■みたか議会だより第266号 第4-7面■  ▼三鷹市議会ホームページに戻る際には、ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください。 ▽一般質問  9月2日、3日の本会議で、22人の議員が市政全般について一般質問を行いました。質問と答弁の 要旨は次のとおりです。   ▼緑豊かな公園都市を目指し新制度の活用で財源確保を ◇政新クラブ 渥美 典尚 議員 議員 市内200箇所以上の公園等は、市民の憩いの場となり、貴重な財産である。その中には民間か ら土地を借用している公園等が数多くある。そこで、それらを市の所有とするための財源を作るため に、歴史的名所と自然的景勝地の保護を目的として創設されたナショナル・トラストの自治体版の活 用が考えられる。NPOや財団との協働・連携とあわせて所見を伺う。 市長 公有地化を進めるには新たな資金確保の仕組みが必要である。ナショナル・トラストは財政面 でも有用だ。今後、市民との協働による花と緑のサポート組織の事業展開で十分に検討していきたい。 議員 緑地や公園等の整備財源として、ふるさと納税の活用が考えられる。ジブリ美術館により全国 的に注目度の高い「三鷹の森」の名を絡め、納税者に独自の特典を付与するなどのPRが募集に効果 的と考える。 市長 現在の厳しい財政事情において、ふるさと納税制度を活用した寄付金による財源確保は大変重 要である。制度の推移を見守りながらPRを工夫し、感謝の気持ちを表す形など積極的に検討してい きたい。 ▼充実した生活が送れる環境整備を ◇政新クラブ 伊東 光則 議員 議員 市は家庭系ごみの有料化を平成21年秋に開始することを検討している。市民は、ごみ減量に向 けた取り組みに協力し、ごみの総排出量を減少させてきたが、有料化で新たな金銭的負担を負うこと になる。負担に見合う効果とは何か。 市長 ごみの排出抑制、資源化の促進、ごみ処理経費の負担の公平化、手数料収入を原資とした広範 な環境施策の拡充等が図られる。 議員 有料化による不法投棄の増加が懸念される。既に問題となっている交差点・バス停周辺・河川 のごみへの早急な対策が必要だ。 生活環境部長 道路・美化パトロール隊が定期的に監視し、不法投棄を防止している。今後も、きめ 細かな対応をしたい。 議員 市が本市在住の団塊世代を対象に行った調査では、まちづくりに参加意欲を持つ人が7割にも 上った。団塊世代がまちづくりに参加しやすい環境整備が求められている。日常生活に過度の負担が かからないようなまちづくりへの参加のあり方を考えるべきだ。 市長 過剰な負担がないよう公平・公正な参加のあり方を念頭に置き、参加の機会の創出に一層努め たい。 ▼スポーツを活用したまちづくり、地域づくりを ◇政新クラブ 土屋 健一 議員 議員 スポーツには、その活動を通し連帯感を育む効果がある。地域コミュニティの形成や地域への 帰属意識の醸成、団塊世代のまちづくり参加にスポーツを活用すべきだ。現状を聞く。 生涯学習担当部長 各種団体の協働で開催されるスポーツイベントを通じ、単独の団体では得られな い企画・運営等のノウハウが地域活動に生かされている。 議員 スポーツ活動を盛り上げるきっかけづくりが必要だ。主催団体が異なる同種目のスポーツ大会 を連携開催し、「三鷹のチャンピオン」を決めるような取り組みができないか。 教育長 連携は可能と考える。検討を進めたい。 議員 スポーツ活動の企画やコーディネーターとなる体育指導委員と、実技指導を行うスポーツ指導 員の連携を図るため、交流の場を設定できないか。 生涯学習担当部長 交流する機会を検討したい。 議員 市民駅伝大会は地域づくりに大きな役割を担っている。悪天候で開催できないことも考慮し、 予備日の設定など中止にならないよう方策を考えてほしい。 市長 何らかの打開策がないか検討していきたい。 ▼都市型ゲリラ豪雨から市民生活を守る施策を ◇政新クラブ 加藤 浩司 議員 議員 近年、都市型ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的な豪雨が頻発している。本市では、豪雨による水害 対策として平成17年度から雨水浸透型下水道施設の整備を進めている。現在の整備状況と今後の整備 方針を聞く。 市長 平成19年度末で進ちょく率は28%だ。今後、浸水被害が発生した地域を中心に積極的に設置し たい。 議員 今後の整備期間を短縮して実施できないか。 市長 財政状況などを踏まえて検討していきたい。 議員 本年7月6日、都市型水害に備え総合水防訓練が実施された。災害時の自主防災組織との連携 については万全な準備が必要だ。 市長 地域防災無線による定期的な通信訓練等を実施し、連携に努めている。 議員 新しく建設する建物で地下室があるものは、浸水の危険性などについて指導の徹底をしてほし い。 都市整備部長 建築指導課で、地下駐車場などの危険性について指導している。 議員 様々な問題で市内農家が減る傾向にある。水害対策の面から考えても重要な農地を保全してほ しい。 市長 難しい課題だが、雨水浸透の機能を持つ都市農地の保全に一層努めたい。 ▼オリンピック東京招致で子どもたちに夢と感動を ◇政新クラブ 伊藤 俊明 議員 議員 北京オリンピックでの日本人選手の活躍は、国民に夢と感動を与えた。世界の一流選手の躍動 感や競技への熱い思い、精神力を肌で感じることが、子どもたちの健全育成や国際交流に大きく貢献 すると考える。2016年オリンピックの開催候補地として、さらに東京招致の機運を盛り上げるた め、市で積極的に取り組むべきだ。 市長 招致について、東京都市長会で決議を行い、一致団結して協力することが確認されている。市 でもポスターの掲示など、市民への周知に取り組んでいる。 議員 スポーツ振興の拠点となる味の素スタジアム等の施設整備構想について、現状と今後の対応を 伺う。 市長 現時点で、都からスケジュール等は示されていない。今後、関係市が十分に連携を図りながら、 地元市民の要望・意見をもとに都と協議を進めていく。 議員 ジュニアスポーツの振興には、体育協会の組織力の向上や指導者の育成など総合的な取り組み が必要だ。教育長の所見を聞く。 教育長 世界を視野に入れた学校教育・学校体育のさらなる充実・拡充を含めて振興に取り組んでい く。 ▼地域の力を生かし実効性のある行政運営を ◇政新クラブ 白鳥 孝 議員 議員 地域社会の連携の再生が緊急の課題だ。地域社会を思いやりと協働の場として明確に位置づけ、 多くの人々がコミュニティ活動に参加しやすい状況等の提供に取り組むべきである。 市長 地域コミュニティの自主性・自立性を尊重しつつ、地域に根差した課題解決型のコミュニティ 活動への市民参加の仕組みづくりが必要だと認識している。 議員 暮らしやすさを向上させるためには、地域力を高めることが大切である。地元団体・地縁団体 への支援等の取り組みを聞く。 市長 新たな人材の発掘や適切な助成・補助に取り組んでいる。 議員 NPO、みたかボランティアセンターとの連携等の現状と、協働センターの市民活動への支援 の方向性について伺う。 生活環境部調整担当部長 速やかな情報交換と的確な情報提供を行っている。地域力の向上等につな がる市民活動への支援策を検討していきたい。 議員 地域ケア、緑化推進等とコミュニティ行政の連携について所見を伺う。 市長 ネットワークの拡充と多様な事業展開を進めていきたい。 ▼市税等のICT化 納付機会を拡大し収納率向上を ◇政新クラブ 宍戸 治重 議員 議員 ユビキタス・コミュニティの実現を目指す本市において、ICTを活用した市税等の納付機会 の拡大は重要な課題だ。市民の利便性と収納率の向上を図るため、納付方法の多様化・電子化を一層 推進する必要がある。取り組みを聞く。 市長 コンビニ収納を順次拡大してきた。今年度からマルチペイメントネットワークによる収納方法 を導入し、利用が進んでいる。 議員 クレジットカード納付導入の検討状況を聞く。 市長 国や他市の状況を見ながら検討していきたい。 議員 納付方法の多様化に伴い、事務の効率化やコスト削減を進め、効果的な収納対策に取り組むべ きだ。 市長 事務の効率化によって、納税の相談業務の時間を増やせた。コストの問題も十分配慮していき たい。 議員 収納業務に関して、ノウハウを持つ民間事業者の活用を推進すべきだ。 市長 活用事例として納税推進センター設置の実績がある。今後も民間事業者の活用を図っていきた い。 議員 行政と指定金融機関の今後の役割を伺う。 会計管理者 公金収納における利便性向上と事務の効率化に向け、連携を進める。 ▼一般質問の模様は市議会ホームページ(1面題字下参照)の本会議録画中継でご覧いただけます。 ▼家族のきずな、携帯電話、教育について問う ◇政新クラブ 加藤 久平 議員 議員 家族のきずなを大切にすることは、笑顔あふれる三鷹のまちづくりの基本であり、条例等に明 文化すべきだ。所見を問う。 市長 家族を大切にする視点は、行政にとって大切だ。 議員 「学校裏サイト」を通じた有害情報から子どもを守るため、学校や家庭で子どもに携帯電話を 持たせないよう啓発が必要だ。 市長 教育再生懇談会が第一次報告で「必要のない限り小中学生が携帯電話を持つことがないよう、 保護者、学校はじめ関係者が協力する」等の提言をしている。 議員 卒業式等の壇上で、児童・生徒が国旗に対して尊重と敬意を示す態度とはどのようなことだと 考えるか、教育長の見解を伺う。 教育長 国旗を尊重する態度を育てる具体的な指導や卒業式等の詳細な実施方法については、各学校 長が判断して行うものと考える。 議員 歴史教科書は、教育基本法や学習指導要領の趣旨をより反映したものを選択すべきだ。法令等 の趣旨を教育委員会委員等へ説明した際の反響を聞く。 教育長 特に質問はなかったが、法令等への理解を深められたことは有意義だとの意見があった。 ▼現代的視点でのキャリア教育の充実を ◇政新クラブ 吉野 和之 議員 議員 社会問題化した通り魔事件の背景として、若者の自助努力の欠如と教育の問題が指摘されてい る。価値観の多様化が進む今日、キャリア教育は自己の生き方の確立と自助努力の大切さの自覚に重 要な役割を担う。キャリア教育の現代的意義について見解を伺う。 市長 職業選択の主体性や職業への責任感の自覚等の点で、重要性を増している。 議員 本市の先進的なキャリア教育の成果を聞く。 教育長 子どもたちは主体的に学習し、望ましい職業観を培っているようだ。 議員 雇用形態の多様化と職業意識の変化について、どのように教えているか。 教育長 社会情勢の変化を視野に入れ、自らの意思と責任で生き方・進路を選択できるよう指導して いる。 議員 地域の企業等の協力の現状と課題を伺う。 教育長 職場体験学習等で協力を得ている。体験学習等の機会の拡充が課題だ。 議員 キャリア教育の授業時間の確保と内容の充実が課題だ。今後の展開を聞く。 教育長 小・中一貫カリキュラムの中で各教科と関連させた取り組みを進める。 〈その他の質問〉情報化教育と心の教育について ▼中近東文化センターのさらなる周知と活用を ◇公明党 粕谷 稔 議員 議員 平成16年8月、(財)中近東文化センターと三鷹市・武蔵野市の間で相互協力に関する覚書が 締結された。相互協力により得られた事業の成果と今後のあり方について所見を聞く。 市長 企画展等の事業が大きく変わり、覚書締結後の延べ入館者数は5万人を超えた。今後も広報等 を通じさらなる周知に努めたい。 議員 今後、近隣市との協力を広げ、同センターの情報発信の機会を拡充せよ。 市長 小金井市の市民団体の作品展を開催するなど、少しずつ、周辺各市へと関係の広がりを見せて いる。 議員 同センターと国立天文台、ほたるの里等の観光ポイントを結ぶバスを「シティバス西部ルート」 見直しの中で検討できないか。 第一副市長 観光の視点も含めながらルートの見直しの中で検討していきたい。 議員 学校の課外活動で中近東の文化に触れる機会を持つことは、児童・生徒の大きな財産になる。 学校教育との連携について伺う。 教育長 国際社会で活躍できる児童・生徒の育成に向け連携を図っていきたい。 議員 同センターとネットワーク大学、市立図書館等 との協働で、多くの市民の生涯学習の場を提供できると考える。見解を伺う。 市長 ネットワーク大学とのさらなる協働の展開とあわせて、市立図書館等との連携・協働を検討し たい。 〈その他の質問〉高齢者と就学期間における健康管理について/「芸術都市」三鷹に向けて ▼万全なアレルギー対策で安心できる学校生活を ◇公明党 赤松 大一 議員 議員 文科省が作成したアレルギー疾患の対策についてのガイドラインを、より実効性のあるものに するための市の取り組みを伺う。 教育部長 現在、取り扱いを東京都が関係団体と協議している。東京都、関係団体及び医師会の対応 を注視し、個人情報の取り扱いを含め慎重に検討していく。 議員 学校生活におけるアレルギー疾患の子どもたちへの対応を示せ。 教育部長 前もって情報を把握し、保護者と連絡・協議し、適切な対応を行う。 議員 ショック時の応急処置で使う自己注射薬「エピペン」を、本人にかわり教員が使用できるよう にすべきだ。所見を伺う。 教育部長 ガイドラインに基づく東京都の対応などを注視していく。 議員 児童・生徒、保護者、教員がアレルギーに対する正しい知識をもつための取り組みについて伺 う。 教育部長 授業や個別の指導で対応している。また、医療機関との連携による研修を実施している。 議員 生活習慣病予防には食への正しい知識が必要だ。食育の取り組みを聞く。 教育部長 食育の推進に関する指針を策定し、食育指導資料作成委員会で年間指導計画等を検討して いる。 議員 障がい児の口と歯の健康を守ることが必要だ。 教育部長 自立活動の時間等で個別に指導している。 〈その他の質問〉市内公共施設の耐震化のさらなる推進及び避難所としての役割の整備 ▼放置自転車対策に一層の努力を ◇公明党 寺井 均 議員 議員 放置自転車対策として駐輪場が整備されてきたが、一層の取り組みが必要だ。現状認識と対策 を聞く。 市長 放置台数は減少傾向だ。駐輪場への確実な誘導や撤去の強化、一時駐輪場の整備等を進めてい る。 議員 撤去自転車の再利用促進によるリサイクル率の向上が課題だ。展望を示せ。 都市整備部調整担当部長 条例改正で業者等への売却が可能となり、リサイクル率の向上が見込まれ る。 議員 自転車の放置対策には、鉄道事業者の協力が重要だと考える。対応を伺う。 市長 JRの協力で駐輪場の整備が進展している。今後も協力要請を続けたい。 議員 都市型レンタサイクルは放置自転車対策に大変有効だ。世田谷区や練馬区の事例を参考に、複 数の貸出拠点を結ぶ利便性の高いシステムを導入すべきだ。 都市整備部調整担当部長 市内の需給動向や近隣市の事例を検討し、試行したい。 議員 レンタサイクルの活用は観光振興に役立つと考える。三鷹文学散歩マップと組み合わせたスタ ンプラリーを検討してはどうか。 市長 みたか都市観光協会とともに、最適な仕組みを検討していきたい。 議員 レンタサイクルの推進には、企業・公共住宅・学校との連携が必要だ。 都市整備部調整担当部長 今後、研究していきたい。 〈その他の質問〉新学習指導要領とこれからのICT教育について/まちづくり三鷹の新たなIT事 業展開について ▼市の玄関口「三鷹駅」の安全対策を図れ ◇民主党 浦野 英樹 議員 議員 秋葉原での通り魔的な無差別殺傷事件は、どこでも起こりうる。犯罪を防ぎ、起こさない環境 づくりが必要だ。特に三鷹駅周辺の治安対策を聞く。 市長 制服警察官の巡回による「見せる警戒」や、安全安心・市民協働パトロールの強化等で犯罪の 防止に当たっている。 議員 三鷹駅デッキ上では風俗営業等に係る女性への勧誘行為等の迷惑行為が頻繁に行われている。 市の玄関口での迷惑行為は、市のイメージを悪くするだけでなく、治安への悪影響も懸念される。対 応を図れ。 都市整備部調整担当部長 取り締まりについて三鷹警察署と十分に協議したい。 議員 三鷹駅デッキ上で強風にあおられ転倒しかけたお年寄りを何度か目撃した。駅周辺の銀行等に 聞き取りをしたところ、特定の階段付近で転倒事故が起きているようだ。三鷹消防署にも確認したと ころ、強風の日にデッキ上での転倒事故のため救急車が出動した記録もあるという。市はデッキの管 理者としてビル風の被害を把握し、原因究明の上、安全対策を講じよ。 都市整備部長 転倒で負傷した利用者の情報は得ていない。複合的要因で起こるビル風の原因を特定 し、根本的に解決するのは難しいが、今後、検討したい。 ▼安全・安心のまち三鷹の現状と課題を検証する ◇民主党 岩見 大三 議員 議員 地球温暖化等の影響で頻発する局地的豪雨は全国的に甚大な被害をもたらした。豪雨発生に備 えた市の水害対策について伺う。 市長 雨水管や雨水貯留浸透施設の整備、逆流防止弁の設置を図るなど水害被害の防止に取り組んで いる。 議員 市民や公共施設等への情報伝達の体制を聞く。 市長 大雨洪水警報等の発令時には、ホームページ・防災無線等で市民への周知、教育委員会・保育 園等への情報提供を行っている。 議員 緊急災害時の要援護者救済対策について伺う。今回のモデル事業の実施により得られた課題は 何か。 健康福祉部長 避難支援者の確保と地域特性に合った有効な支援方法が課題だ。 議員 原油高騰などで市民生活は深刻な状況だ。この課題について所見を聞く。 市長 一自治体での対応は難しいが、できる限りの取り組みをしていきたい。 議員 振り込め詐欺の被害は本市でも予断を許さない状況だ。現在どのような対策を講じているか伺 う。 市長 三鷹警察署と連携したチラシの配布、ほのぼのネットや町会・自治会による防犯講話を行って いる。 議員 児童・生徒の登下校の安全対策の現状を聞く。 教育長 教育委員会の取り組みに加えて、地域で守り育てる体制を整えている。 ▼道路行政の円滑化と自転車の安全利用促進を 民主党 高谷 真一朗 議員 議員 行政が行う道路工事は年度末に集中するとの批判を聞くが、本市は計画的に実施している。市 の現状を積極的に広報すべきだ。 市長 ホームページ等で工事の内容等を検索できるような対応を検討したい。 議員 工事の年間計画について市民との情報共有が必要だ。狭あい道路での適切な迂回路を検討でき るよう積極的に情報を提供せよ。 市長 説明会の開催や広報等で情報提供をしている。 議員 車の円滑な流れの確保のため、道路工事調整協議会で決めた迂回路の計画を事業者間で徹底さ せよ。 市長 協議会での検証・協議の方法等を検討したい。 議員 単発・短期の工事でも、迂回路の計画の徹底を事業者へ指導してほしい。 市長 三鷹警察署と十分に協議し、検討していきたい。 議員 自転車の安全利用を促進するため、1道路交通法の改正や自転車安全利用五則の内容について 周知が必要だ2子どもを持つ家庭や私立学校の児童・生徒への指導を充実してほしい。 都市整備部長 1パンフレットの配布や自転車安全講習会等を通じて周知に努めた2交通安全のつど いへの参加の促進や講習会の内容の充実を図っていきたい。 〈その他の質問〉公共工事における賃金の実態調査について ▼介護保険の改善で長寿を慶べるまちに ◇民主党 中村 洋 議員 議員 厳しい経済状況の中、格差を是正するべきだ。来年度予算の方針を伺う。 市長 市民の実感に即応できる予算にしたい。 議員 介護予防事業の課題と展開について伺う。 健康福祉部長 地域包括支援センターの利用が少ないので、対策を検討したい。 議員 介護保険料の負担軽減と公平性の観点から、さらなる多段階制が必要だ。 市長 何よりも低所得者への負担軽減が必要だ。受益と負担のバランスに配慮した多段階制を検討す る。 議員 国は介護療養病床を削減するが、影響を聞く。 健康福祉部長 病院の意向を個別に確認し、入所者への負担増を回避して対応していきたい。 議員 報酬や労働条件の低さによる福祉人材不足等にどう対応していくのか。 市長 魅力ある職場づくりに取り組むとともに、国や都に積極的に要望したい。 議員 老老介護、認知症の対応について、相談体制の強化等へどう取り組むか。 健康福祉部長 地域ケアの推進、認知症サポーターの育成を通じて、介護を市民全体で考えていきた い。 議員 マンション紛争を防ぐため、容積率等の都市計画の規制を強化すべきだ。 都市整備部長 まちづくり条例の遵守を強く求め、紛争の防止に努めたい。 ▼有料化によらない家庭系ごみ減量対策を ◇日本共産党 栗原 健治 議員 議員 地球環境保全の立場から、ごみ減量は緊急の課題である。市民と行政が知恵を出し、協力して ごみを出さない減量への取り組みが必要となる。対応を聞く。 市長 分別収集によるごみ減量・資源化の取り組みを継続して進めるとともに、ごみ処理総合計画2 015の着実な推進を図りたい。 議員 物価の高騰など市民生活が大変厳しい状況の中で、市が家庭系ごみの有料化を検討する理由は 何か。 市長 環境センターの延命化を図るとともに、ごみを減量する新たな動機づけとして有効であると考 えた。 議員 ごみ減量には市民との協働が大きな効果を発揮する。有料化に頼らない減量方法を検討したの か。 市長 ごみ減量キャンペーン等に取り組みながら分別などの効果を検証してきたが、減量は進まなく なった。 議員 平成16年度を基準にすると家庭系ごみは3年間で19%減っている。有料化の前に市民と行政が ごみ減量のための施策を徹底して話し合うべきではないか。 市長 市民の声を反映した三鷹らしい家庭系ごみの有料化を進めていきたい。 議員 「有料化に向けた意見を聞く会」で寄せられた市民の意見をどのように生かし反映させるのか 伺う。 生活環境部長 寄せられた意見を十分踏まえて、「基本方針案」を作成しパブリックコメントを実施 したい。 ▼三鷹の住環境を壊す外環道路の建設をやめよ ◇日本共産党 森  徹 議員 議員 本年8月に開催された「外環中央ジャンクション三鷹地区検討会」では、地下水の汚染、交通 量増大、騒音・振動、農作物への影響など多くの課題が提起された。今回の検討会をどのように評価 しているか。 市長 関係機関や市民との協働によるまちづくりの推進が、具現化しているのではないかと評価して いる。 議員 地区検討会で出された意見や要望を、どのように生かし反映させるのか。 市長 国・都などが策定する課題の対応の方針にできる限り反映していきたい。 議員 平成19年1月、本市は国と都に対する意見書・要望書で、「外環が三鷹地域へ与える影響は極 めて大きく、環境悪化が危ぐされる。現段階では事業着手まで容認するものではない」として諸問題 解決への確約を求めている。現在でも市の基本的立場と考えていいか。 市長 三鷹市の基本的な立場に変わりはない。 議員 国土交通省の「社会資本整備審議会道路分科会」は、「厳しい財政下の都市の渋滞解消は公 共交通の活用が重要」として道路中心の政策の転換を提言している。こうした動きや住環境悪化への 対策が示されていない現状で国が事業認可をした場合の対応を聞く。 市長 課題解決がなされるよう国・都に働きかけたい。 〈その他の質問〉学校の運営について ▼物価高騰への対策と介護保険制度の改善を ◇日本共産党 大城 美幸 議員 議員 物価高騰の影響に対して、市は暮らしの守り手として現状を把握し対策を講ずるべきだ。1事 業者の実態調査を実施せよ2業種に応じ、支援策を検討せよ。 市長 1個々の事業者を対象とした全件調査は困難だ2公平性の観点から、業種による個別支援は難 しい。 議員 介護保険制度の改善には、国庫負担の引き上げが不可欠だと考える。国に対して意見を出すべ きだ。 市長 今後も引き続き、国に意見を出していきたい。 議員 介護保険制度の改正により、必要なサービスを受けられない実態があるのではないか。見解を 示せ。 健康福祉部長 介護予防を重視し、サービスメニューを増やして自立支援を行うことが制度改正の趣 旨だ。 議員 現行の介護認定が生活実態に即したものか疑問だ。苦情等への対応を聞く。 市長 認定理由等の丁寧な説明に努めている。 議員 介護保険料に負担を感じる人が増加しているようだ。基金を活用して保険料の引き下げを検討 せよ。 市長 基金取り崩し等による保険料額の設定等を検討していく。引き下げについては慎重な検証が必 要だ。 議員 介護の現場は、低賃金や過酷な労働環境により深刻な人手不足だ。人材確保の対策を講じてほ しい。 市長 関係機関とも連携して、離職防止や人材育成等の取り組みを進めたい。 ▼女性が多様な個性を発揮できるまちに ◇にじ色のつばさ 野村 羊子 議員 議員 ひとり親家庭の児童扶養手当は法改正による減額が凍結されたが、手続きをしていない受給者 は減額される。本市の状況を聞く。 健康福祉部調整担当部長 順次案内を出して対応し、現状では一部支給凍結に該当した受給者はいな い。 議員 国はひとり親家庭の自立に向け就業支援策を強化するとしている。本市の現状と今後の課題を 伺う。 健康福祉部調整担当部長 就労相談や資格取得の支援などを行っている。今後、さらなる充実を図り たい。 議員 これからのひとり親家庭の支援には、多様な生き方が活力を生む「ダイバーシティなまち」の 視点を生かした施策が必要だ。 市長 多様化する家族関係や就労形態を尊重するという地域社会の雰囲気を、より一層広げていかな ければならないと考えている。 議員 三鷹市男女平等行動計画では、2010年までに女性管理職を25%にする目標を掲げている。 具体的な方策を検討しているか。 市長 職員の仕事と生活の調和に配慮した職場のマネジメントを推進するなど条件整備を進めていき たい。 議員 本市では部署により女性職員の配置にアンバランスがあるのではないか。 総務部調整担当部長 様々な職種に男女の別なく優秀な職員を選んでいきたい。 ▼格差拡大社会での自治体施策を問う ◇にじ色のつばさ 嶋崎 英治 議員 議員 本市における年収200万円以下の労働者の割合は全労働者の15・3%の約1万1千290人である。 正規・非正規雇用労働者の所得を実態調査し、独自の労働政策を展開すべきだ。 生活環境部調整担当部長 検討課題としたい。 議員 市の民間委託事業でワーキングプアが発生していないか心配だ。本年度から市庁舎管理を行っ ている委託会社の給料月額などの実態を把握しているか。 総務部長 適正価格での契約がなされ、ワーキングプアはないと理解している。 議員 本年10月から65歳〜74歳の世帯の国民健康保険税が、来年10月から個人住民税が年金から天引 きされる予定だ。年金からの天引きが増えて、生活が苦しくなる高齢者を守るための施策を充実させ よ。 市長 十分検討したい。 議員 原油価格高騰は市民生活に多大な影響を与えている。救済策が必要だ。 市長 市や社会福祉協議会の支援制度を広報したい。 議員 生活保護世帯が増え業務を行うケースワーカーの負担は増している。人員不足を解消し、研修 等でワーカーのスキル向上を支援する取り組みが必要だ。 健康福祉部長 職場研修の内容を充実していきたい。 〈その他の質問〉水道事業の現状と課題について ▼家庭系ごみ有料化の是非を再度検証せよ ◇にじ色のつばさ 半田 伸明 議員 議員 家庭系ごみ有料化の必要性を論証して市民に示す必要がある。所見を伺う。 市長 有料化している多摩地域の自治体では、減量・資源化効果が表れている。 議員 藤沢市で、手数料新設の根拠について、地方自治法第227条の解釈をめぐる訴訟が起きている。 それにもかかわらず、環境省が出した「一般廃棄物処理有料化の手引き」を根拠として、訴訟の判決 前に手数料が新設できるのか。 市長 ひとつの訴訟の判決だけを待って事業を止めることは考えていない。見解は尊重するが、市は 独自の判断で有料化を提案した。 議員 公平性確保のため、完全利用料金制による特別会計の設置が考えられる。 市長 設置は検討していない。有料化により、現状の税負担での処理に比べ、公平性が図られると認 識する。 議員 事業系一般廃棄物の処理にかかる費用は独立採算制が望ましい。 生活環境部長 現時点で手数料の改定は考えていない。来年度から事業者登録制度を実施し指導の強 化と処理責任の徹底等を図る。 議員 拡大生産者責任について市独自の取り組みが必要である。所見を伺う。 市長 店頭回収の利用促進の啓発を進めている。市長会や清掃協議会を通じた国への働きかけを続け る。 ▽平成20年第3回定例会での審議結果 ▼内容は一部省略しています。 議案等の名称 ▼市長提出議案 ◆条例 三鷹市立学校設置条例の一部を改正する条例  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 三鷹市市民協働センター条例の一部を改正する条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 三鷹市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 地方自治法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 公益法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整理に関する 条例  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 ◆補正予算 平成20年度三鷹市一般会計補正予算(第2号)の専決処分について  議決結果  承認 賛成 27 反対 0 平成20年度三鷹市一般会計補正予算(第3号)  議決結果  可決 賛成 20 反対 7 平成20年度三鷹市老人医療特別会計補正予算(第1号)  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 平成20年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)  議決結果  可決 賛成 27 反対 0 ◆決算 平成19年度三鷹市一般会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 23 反対 4 平成19年度三鷹市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 20 反対 7 平成19年度三鷹市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 27 反対 0 平成19年度三鷹市老人医療特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 27 反対 0 平成19年度三鷹市介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 27 反対 0 平成19年度三鷹市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 24 反対 3 平成19年度三鷹市受託水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について  議決結果  認定 賛成 27 反対 0 ◆その他 教育委員会委員の任命について(秋山千枝子氏)  議決結果  同意 賛成 27 反対 0 教育委員会委員の任命について(貝ノP滋氏)  議決結果  同意 賛成 27 反対 0 ▼議員提出議案 ◆規則 三鷹市議会会議規則の一部を改正する規則  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 ◆意見書 東京電子自治体共同運営サービスにおける入札参加資格申請の代理申請システムの構築及び行政書士 用電子証明書を使用可能とするシステムの改築に関する意見書  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政措置を政府等に求める意見書  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 障害者自立支援法の「定時改正」における抜本的見直しを求める意見書  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 道路財源の「一般財源化」に関する意見書  議決結果 可決 賛成 19 反対 8 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連疾患に関する意見書  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 新たな地方公会計制度における会計基準の整備に関する意見書  議決結果 可決 賛成 23 反対 4 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書  議決結果 可決 賛成 17 反対 10 廃プラスチックにおける拡大生産者責任を求める意見書  議決結果 可決 賛成 27 反対 0 国民生活防衛の緊急対策を行うことを求める意見書  議決結果 否決 賛成 12 反対 15 東京都築地中央卸売市場の「豊洲移転」について見直しを求める意見書  議決結果 可決 賛成 17 反対 10 ◆請願 「マンションの建替えの円滑化等に関する法律」に基づくマンションの建てかえに関し、三鷹市が特 別な対応策をとることについて  議決結果 不採択 賛成 12 反対 15 東京電子自治体共同運営サービスにおける入札参加資格申請の代理申請システムの構築及び行政書士 用電子証明書を使用可能とするシステムの改築に関することについて  議決結果 採択 賛成 27 反対 0 「地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政措置を政府等に求める意見書」の採択 を求めることについて  議決結果 採択 賛成 27 反対 0 消費者行政の体制・人員・予算の抜本的拡充を求めることについて  議決結果 採択 賛成 27 反対 0 障害者自立支援法の「定時改正」における抜本的見直しを求める意見書提出に関することについて  議決結果 採択 賛成 27 反対 0 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書採択について  議決結果 採択 賛成 17 反対 10 市内在住の私立小・中学校就学者に対する教育費助成及び市内私立学校に対する運営費助成について  議決結果 不採択 賛成 12 反対 15 <三鷹市議会議員 法定上限数34人 条例定数28人 現員28人> ■三鷹市議会■ 〒181-8555 三鷹市野崎一丁目1番1号 直通 0422-44-0249 FAX 0422-45-1031 三鷹市議会ホームページ http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/ Copyright 2007 Mitaka City Assembly. 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