■みたか議会だより第271号 第4面■  ▼三鷹市議会ホームページに戻る際には、ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください。 ▽代表質疑  9月8日に、各交渉会派(所属議員3人以上の会派)の代表者5人が、平成20年度決算について、 質疑をしました。要旨は次のとおりです。 ▼セーフティーネット及び補正予算の是非を問う ◇にじ色のつばさ 野村 羊子 議員 議員 平成20年度は、経済状況の変化に伴い、一般会計において6回の補正予算を組んでいる。特に 市民生活に大きな影響を与える家庭系ごみ有料化に係る補正予算について、この時点での提案は妥当 だったのか。 市長 条例改正の議決を受け、有料化の実施に向けた準備を円滑に進めている。 議員 年金から住民税をいわゆる天引きする制度について、会派は、制度が選択制ではないことなど を指摘し、補正予算に反対した。問題点は改善されたのか。 市民部長 現行の法令に従い、対象者への丁寧な周知・説明を図っている。 議員 人件費比率が現状のマンパワーを示しているかの検証が必要だ。三鷹市の人件費比率の上昇に は退職手当の増が要因となっている。マンパワーの実態を把握するために退職手当をマイナスして比 較すべきだ。 市長 経年比較や自治体間比較等の要素を備える現行の指標が有効だと考える。 議員 行政サービスの質を維持するために正規・非正規職員の実態について現状把握と分析が必要だ。 市長 情勢等を考慮しても職員数・報酬等は適切だ。 議員 持続可能な開発社会を目指し、「土木型・投資的経費型財政」から「環境・福祉・教育型財政」 への転換が必要だ。この観点から、当該年度決算の評価を伺う。 市長 自治体を両極に区分するのは困難だと考える。 議員 市が独自の施策に使える財源は非常に少ない。セーフティーネットとして独自に市民生活を救 済したといえる施策はあるのか。 市長 東京都の補助などを活用したむらさき商品券事業もセーフティーネットの取り組みの一つと考 える。 〈その他の質問〉官製ワーキングプアについてなど ▼財政の健全性維持と協働のまちづくりを ◇政新クラブ 白鳥 孝 幹事長 議員 市税等の収入未済額の縮減は、財源の確保と負担の公平性の観点から極めて重要だ。対応策を 示せ。 市長 納税を促進する取り組みの拡充や、多様な納付方法のPR等に努めたい。 議員 今後の財政需要等を考慮すると、さらなる経常収支比率の改善や財政力指数の向上が必要だ。 市長 安定した税収確保と経常経費削減等に努める。 議員 職員の知識や経験を継承する仕組みが必要だ。 市長 情報の共有と活発な議論を積極的に行う組織風土づくりに努めている。 議員 民間委託や指定管理者制度導入の推進により、効率的な公共サービスの提供と職員の意識啓発 が期待される。現状認識を問う。 市長 行政運営の効率化や利用者満足度の向上などの効果が表れている。 議員 住民サービスの電子化は情報セキュリティと費用対効果の検討が重要だ。 ユビキタス担当部長 通信の暗号化等を行うとともにコスト抑制に努めている。 議員 災害に強いまちづくりには人のつながりが大事だ。コミュニティ意識の醸成の取り組みを伺う。 市長 町会・自治会等の活性化の支援を進めてきた。 議員 商工振興に向けて、三鷹商工会、(株)まちづくり三鷹、市民、行政が協働で取り組みを進め てほしい。 市長 それぞれが相互補完しながら力を発揮していくことが必要だと考える。 議員 幼稚園・保育園・小学校の連携について、モデル事業実施の効果を聞く。 教育部長 各種行事等を通じて相互理解が深まった。 〈その他の質問〉市債の発行と基金の積み立て/民生費と都市整備事業/退職者の再任用/学校給食 の調理業務の委託化/教師力養成講座についてなど ▼新たな活力を生み出す創造的な施策の展開を ◇公明党 緒方 一郎 幹事長 議員 都市計画審議会等で審議されている本市の「景観計画(仮称)」が「風景計画」という名称で 検討されていると聞く。経緯を伺う。 市長 人がかかわる「風景」という言葉の方がふさわしいという意見などがある。今後、市民参加の 取り組みを進める中で決定したい。 議員 「ほっとベンチ事業」は予想以上の成果だ。多目的利用のできるベンチの設置などの検討状況 を伺う。 市長 ベンチの多目的利用の検討も行いつつ、道路のバリアフリー化の一つの手法として進めていき たい。 議員 三鷹市星と森と絵本の家が開館した。今後の絵本館構想の展開を聞く。 市長 本施設の成果などを検証・評価したものをもとに、今後の展開を進めたい。 議員 (株)まちづくり三鷹におけるICT事業の展開をどのように考えているか。 第一副市長 厳しい経済状況の中で、安定経営に努めるとともに、挑戦の精神も失うことなく展開し たい。 議員 小・中一貫教育校充実のための課題と市教委のかかわり方について伺う。 教育長 地域の人材の育成が課題だ。コミュニティ・スクール委員会の基盤整備のための支援を進め たい。 議員 スクールソーシャルワーカーの配置は大きな意義があると評価する。人員の拡充などの対応を 聞く。 教育部長 スクールソーシャルワーカー活用事業を十分に検証した上で、人員などについては検討し たい。 議員 南部図書館(仮称)整備の進捗状況はどうか。 教育長 基本プラン作成に向け、アジア・アフリカ文化財団の公益法人認定の行方を慎重に見守って いる。 〈その他の質問〉事務事業の見直し/都市再生ビジョン/コミュニティバス/まちづくり協議会につ いてなど ▼市民が安心して暮らせるきめ細かな市政運営を ◇民主党 谷口 敏也 幹事長 議員 経済危機を原因とした将来への不安感を早急に解消するため、年金や医療等の社会保障の施策 が必要だ。平成20年度の市政運営にどう取り組んだか。 市長 市民が未来へ希望を持って暮らせるよう、直面する地域課題の解決に誠心誠意努めたと考えて いる。 議員 「人財」の育成と「人間力」の育成について学校等での取り組みを伺う。 教育長 学校運営協議会等を通じて、地域での「人財」の発掘や継承者の育成等に取り組んでいる。 議員 子どもの安全安心のため、放課後の通学路に安全員の配置が必要だ。 教育部長 PTAや青少対等の団体が、地域での見守りを実施している。 議員 子どもの命と権利を大切にし、個性を伸ばせる三鷹市であってほしいと望む。三鷹子ども憲章 の普及へ向けた取り組みを聞く。 市長 携帯可能なカードを作成し、児童・生徒に配布する等、普及に努めた。 議員 保育園の待機児童の解消や保育ニーズに対応するための取り組みを伺う。 市長 認可保育園等の施設整備に力を入れてきた。 議員 地方分権のあり方を地方交付税不交付団体の立場から、国・都にどのように働きかけてきたか。 市長 内閣府が実施した経済危機克服のための「有識者会合」に出席し、財政措置等について提言し た。 議員 新エネルギー導入助成は経済効果も高く、さらに事業を拡充する必要がある。今後の課題を伺 う。 生活環境部長 価格等において導入しやすい条件を整えることが課題である。 〈その他の質問〉雇用のセーフティーネット/実質公債費比率/地域ケア/大規模学級の解消/地方 分権/財政健全化についてなど ▼「セーフティーネット」自治体としての役割を問う ◇日本共産党 大城 美幸 議員 議員 平成20年度決算では財政にまだ余裕があったと判断する。基礎自治体としてできる限りのセー フティーネットの役割を果たせたと言えるのか。見解を問う。 市長 前年度と比較しても財政的な余力ではなく、不測の事態に補正予算等で対応することのできる 財政運営が必要だと認識する。 議員 保育園の待機児童はまだまだ解消していない。今後の取り組みを示せ。 市長 国・都に環境整備や制度拡充を積極的に働きかけるとともに、市内事業者、医療機関等での保 育所の設置を誘導していきたい。 議員 子どもの医療費の助成には、23区との格差解消が必要だ。三鷹市はなぜ所得制限の撤廃を拒む のか。 健康福祉部調整担当部長 東京都が統一した制度運用を確立することが本来的なあり方だと考えてい る。 議員 小・中一貫教育の課題として教員の多忙化が懸念される。現場の意見を聞く懇談等は行ってい るか。 教育長 ヒアリングを行うとともに後補充補助教員の配置など市独自の取り組みで負担軽減を図って いる。 議員 家庭系ごみの有料化に向けた説明会等に市長の出席がなく、市民が納得いく回答が得られない 場面があった。説明会等の取り組みを経て慎重に検討された条例提案だと言えるのか。 市長 実施に向けた基本方針に市民の意見を反映する効果があったと理解する。 議員 市長は景気動向の厳しさを認識しているにもかかわらず、新たに市民負担を強いる有料化は、 凍結を検討するに値しないのか。 市長 環境問題への意識が高まった今、実施することが大変有効だと考える。 〈その他の質問〉学校給食調理業務委託/高齢者施策/外環道整備についてなど 代表質疑の模様は市議会ホームページ(1面題字下参照)の本会議録画中継でご覧いただけます。 ■三鷹市議会■ 〒181-8555 三鷹市野崎一丁目1番1号 直通 0422-44-0249 FAX 0422-45-1031 三鷹市議会ホームページ http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/ Copyright 2007 Mitaka City Assembly. All rights reserved.