限界以下の若い牛を外しても、患者が出るリスクがふえることは考えられないため、平成17年4月1日に屠畜場におけるBSEにかかわる検査の対象となる牛の月齢を規定する厚生労働省関係牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則第1条を改正し、BSE検査の対象月齢をゼロカ月齢以上から21カ月齢以上と見直しました。
 アメリカ産に限らず牛肉の安全については、高齢の牛ほど異常プリオンを多く蓄積している可能性があるため、牛の月齢の把握と危険部位の確実な除去についての体制の確立などが重要であり、輸入の条件が国産牛と同等の安全性の確保となるのは当然のことです。しかし、本意見書では、アメリカの検査・監視体制について全頭検査の実施を求めており、これは日本の国内法よりも厳しい基準を求めるものです。よって、輸入牛肉に対しては、国内産牛肉と同等の安全性の確保が必要であり、アメリカ産牛肉の輸入再開に当たっては、十分な調査とその実効性確保のための検証が必要ですが、上記に述べた理由により、本意見書には反対をいたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第3号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第3号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第4号 米軍のトランスフォーメーションに反対する意見書、これより質疑あわせて討論を願います。
               (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第4号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第4号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第5号 労働時間の規制緩和に反対する意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯2番(川原純子さん)  労働時間の規制緩和に反対する意見書について討論いたします。
 この4月から労働審判制度のスタートや、来年の改定をめどとした労働契約法案について議論など労働法制の改革が進行しています。その根底には、労働基準法制定以来今日まで中核となる産業構造がダイナミックに変化しています。製造業の全盛時代の仕事の価値は、ほとんどが職場での拘束時間を基準にはかられていました。90年代に入るとサービス業の就労者数も劇的に増加し、それはホワイトカラー、専門的・技術的職業、管理的職業、事務、販売の従事者が全就労人口の過半数を占めるようになりました。これらホワイトカラーの労働の成果は、勤務時間の長短では決められず、また、比例してもいませんでした。また、労働時間と非労働時間の境目がはっきりしない現状を踏まえて、賃金と労働時間を分離する考えも適用され始めています。
 現実に正社員の3分の1の人が自宅に持ち帰り仕事をしていることや、サービス残業をしているという、いわば名目だけの労働時間の換算という実態との乖離の現状を考えるとき、厳格な労働者保護を定めるほか、この意見書で触れられている懸念要因への激変緩和措置も取り入れながらも、多くの選択肢の一つとしてこの労働時間の規制緩和は、やはり改革・改善のためには必要な前提要件であろうと考えます。
 長時間での職場の拘束を嫌って、仕事よりも子育てや介護などの家庭生活、また趣味や地域貢献を優先したいという人もいれば、仕事を通じて自己の夢の実現や自己の成長を望む人もいると思います。多様な雇用と労働環境、多彩な生き方、働き方の現出に対して、追認ばかりの繰り返しで立ちおくれている法令の改革論議の進化と、新しい法整備の実現を強く求める立場から、この意見書には反対いたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第5号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第5号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第6号 イラクに派遣された自衛隊員の被曝検査の実施を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯2番(川原純子さん)  イラクに派遣された自衛隊員の被曝検査の実施を求める意見書について討論いたします。
 イラクに派遣された自衛隊の活躍については、地道に人道復興支援活動に従事し、当初の給水・衛生・医療支援や、道路・橋梁の修復、病院や学校や公共施設の補修・改修に努めています。特に安全な水の給水活動の成果として、乳幼児死亡率が従来のデータの3分の1に減るなど、日常生活における衛生面の改善は目をみはるものがあります。今後は、引き続きODA援助の貢献を地域に定着化するため、大型発電所の建設の促進や、メソポタミア湿原の再生を目指すかんがい施設の建設を初め、農業・土木・治水工事の推進を通して、より多くの雇用創設と継続的な就労関係の確保、隣国に避難せざるを得なかった難民の帰国事業への貢献にも携わっております。全く広報不足を嘆くとともに、正確な情報も伝えるべきと考えています。
 劣化ウラン弾そのものについても、いわゆる放射能性のウランと劣化ウランとの違いや、科学的、医学的な見地から見た危険性の論点、実際の症例との因果関係等についても、まだまだ検討される疑問点が多く、DU、つまり、劣化ウランが体内にあるという表現と、その検査結果そのものこそ検証されるべきと考えられます。灼熱と乾燥のイラクから帰還される自衛隊員の健康管理や健康診断、検査は欠かせないことですが、劣化ウランによる被曝だけを強調する意見書の、この視点については反対いたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第6号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第6号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
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    日程第16 意見書(案)第7号 貧困と社会的格差の新たな広がりの是正・克服を求める意見
                   書


◯議長(金井富雄君)  日程第16 意見書(案)第7号 貧困と社会的格差の新たな広がりの是正・克服を求める意見書、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。27番 森 徹君。
              〔27番 森  徹君 登壇〕


◯27番(森  徹君)  案文を読み上げまして提案とします。

意見書(案)第7号
   貧困と社会的格差の新たな広がりの是正・克服を求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 森   徹
                          賛成者    〃    高谷真一朗

         貧困と社会的格差の新たな広がりの是正・克服を求める意見書
 政府が「構造改革」として進めてきた「新自由主義」の経済路線、すなわち大企業の利潤追求を最優先にし、規制緩和万能、市場原理主義、弱肉強食を進める経済路線は、1990年代末から貧困と社会的格差の新たな広がりという重大な社会問題を生み出している。
 1997年と直近の数字を比較すると、生活保護世帯は60万世帯から100万世帯を突破した。本市においても、1,056世帯から1,873世帯に広がっている。
 全国的には、教育扶助・就学援助を受けている児童・生徒の割合は6.6%から12.8%と2倍以上になった。貯蓄ゼロの世帯が急増し、10%から23.8%に達している。今までの延長線上でない、新しい重大な事態が急速に進んでいる。
 国際比較で見ても、日本における貧困層と社会的格差の広がりは顕著である。OECDの調査では、日本の貧困率は15.3%に達している。貧困率は、調査した25カ国の中で第5位で、OECD諸国の平均10.2%を大きく上回っている。
 これらの根底には、極端な低賃金や無権利状態に置かれた非正規雇用の急増など人間らしい雇用の破壊、中小零細企業への貸し渋り・貸しはがしなどによる経営苦・倒産・廃業の広がり、庶民増税、社会保障の連続的な負担増と給付減などがある。
 「構造改革」は、日本の社会をゆがめてきた。それは、人間がともに支え合う社会のありようを否定し、弱肉強食の寒々とした社会をつくり出しつつある。日本社会と経済の将来に向けての持続的な発展を不可能にするところまで、深い矛盾を蓄積している。もうこのまま事態を放っておくわけにはいかない。
 よって、本市議会は、政府に対し、「構造改革」と称した「新自由主義」の経済路線を転換した経済財政運営を行い、所得の再配分機能を復活させるなど政府が貧困と社会格差の是正・克服に全力を挙げることを求める。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
 よろしくお願いします。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。これより質疑あわせて討論を願います。


◯19番(増田 仁君)  討論します。構造改革に関し、現在負の側面がかなり出てきており、記載事項のように低所得者の増と、日々の生活に追われ、再起はかなり困難な状況です。構造改革にはよい面もあり、活性化した部分もあるものの、何でも改革すればよいものではないことが、新聞報道になる各種行政絡みの事件からも明らかです。国として適切に運営をしなければならない側面を考慮すると、貧困と極端な社会格差の是正により治安や社会秩序も安定し、その点を評価すれば、企業や高額所得者も適正な負担増は納得できます。
 政府には、世界の見本となる先進国として、国全体、国民全体が豊かになることを考えてほしいこともあり、賛成とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第7号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第7号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
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    日程第17 意見書(案)第8号 子育て環境の抜本的改善を図る施策の展開を求める意見書
    日程第18 意見書(案)第9号 乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃と小学生以上への対
                   象拡大を求める意見書


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第17 意見書(案)第8号及び日程第18 意見書(案)第9号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。26番 栗原健治君。
              〔26番 栗原健治君 登壇〕


◯26番(栗原健治君)  お手元の案文を読み上げまして、提案とさせていただきます。

意見書(案)第8号
   子育て環境の抜本的改善を図る施策の展開を求める意見書
意見書(案)第9号
   乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃と小学生以上への対象拡大を求める意見書
 上記2件の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 栗原 健治
                          賛成者    〃    森   徹
                           〃     〃    岩田 康男

          子育て環境の抜本的改善を図る施策の展開を求める意見書
 20代後半から30代にかけて約2,700万人を占める「子育て世代」の要求が切実化、顕在化している。その背景には、少子化が進み、それに対して国民の多くが不安を抱いているにもかかわらず、日本の子育て環境の劣悪化が進んでいるという問題がある。
 2005年9月に発表された「少子化と男女共同参画に関する社会環境の国際比較」(政府の男女共同参画会議・専門調査会)では、OECD加盟国の中で、日本が、労働時間、雇用機会の均等度、地域の子育て環境、家庭内役割分担、子育て費用、若者の自立可能性など、いずれの指標でも、最もおくれた国になっていることが示された。
 1970年代以降、他の主要国では、子育てと仕事が両立可能な社会環境をつくり、女性の労働力率を伸ばしている。それに対して日本は、70年代以降の女性の労働力率の伸び率はわずかであり、OECDの24カ国の中で最も小さい。これは日本の子育て環境の劣悪さを示すものであり、出生率の低下に歯どめがかからない一つの重要な原因となっている。
 安心して子どもを産み、育てることのできる社会をつくることは、日本国民の未来にかかわる大問題である。
 よって、本市議会は、政府に対し、まる1、長時間労働をなくし、家庭生活との両立ができる人間らしい労働を取り戻すこと、まる2、男女差別・格差をなくし女性が働き続けられる社会を築くこと、まる3、保育所や学童保育など子育ての条件改善に取り組むこと、まる4、子どもの医療費無料化を拡充すること、まる5、若者に安定した仕事を確保することなど、子育て環境の抜本的改善を図る施策の展開を強く求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
    ----------------------------------------------------------------------------
     乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃と小学生以上への対象拡大を求める意見書
 子育て世代への各種の世論調査で、行政の支援に関する要望として最も多いものは、「子育て費用の助成」、「経済的支援」である。特に、子どもが病気にかかったとき、医療費の心配なく病院に行ける条件をつくってほしいということは、子育て世代の切実な願いと言える。
 この願いにこたえて、基礎的自治体の施策が前進している。東京都の乳幼児医療費助成制度が、小学校就学前までしか対象にせず、所得制限を設けているのに対して、23区では今年4月から実施のところも含めて、18区が小学生以上に助成対象を拡大する。所得制限も小学校就学前まではすべての自治体で撤廃され、小学生以上を見ても所得制限をなくした自治体が圧倒的である。
 一方、市町村では、助成対象は小学校就学前まで対象は広がったものの、一部を除いて所得制限が残っている。今年4月時点で小学生以上も助成対象にするのは、奥多摩町だけである。
 このように制度の格差を放置することはできない。格差の主たる原因の一つは、財政力の格差である。同じ東京都民で、住むところが違えば、医療負担も違うというのは問題である。この問題を解決するために、広域自治体としての東京都が役割を果たすべきである。
 東京都が所得制限を撤廃すれば、市町村とそこに住む住民への支援が拡大され、子育て世代への、その他の経済的支援策も充実できる。東京都の財政力からいって、都の助成制度の対象を小学生以上に拡大することも無理な話ではない。
 よって、本市議会は、東京都に対し、乳幼児医療費助成制度の所得制限を撤廃し、対象を小学生以上に拡大することを求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
 よろしくお願いいたします。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。
 意見書(案)第8号 子育て環境の抜本的改善を図る施策の展開を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯19番(増田 仁君)  討論します。本意見書は、子育て環境の抜本的改善を求めるものとして評価します。ですが、まる4の医療費無料化拡充については、どの年齢層に、どこまで、どういった内容であるか不透明で、さらに効果も疑問が残ります。この項目に関しては不満があるものの、慢性病への負担軽減や罹患予防に向けた制度改革はまずは必要であることを指摘した上で、他の事項に賛同する点もあることから、賛成とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第8号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第8号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第9号 乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃と小学生以上への対象拡大を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯7番(宍戸治重君)  乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃と小学生以上への対象拡大を求める意見書に対し、反対討論をいたします。
 乳幼児医療費助成制度の所得制限の撤廃については、国における児童手当に準拠しており、一定の所得制限を設けることは必要と考えます。対象年齢の拡大については、東京都はこれまで義務教育就学前まで段階的に拡大をしてきております。さらに拡大することは、現段階ではいかがかと考えます。
 各自治体の助成については、医療費助成事業の実施主体である各区市町村が、他の施策や、それぞれの地域の実情を勘案しながら独自の判断で対応しているところであります。よって、本意見書に反対をいたします。


◯15番(中村 洋君)  それでは、本意見書に対して、会派を代表して討論いたします。
 乳幼児医療費への助成は広域行政の役割ですが、現状は東京都の助成が不十分なため、子育て家庭における負担が重く、各市区町村で補充をしています。しかし、これでは自治体の財政力によって不公平が生じるのは記載のとおりです。三鷹市が独自で対応するには、財政上も厳しく、制度的本来の趣旨からも東京都がより拡充すべきです。そのため、これは議員提案の意見書でありますが、市長もおりますので申し上げますが、市長の方からも、引き続き東京都に対象の拡大を求めていただきますことを要望いたしまして、この意見書には賛成といたします。


◯19番(増田 仁君)  討論します。今回の意見書は、平成17年度第1回定例会に出た乳幼児医療費関連の意見書と類似したものであります。繰り返しになりますが、東京都は引き続き財政再建中であることに加え、低所得家庭の養育費や教育費負担が問題であること、医療費負担は乳幼児期に集中することなどがあります。前回指摘した経済、社会の構造を変えるという複合的視点に加え、都は都市部で満足に運動できない子どもに向け、健康食や運動の推進で子どもの体力や免疫力向上といった、病気がちな子どもの罹患抑制や、アレルギーや難病といった現代病の治癒に向けた施策を強化するべきです。単なる所得制限の撤廃と小学生への対象拡大といった医療費助成拡充は、限定的対症療法であることを再度指摘して、反対とします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第9号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第9号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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    日程第19 意見書(案)第10号 JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書
    日程第20 意見書(案)第11号 ドライブレコーダーの即時普及推進を求める意見書


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第19 意見書(案)第10号及び日程第20 意見書(案)第11号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。19番 増田 仁君。
              〔19番 増田 仁君 登壇〕


◯19番(増田 仁君)  案文の朗読をもって説明といたします。

意見書(案)第10号
   JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書
意見書(案)第11号
   ドライブレコーダーの即時普及推進を求める意見書
 上記2件の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  平成18年3月29日
 三鷹市議会議長 金 井 富 雄 様
                          提出者 三鷹市議会議員 増田  仁
                          賛成者    〃    半田 伸明

             JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書
 JR中央線連続立体交差事業により、2008年から順次立体化部分が使用開始となり、踏切の除却による朝夕の交通渋滞の解消が見込まれている。
 一方、朝夕の通勤ラッシュに関しては、中央線快速自体の輸送力に何ら増強等がもたらされず、乗客に対する輸送力の限界という課題は残されたままである。
 他方、現在進められているバリアフリー事業による、ホームへのエレベーター及びエスカレーター設置が進んでいるが、通勤時間帯の乗車率の異常な高さのもとでは、障がい者の通勤用途に到底用いることができないという、設置目的が充分果たせない状況が今後も続くことになる。
 JR東日本は、本年12月より順次旧式車両から新型車両への取りかえにより混雑緩和に対応することとしているものの、加減速性能向上による時間短縮や幅広車体は、通勤ラッシュに向けた定員増対策として、非常に限定的なものである。
 本来、混雑緩和策は運行本数増が第一であるものの、既に超過密ダイヤで難しい状況であり、次に可能性として検討できるのは1編成の車両増である。JR路線の一部では、朝夕の通勤時間帯に1編成の車両数をふやすことは過去より幅広く行われており、中央線で行うことも難しくはないと思われる。
 現在、中央線は10両編成であるが、特急は最大12両編成となっており、特急停車駅に関してはホームが延長されている。
 特急停車駅以外の快速用ホームの延長整備事業を、コスト面で補助することで構造上の課題は解消し、12両編成での運行が可能になると思われる。
 連続立体交差事業や、駅構内バリアフリー事業と同様、民と官の連携で、今回のJR東日本による新型車両への取りかえとあわせ、乗客に向けた輸送力強化を行うことが肝要である。
 よって、本市議会は、政府及び東京都に対し、JR中央線の輸送力強化に向け、特急同様に12両編成で快速電車の朝夕運行が行えるよう、ホーム延長整備の事業化及び事業補助を求めるものである。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
    ----------------------------------------------------------------------------
            ドライブレコーダーの即時普及推進を求める意見書
 道路交通事故においては、エアバッグやシートベルト等安全装備の効果により、死亡者数が減少しているものの、一方事故件数は約93万件と高どまりを示し、事故自体を減らす新技術の導入が待ったなしの状況である。
 現在新技術で注目されているのが、車載カメラを含むドライブレコーダーである。このシステムにより、運行中常時映像を写し、衝突等の衝撃前後のみ、映像と走行データが自動的に記録され、事故後の記録解析により、当事者間で言い分の違いや、死亡事故で一方の証言がない場合も、不確かな目撃者の記憶や、加害者の恣意的発言によらず、公平かつ正確な情報で客観的な事故原因が判断できる。
 既にドライブレコーダーを導入済みのタクシー会社では、事故が以前の3分の2と大幅削減に寄与し、タクシー業界全体で導入は3万台を突破している。
 警察庁や国土交通省も既に注目し、国土交通省は、映像記録型ドライブレコーダーの搭載効果に関する調査報告書を公表し、事故や経済的損失の低減効果、信頼性を実証実験にて確認し、普及支援の方向性を示している。
 一方、交通事故被害者の遺族からも、ドライブレコーダーの設置義務化を求める要請文が出ており、同装置への期待は大きい。
 もっとも、現在は実証調査の継続実施期間中であり、事故抑止に向け、早期に実証調査を完了させ、本格導入を進める必要がある。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、事故低減策としてドライブレコーダーの即時普及推進に向け、運輸業界を中心とした営業車両に標準装備となるよう、早期に実証調査を完了させ、普及及び支援年次計画を策定すること、及び、自家用車等全車両についても導入策を検討することを要望する。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  平成18年3月29日
                            三鷹市議会議長 金 井 富 雄
 よろしくお願いします。


◯議長(金井富雄君)  提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(金井富雄君)  お諮りいたします。間もなく定刻になりますが、本日の予定の終了するまで時間の延長をいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第10号 JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯2番(川原純子さん)  JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書について討論いたします。
 現在、ラッシュ時には走行する電車の本数をふやすことで輸送力の増強を図っております。何よりも現在、ホームの長さが長い駅は、特急が停車する四谷、新宿、三鷹、立川、八王子の各駅に限られており、それ以外の約20以上の駅のホームを延伸・改修する必要があり、その工事に伴う信号機の移動、乗車位置、ホーム内のベルスイッチ、マイクの位置の移動等、莫大な費用がかかります。それらの費用負担がすべてJRに担えるか、自治体への負担要請を伴うものかどうかは不透明です。また、2008年から供用が開始される高架線では、線路のポイント構造がスムーズとなるなど、今より効率的なダイヤが運行される予定で、一定以上のラッシュの緩和も見込まれております。
 この意見書の提案については、費用対効果の点から、また立体高架の状況を見てから、その時点で必要に応じて検討してみてはどうかと考えますので、現時点では反対いたします。


◯8番(伊藤俊明君)  ほぼ同じような感じですが、言わせていただきます。
 JR中央線の輸送力大幅強化を求める意見書に対する反対討論をいたします。
 朝夕の通勤ラッシュの混雑緩和は望まれるところであり、現在、JR東日本は混雑緩和策として新型車両への取り組みを行っているところであります。提案されている中央線、10両編成から12両編成へと車両増については、現在、特急停車駅については12両編成対応と整備されているものの、他の駅では対応するための整備が必要であり、莫大な費用の出費が必要となることが予想されます。その費用負担を民と官の連携で行うとの御提案ですが、民からの出費は三鷹市の高額な財政負担、もしくは市民である利用者への高額な負担が予想されます。よって、本意見書には反対いたします。


◯14番(嶋崎英治君)  2005年4月25日、JR尼崎事故で一瞬のうちにとうとい107名の人たちの命が奪われ、500名以上の人が負傷しました。いまだにこの事故の原因は明らかにされていません。05年6月22日、本議会においてJR各線の安全点検と事故再発防止を求める意見書を採択し、二度とこのような惨事を引き起こさない対策を立てることを求めてきました。しかし、喪明けの12月25日、今度はJR東日本羽越線事故が起き、再び5名の命が犠牲になりました。羽越線事故は国鉄分割・民営化直前に国鉄山陰本線余部鉄橋で発生した突風による列車転落事故(1986年12月28日死者6名)に余りにも酷似しています。余部事故の教訓を生かしていたならば起こらなくて済んだのではないかと言われています。さらに伯備線事故が続いています。
 本意見書は、乗客に向けた輸送力強化は求めていますが、今、JR各社がすべきことは危険箇所の総点検、車両の総点検を行い、過密ダイヤを改め、破断レールの迅速な敷設がえ体制の確立、ホームと電車のすき間対策を立てたり、安全要員を配置したり、地下鉄のような安全さくを設置することなど、安全輸送体制に全力を投入することではないでしょうか。
 イギリスでは、鉄道民営化の事故多発で、その見直しまで始まっています。私たちも、今、日本社会のあり方を問い直し、ノーモア尼崎事故にしなければなりません。輸送力強化は、連続立体交差事業の完成を待ち、安全を確保してから検証を加えることだと思います。また、新型車両の軽量化が、横風によって何が車両や線路にもたらされているか、検証をされなければならないと思います。よって、本意見書には反対をいたします。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第10号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第10号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(金井富雄君)  意見書(案)第11号 ドライブレコーダーの即時普及推進を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯10番(白鳥 孝君)  本意見書に対しまして討論をいたします。
 国交省で既に普及を図る方策を検討している最中でございますけれども、この意見書にも書かれているように、タクシー会社や運送業者が取りつけ始めていますので、小さな政府や構造改革を目指す国が人材を張りつけてやるより、今後、取りつけ車には保険会社の保険金が安くなるような、またそのようないろいろなことが既に起きている状況の中で、民間に大きな可能性がありますので、本意見書には反対をいたします。


◯15番(中村 洋君)  会派を代表して、意見書に対して討論いたします。
 交通事故の減少は被害者ばかりではなく、どんなに注意しても事故に巻き込まれる可能性が皆無でない以上は、だれもが望むものです。当該意見書が交通事故の減少を願い、その方法の一つとしてドライブレコーダーに交通事故の抑止として効果があると述べており、検討する事項であることは一定程度の理解を示します。しかし、この装置の導入により個人情報が確実に保障されるのか、また自家用車まで義務化すると、費用負担はだれが負うのか、また罰則強化につながらないのかなど大きな課題が残されております。営業車両への装備までは賛意を示さなくはありませんが、全車両についてとなると、市民の意見を集約する形で市議会としての意思を形成するには至っていません。こうした点から、本意見書の提出にはさらなる調査と検討が必要と判断し、賛成をしかねます。


◯議長(金井富雄君)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。意見書(案)第11号は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第11号は原案のとおり決することに賛成の諸君は青のボタンを、反対の諸君は赤のボタンをそれぞれ押してください。
             (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
               (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
 なお、ただいま可決されました意見書の提出先、提出方法、案文の整理等については議長に一任願います。
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    日程第21 三鷹駅前再開発事業対策特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          三鷹駅前地区再開発計画・事業にかかる諸問題について調査検討し、対策を講ず
          ること
    日程第22 調布基地跡地利用対策特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          調布基地跡地の利用促進について積極的な対策を講ずること
    日程第23 東京外郭環状道路調査対策特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          東京外郭環状道路建設問題について調査検討し、対策を講ずること
    日程第24 議会運営委員会閉会中継続審査の申し出について
        (1) 所管事務の調査について
          議会運営について
          〜議会の円滑な運営を図るため必要な事項を協議する


◯議長(金井富雄君)  この際、日程第21から日程第24までの4件を一括議題といたします。
 以上4件は、各委員長から、目下当該委員会において審査中の事件について、会議規則第103条の規定により、議会閉会中の継続審査の申し出があります。内容についてはお手元に配付のとおりであります。
 お諮りいたします。以上4件については、各委員長から申し出のとおり、議会閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、請願の処理経過及び結果につきましては、お手元に配付のとおりでありますので、ごらんいただきたいと思います。
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◯議長(金井富雄君)  以上をもちまして本日の日程は全部終わりました。会議を閉じます。
 これをもって平成18年第1回三鷹市議会定例会を閉会いたします。どうも御苦労さまでした。
               午後4時59分 閉会